| 当院の毒蛾皮膚炎の新患数 |
| 月/年 |
1998年 |
1999年 |
2000年 |
2001年 |
2002年 |
2003年 |
2004年 |
2005年 |
2006年 |
2007年 |
2008年 |
| 1月 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
1人 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
2人 |
| 2月 |
0人 |
0人 |
0人 |
1人 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
| 3月 |
1人 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
2人 |
0人 |
0人 |
0人 |
0人 |
1人 |
| 4月 |
4人 |
0人 |
1人 |
0人 |
0人 |
0人 |
1人 |
0人 |
0人 |
0人 |
1人 |
| 5月 |
37人 |
8人 |
3人 |
7人 |
8人 |
32人 |
12人 |
0人 |
3人 |
15人 |
9人 |
| 6月 |
38人 |
15人 |
12人 |
14人 |
13人 |
59人 |
22人 |
2人 |
14人 |
13人 |
21人 |
| 7月 |
8人 |
2人 |
9人 |
5人 |
8人 |
20人 |
6人 |
5人 |
5人 |
7人 |
* |
| 8月 |
12人 |
7人 |
5人 |
4人 |
8人 |
43人 |
7人 |
6人 |
10人 |
5人 |
* |
| 9月 |
33人 |
22人 |
8人 |
2人 |
14人 |
104人 |
7人 |
11人 |
19人 |
14人 |
* |
| 10月 |
3人 |
7人 |
6人 |
5人 |
9人 |
20人 |
4人 |
3人 |
10人 |
7人 |
* |
| 11月 |
0人 |
1人 |
1人 |
0人 |
0人 |
4人 |
2人 |
0人 |
2人 |
1人 |
* |
| 12月 |
1人 |
2人 |
0人 |
0人 |
0人 |
1人 |
0人 |
1人 |
0人 |
0人 |
* |
| 年間合計 |
137人 |
64人 |
45人 |
38人 |
60人 |
286人 |
61人 |
28人 |
63人 |
62人 |
* |
2003年は静岡地方でチャドクガが大発生、年間の新患数も286人と5年前の137人を149人超しました。沢山の卵が越冬したと思わる2004年は毒蛾皮膚炎の新患数が61人でした。その翌年2005年の年間新患数は過去10年間での最少の28人でした。その後2006年は63人、増えるかもと思っった今年は62人でした。予測は本当に難しいですね。(2007年12月31日記)
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毒蛾皮膚炎(1)
(1999・8・23撮影) |
毒蛾皮膚炎(2)
(1999・9・14撮影) |
毒蛾皮膚炎(3)
(1999・9・3撮影) |
庭や公園あるいは野山などの植物の近くに行く機会があり、皮膚のあちこちに赤いぶつぶつが出来てかゆみが強い時は毒蛾(どくが)の毛虫にやられたと思って下さい。
毒蛾の毛虫には毒針毛(どくしんもう)が1匹に50万本から600万本あってそれに触れた人の皮膚に強いかゆみを伴う派手な皮膚炎を起こさせます。
その皮膚炎を毒蛾皮膚炎(どくがひふえん)といいます。
毒蛾の毛虫は危険を感じると毒針毛を空中へ大量に発射して身を守ります。
毛虫に触れていないのに毛虫に近づいただけでやられるのはそのためです。
毒蛾皮膚炎は毒蛾の幼虫の毛虫による場合が殆どですから毛虫皮膚炎ともいいます。
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幼虫(毛虫)による毒蛾皮膚炎(4)
背部の皮膚炎
(2003・6.9撮影) |
幼虫(毛虫)による毒蛾皮膚炎(5)
臀部の皮膚炎
(2003・6.9撮影) |
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幼虫(毛虫)による毒蛾皮膚炎(6)
項部の皮膚炎
(2003・6.2撮影) |
幼虫(毛虫)による毒蛾皮膚炎(7)
肘・前腕屈側の皮膚炎
(2003・6・2撮影) |
しかし毒蛾の成虫の蛾および毒蛾の卵の付着物でやられることもまれにあります。
また毒針毛の付着した戸外で乾した洗濯物によって起こることもまれにあります。
毒蛾でよく知られているのはどくが・ちゃどくが・もんしろどくがの3種類です。
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成虫(蛾)による毒蛾皮膚炎(8)
背部の皮膚炎
(2003・6・30撮影) |
成虫(蛾)による毒蛾皮膚炎(9)
頚部の皮膚炎
(2003・7・2撮影) |
茶毒蛾(ちゃどくが)は年に2回の発生です。
ちゃどくがの大好きな植物はサザンカ・ツバキ・チヤなどのツバキ科です。
茶所の静岡ではちゃどくがの害が多いように思います。

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さざんかの木のチャドクガ
(2003年9月4日撮影) |
さざんかの木のチャドクガ
(2003年9月4日撮影) |
ちゃどくがは4月から6月に越冬した卵から毛虫が生まれます。
毛虫は脱皮を繰り返して成長して最大体長が約2.5cmになります。
毛虫は7月から8月に蛾になって卵をうみます。
その卵からは直ちに毛虫が生まれ脱皮して成長し9月から10月に蛾になって卵をうみます。
その生まれた卵は越冬します。
このライフサイクルからちゃどくがの害は4月から10月です。
どくがは年に1回の発生です。
どくがの大好きな植物はカシワ・クリ・クヌギ・アベマキ・コナラ・ミズナラなどのブナ科、サクラ・ウメ・スモモ・リンゴ・カイドウ・バラ・ビワ・キイチゴなどのバラ科、クワ・イチジクなど、ハコネウツギ・サンゴジユなど、カエデ・ツツジ・ヌルデ・ヤマウルシなど、エノキ・ケヤキなど、ザクロ、ウツギ、チヤ・ツバキなど、スズカケノキ、フジ、マンサク、ミズキ、クロウメモドキ、ニシキギ、ヤナギ、マツ・カラマツなど、ヒバ、スギ、カキ、アヤメ、イタドリです。
どくがは6月から8月に卵から毛虫になって毛虫のまま越冬します。
毛虫は脱皮を繰り返して成長して最大体長は約4cmになります。
毛虫は6月から8月に蛾になって卵を産みます。
どくがのライフサイクルからどくがによる害は毛虫の活動する4月から11月までです。
もんしろどくがは年に2回か3回の発生です。
もんしろどくがの大好きなな植物はクヌギ・コナラ・クリなどのブナ科、クワ・ホツプなど、ウメ、ナシ、サクラ、リンゴ、ヤナギ、ニセアカシヤ、カイ、フジ、バラ、サンゴジユです。
もんしろどくがは蛹(さなぎ)か毛虫で越冬します。
もんしろどくがの蛾は6月から10月に見られ、毛虫は4月から10月に多く見られます。
毛虫の最大体長は約2.5cmです。
もんしろどくがのライフスタイルからもんしろどくがの害は主として4月から10月です。
軽症には軽いステロイド剤を外用します。
中等症以上の場合は中等度以上のステロイド剤を外用し抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤含む)を内服させます。
重症の場合には短期間ですがステロイド剤を内服させることがあります。
軽症の場合4日から5日で、中等症以上の場合は1週間から10日はかかります。
毒蛾の毒針毛が付着していると思われる身体の部位を水道水とか谷川のきれいな水で洗い流しましょう。
もしシャワーを浴びれる場合は毒針毛の付着した衣服をそっと脱いでただちに浴びて下さい。
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