尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう=にきび)
(2010年6月3日更新)

acne vulgaris

当院のにきびの新患数
月/年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012年
1月 17人 17人 16人 18人 21人 25人 30人 28人 25人 27人 22人 25人 27人 19人 33人
2月 17人 16人 15人 24人 25人 29人 19人 32人 23人 34人 31人 29人 23人 31人 20人
3月 18人 21人 18人 21人 25人 23人 36人 33人 37人 27人 31人 28人 24人 27人 30人
4月 16人 8人 10人 21人 30人 22人 30人 25人 36人 18人 32人 25人 23人 32人 24人
5月 17人 16人 32人 35人 14人 35人 47人 49人 51人 31人 38人 28人 24人 23人 18人
6月 28人 18人 22人 28人 26人 27人 23人 30人 38人 32人 29人 24人 31人 38人 35人
7月 24人 22人 28人 28人 26人 37人 46人 30人 28人 45人 33人 31人 32人 28人 29人
8月 18人 24人 38人 28人 34人 32人 31人 35人 29人 38人 43人 28人 31人 36人 23人
9月 17人 23人 24人 25人 24人 32人 36人 43人 35人 14人 31人 29人 34人 36人 32人
10月 28人 24人 27人 24人 40人 27人 47人 59人 36人 42人 47人 26人 30人 32人 19人
11月 16人 30人 35人 28人 25人 23人 47人 52人 22人 35人 24人 32人 31人 18人 *
12月 34人 18人 19人 25人 28人 13人 29人 28人 23人 22人 23人 33人 40人 25人 *
年間合計 250人 237人 284人 305人 314人 325人 421人 444人 383人 365人 384人 338人 350人 345人 *

                                                          



にきびは若者におおいのだらろうか。2004・9〜11のにきび患者(2004・12・12)
新患(人)/年令(才) 10〜19 20〜29 30〜39 40〜49 50〜59 60〜69 合計
男性新患数(人) 15 11 36
女性新患数(人) 26 47 15 91
合計新患数(人) 41 58 22 127
確かに若者の皮膚病で、20才代がピークでした。(最低年令は男性12才、女性11才で、最高は女性の68才)

にきびは若者におおいのだらろうか。2005・5〜9のにきび患者(2005・10・1)
新患(人)/年令(才) 10〜19 20〜29 30〜39 40〜49 50〜59 60〜69 合計
男性新患数(人) 23 12 52
女性新患数(人) 36 57 18 121
合計新患数(人) 59 69 27 11 173
前回とほぼ同じ感じで、20才代がピークでした。(最低年令は男性12才、女性11才・最高は男性65才、女性の68才)


顔と頚部あるいは胸と背中に赤いぶつぶつとか白いぶつぶつとか黒いぶつぶつあるいは膿んだぶつぶつがあったら尋常性ざ瘡です。尋常性ざ瘡は俗ににきびといいます。またにきびのことをふきでものということもあります。

顔面のにきび
(1999・8・18撮影)


男女ともに10才ぐらいから出来始めて多くは10代の後半から20代にかけて悩まされます。最近は男女ともに結婚年令が遅くなったために30才を過ぎても悩まされる方が多くなりました。にきびはアンドロゲン(男性ホルモン)により毛穴の脂腺が発達し分泌した皮膚のあぶら(中性脂肪)が毛穴にたまると発生します。女性の場合は生理の時および妊娠の時に分泌される黄体ホルモンが男性ホルモン様作用を示します。

毛穴にたまった皮膚のあぶらが白いぶつぶつに見えるのを白にきびといいます。あぶらが更に多いと毛穴が開いてあぶらが空気に晒され酸化して黒いぶつぶつに見えるのを黒にきびといいます。それに葡萄状球菌の感染が起こると赤いぶつぶつになり化膿が進行するとできもののようになったりかさぶたが出来ます。化膿したタイプを膿疱性ざ瘡(のうほうせいざそう)といいます。

当院のにきびの新患の受診状況から尋常性ざ瘡は年中発生しています。にきびは暑さと寒さの季節の変わり目に多いといわれていますが確かに5月か6月と10月か11月にピークが見られます。にきびは元気の印ですから軽度の時は病気とは考えないほうがよいと思います。しかし膿瘍が出来たりするとケロイドや瘢痕になるので重症の場合は治療した方がよいと思います。

にきびの発生にはにきび菌が主役です。にきび菌はリパーゼという酵素を使って中性脂肪を分解して脂肪酸を作ります。脂肪酸がにきびの炎症を引き起こします。

当院での治療を紹介します。


(1)軽症の場合は消毒液と抗菌剤のクリンダマイシン(ダラシンTゲル)あるいはナジフロキサシン(ナジロキサンクリームかナジロキサンローション)を外用させます。これに併用して使い始めに刺激症状(赤くなったり、ひりひりする)がありますが、アダパレン(ディフェリンゲル)を薬の説明のパンフレットを読んで頂いた上で希望された方には処方しています。

(2)中等症以上の場合はにきび用のメスでにきびの内容を押し出します。普通はビタミンB2とビタミンB6を内服させたりそれにLーシステイン(ハイチオール)を併用します。さらに漢方薬(清上防風湯、桂枝茯苓丸加ヨク意仁、十味敗毒湯など)を併用したりします。

(3)化膿の強い場合には抗菌剤も内服させます。

日常生活上の注意


(1)顔を普通の石鹸で1日2回は洗顔しましょう。時には持田製薬のコラージユA石鹸とコラージユ化粧水を薦めます。

(2)朝昼夕三食を必ずとりともにカロリーを控えめにしてどかぐいは避けましょう。

(3)朝食は必ずとり出来ることなら朝食と昼食をしっかり食べて夕食を控えめにしましょう。

(4)間食はやめよう、特に夜食は絶対に避けましょう。

(5)カロリーの多い脂分の多いものと糖分の多いものは避けましょう。

その他の皮膚病へ戻る
皮膚病50音順総索引