尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

psoriasis vulgaris

当院の尋常性乾癬の新患数
年/月 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012年
1月 1人 0人 3人 1人 1人 1人 1人 0人 2人 0人 1人 2人 0人 1人 0人
2月 0人 1人 2人 3人 2人 0人 0人 1人 1人 4人 0人 1人 0人 2人 0人
3月 3人 0人 0人 2人 1人 1人 1人 2人 1人 0人 0人 1人 0人 1人 0人
4月 2人 1人 3人 1人 0人 2人 1人 3人 2人 1人 2人 0人 2人 0人 2人
5月 3人 0人 3人 1人 2人 1人 4人 4人 1人 1人 2人 0人 2人 0人 0人
6月 0人 2人 2人 2人 1人 1人 2人 0人 1人 1人 1人 2人 0人 1人 0人
7月 2人 2人 3人 1人 2人 1人 0人 2人 1人 0人 1人 0人 1人 0人 1人
8月 2人 1人 1人 1人 1人 1人 1人 0人 1人 1人 0人 1人 0人 0人 0人
9月 0人 1人 1人 1人 2人 1人 1人 0人 2人 1人 0人 1人 0人 1人 2人
10月 0人 0人 3人 1人 3人 0人 0人 0人 2人 2人 1人 1人 1人 0人 0人
11月 2人 2人 1人 1人 1人 2人 1人 0人 0人 1人 1人 0人 0人 1人 *
12月 0人 4人 1人 1人 2人 1人 2人 2人 0人 1人 0人 0人 1人 0人 *
年間合計 15人 14人 23人 16人 18人 12人 14人 14人 14人 13人 9人 9人 7人 7人 *


尋常性乾癬の新患数は上の表のごとく年間で1998年が15人、1999年が14人、2000年が23人、2001年が16人、2002年が18人で5年間の年間平均新患数が17.2人ですからそう多くない皮膚病です。
尋常性乾癬の発病年令は20才以上に多く性別では男子に多く見られます。
普通かゆみが軽度か無いケースが殆どですがかゆみが強いことも稀にあります。

頭部・四肢の伸側・臀部などに銀白色の雲母のようなかさぶたを伴った乾燥性の斑状の皮疹があったら尋常性乾癬です。
尋常性乾癬の皮疹の様相が独特なので皮膚科の専門医を受診すれば先ずは診断がつきます。

尋常性乾癬(背部)
(1999・10・15撮影)
尋常性乾癬(腹部)
(1999・10・15撮影)


尋常性乾癬(膝部)
(1999・12・15撮影)
尋常性乾癬(腹部)
(1999・12・15撮影)


尋常性乾癬は遺伝性と考えられ難治です。
現在の医学レベルでは生涯の病気と考えて悪化させないよう気長に付き合わなければならない皮膚病のひとつです。
息の長い加療が必要ですから保険制度上は皮膚科特定疾患に指定されています。
最近はステロイドの外用薬が普及したのでうまくコントロール出来て重症の乾癬の方が少なくなりました。

稀に治療を怠っていると全身性に紅斑が出来て皮膚病の終着駅といわれる続発性紅皮症(ぞくはつせいこうひしょう)になることがあります。
このタイプの紅皮症は乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)ともいわれます。
ステロイドが余り使われなかった時代には大抵の病院に1人から2人の病棟の主のような長期入院の紅皮症患者がいたものです。

さらに稀ですが無菌性の膿疱を併発し高熱とともに全身状態が悪化することがあります。
これを膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)といい入院加療を要するケースが多く最悪の場合は死に至ることもあります。

またこれもごく稀ですが手足の関節および膝関節、肘関節が腫脹する関節症状を併発する場合があります。
このタイプの乾癬を関節症性乾癬(かんせつしょうせいかんせん)といいます。
このタイプはかゆみと手足の爪の変形をしばしば伴います。

当院での治療を紹介します。


(1)軽症の場合は弱いステロイドを外用させます。

(2)中等症の場合は中等以上のステロイドを外用させ、漢方薬(温清飲、十味敗毒湯など)を内用させます。
かゆみの強い場合は抗ヒスタミン剤か抗アレルギー剤を投薬しています。
時に重症の皮疹の部位にトクダーム(大鵬薬品工業、ニチバン)とかインファナル(久光製薬)を夜間に貼付させることもあります。

(3)難治の場合中長波紫外線を照射したり、チガソンカプセル(日本ロッシュ)を内用させます。
なおチガソンカプセルは催奇形性がありますので子作りの世代の男女に投薬出来ないことになっています。
患者さんに投薬する場合には副作用承知の同意書を取り交わしています。

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