尋常性白斑(じんじょうせいはくはん=しろなまず)

vitiligo vulgaris

当院の尋常性白斑の新患数
月/年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
1月 0人 1人 0人 0人 1人 0人 1人 0人 0人 1人 1人
2月 0人 0人 0人 0人 1人 0人 1人 0人 0人 0人 0人
3月 1人 0人 0人 0人 0人 1人 2人 1人 0人 0人 0人
4月 3人 1人 0人 1人 0人 0人 0人 2人 2人 0人 2人
5月 0人 1人 0人 1人 0人 2人 1人 1人 1人 0人 0人
6月 1人 0人 2人 0人 0人 1人 0人 0人 1人 0人 2人
7月 0人 2人 0人 0人 0人 3人 1人 3人 0人 0人 1人
8月 1人 4人 4人 3人 3人 0人 1人 2人 3人 1人 *
9月 0人 4人 3人 1人 0人 1人 0人 0人 2人 0人 *
10月 1人 0人 2人 0人 1人 1人 0人 0人 1人 0人 *
11月 2人 0人 1人 1人 1人 2人 1人 1人 0人 1人 *
12月 0人 0人 0人 2人 1人 2人 1人 0人 1人 0人 *
年間合計 9人 13人 12人 9人 8人 13人 9人 10人 11人 3人 *


皮膚の色素のメラニンの製造が何らかの原因でストップすると皮膚の色が脱色されて白くなります。
皮膚の色素脱出を来す皮膚病を尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)といいます。
尋常性白斑は俗にしろなまずといわれます。

上に当院の尋常性白斑の新患数を掲載しましたがかなりの人数が受診されています。
尋常性白斑は大変治りにくいのであちこちと同じ患者さんがドクターショッピングされます。
実質はそう多くある皮膚病ではありません。

尋常性白斑は白斑の出方から3つのタイプに分類されます。

尋常性白斑・単発型
(1999・9・27撮影)
尋常性白斑・汎発型
(1999・10・2撮影)


(1)単発型

そう大きくない白斑が1個出来るタイプです。
局所的な刺激が関与していることがあります。
このタイプは最も治りやすいタイプです。

(2)神経分節型

ある神経の支配範囲に白斑が発生するタイプです。
自律神経の異常によることがあるといわれています。
このタイプが最も難治のタイプですが殆どみられません。

(3)汎発型

全身の広範囲に多発して進行してゆくことのあるタイプです。
自己免疫の異常による場合があるタイプです。
このタイプも難治で治療を断念せざるを得ないケースが多いのが現実です。

一般診療所での白斑の診断および治療に際して絶対に必要な検査はありません。
しかし研究的な大学病院とか総合病院などの先進的な医療機関の皮膚科では甲状腺の検査・自己免疫の検査・副腎皮質の検査などすることがあります。
それは自己免疫異常の甲状腺疾患とアヂソン病に白斑を併発することが報告されているからです。

尋常性白斑の原因は現在まだ完全に確定されていませんので確固たる治療法はありません。
尋常性白斑の病因には自律神経異常説、自己免疫障害説などがありそれを根拠に治療が行われます。
しかし治療の中心は進行を抑える治療ではなく脱色部に色素を復活させる対症療法です。

当院の治療を紹介します。


(1)軽症の場合は塩化カルプロニウム液(フロジン・アロビックス・カルプラニン)を外用させます。

(2)中等症以上の場合は長波長紫外線を照射します。
外用薬として塩化カルプロニウム液にステロイド剤のトプシムを使用します。
また内服薬に漢方薬を使用します。

治療に先立ち尋常性白斑は大変難治であり治療が長期間に及ぶことをお話します。
そして2年間続行してみて改善の全く見られない方は治療を断念することにして治療を開始します。

*外来での処置の管理が難しいので当院ではしていませんが入院設備のある総合病院の皮膚科では長波長紫外線使用に際しオクソラレンを内服させたり外用して治療をします。
soralen ltraiolet therapy(ソラレン長波長紫外線治療)の太文字をとってPUVA療法(プーバ療法)と言われています。
プソラレンの内服薬はオクソラレン錠(大正製薬)とメラジニンA錠(アズウェル)、外用薬は大正製薬のオクソラレン軟膏とオクソラレンローションです。
この治療法も手間暇のかかる割合に効果は今一つですから過大に期待しないほうが良いと思います。

参考サイト

産経新聞「体の悩み聞いて効く」

私の書いた尋常性白斑のページ


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