日光皮膚炎(にっこうひふえん=ひやけ)

solar dermatitis
sunburn

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当院の日光皮膚炎の新患数
月/年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012年
1月 1人 0人 2人 0人 0人 0人 0人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 0人
2月 0人 1人 0人 0人 0人 0人 1人 0人 1人 1人 0人 0人 0人 0人 0人
3月 4人 1人 0人 1人 2人 0人 2人 0人 0人 1人 1人 0人 0人 0人 1人
4月 3人 3人 3人 6人 7人 1人 5人 1人 0人 3人 6人 2人 2人 1人 2人
5月 10人 13人 11人 8人 12人 8人 14人 13人 3人 11人 13人 4人 7人 6人 10人
6月 11人 26人 22人 17人 24人 11人 18人 15人 9人 14人 16人 6人 8人 21人 13人
7月 15人 19人 11人 35人 26人 11人 19人 23人 14人 11人 11人 22人 17人 19人 9人
8月 12人 17人 12人 6人 16人 6人 9人 14人 22人 24人 11人 11人 16人 12人 15人
9月 6人 6人 7人 3人 3人 5人 10人 5人 7人 13人 3人 3人 9人 14人 7人
10月 5人 1人 0人 0人 4人 3人 8人 4人 1人 2人 0人 2人 1人 1人 2人
11月 1人 2人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 3人 1人 0人 0人 1人 0人 *
12月 0人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 0人 0人 0人 0人 0人 0人 *
年間合計 68人 89人 68人 77人 95人 45人 86人 75人 60人 82人 61人 50人 61人 74人 *




四肢の伸側・項部・前胸部・顔などの衣服から露出した日光に当たる部位が赤くなったり水ぶくれが出来たりあるいはぶつぶつとかざらざらの状態になったら日光皮膚炎が考えられます。
当院の日光皮膚炎の発生状況は上記のごとくで5月から8月まで多く受診されています。

日光皮膚炎(1)
(1999年8月31日撮影)
(1)の右手の拡大
(1999年8月31日撮影)
日光皮膚炎(2)
(1999年8月31日撮影)


日光皮膚炎は運動会とかスポーツ観戦などで長時間日に当たることがあったりした場合に起こります。
アウトドアの仕事あるいは趣味で日に当たる機会が多い人に日光に良く当たる腕とかうなじにざらざらした皮膚が厚ぼったく感じる慢性型の湿疹が出来ることがありますがそれも日光皮膚炎です。

日光皮膚炎の原因は日光の紫外線 UVによる皮膚炎です。
UVは紫外線の英語Ultra VioletのUとVをとったもので近頃は化粧品の宣伝でよく使用されています。

紫外線は紫外線の波長により長波長紫外線すなわちA紫外線( UVA)と中波長紫外線すなわちB紫外線(UVB)と短波長紫外線すなわちC紫外線(UVC)に分けられます。
地球の地上に達するのはUVAとUVBです。
日光皮膚炎の原因は主としてUVBにより発生しますがUVAも関係があるとされています。

海水浴などで全身に大量の紫外線を浴びた場合に皮膚炎にはむくみが起こりさらに半日以内に頭痛・発熱・悪寒・食欲不振・吐き気・嘔吐・睡眠障害などの全身症状が起こることがあります。
さらに重症の場合はシヨツク状態になり生命の危険の事も起こり得ますので注意しましょう。

紫外線の量は季節的には夏に多く冬に少ないのですが5月から7月の紫外線量は12月の紫外線量の2倍半くらいです。

緯度によっても紫外線量は違います。
九州地方の紫外線量は北海道地方のほぼ倍とのことです。
最近は気軽にハワイとかグアムなどと海外にお出かけになりますがその土地の紫外線量を考慮しての配慮が必要です。

バリ島でのひやけ
(2001.4.23撮影)
左のひやけ部分の拡大


標高によっても紫外線量は変化します。
1000mで2割増えると考えればよいでしょう。

地上の地面からの紫外線の反射も無視出来ません。
雪面では2倍増、乾いた砂面および水面では2割増と考えて対処しましょう。

日光皮膚炎は防御すれば防げるものです。
近頃はサンスクリーン剤が市販されていますので多いに利用すればよいと思います。
サンスクリーン製品にはSPF24などと数字が記載されていますが、SPF1は大体日本国内の場合は20分間紫外線を防ぐと考えて選ぶとよいでしょう。

季節・緯度・標高・場所によってSPFの数を考えて選べばよいのですがサンスクリーン剤は衣服とか汗拭きなどの摩擦によって落ちてしまいますから朝つけた場合正午には必ずつけなおしましょう。

薬剤の内用・外用によって日光に対する過敏性が強くなって日光皮膚炎が起こることがあります。
薬剤によって起きた日光皮膚炎を薬剤性日光皮膚炎といいます。
ある種の高血圧の薬、糖尿病の薬、抗菌剤、痛み止め、リユウマチの薬、癌の薬、精神科の薬、テンカンの薬などを使っている場合は薬をチェックする必要があります。
外用薬では痛み止めのシップ薬によることが時々見られます。

高血圧の薬の内用によって
発生した薬剤性日光皮膚炎(1)
(2000年9月18日撮影)
薬剤性日光皮膚炎(2)
左の患者さんの手背部
(2000年9月18日撮影)
1W前に痛み止めシップ薬使用
した部位の薬剤性日光皮膚炎
(2002年5月10日撮影)


美容と健康に良いと思われているパセリ、セリ、イチジク、ライム、レモンには日光過敏の原因になるソラーレンという化学物質が含まれていますので大量に摂取したりパックなどに使った後の日光被爆には注意しましょう。

日光皮膚炎の治療は湿疹の治療で簡単に治りますが紫外線による慢性の障害色素沈着とか発癌に対する配慮のほうが問題だと思います。
紫外線の一生の被曝限度量がありますので被曝は出来るだけ少ないほうがよいと思います。
薬剤性日光皮膚炎は先ず原因の薬剤を中止することが必要です。

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