掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

pustulosis palmaris et plantaris

当院の掌蹠膿疱症の新患数
月/年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012年
1月 0人 1人 3人 0人 0人 1人 1人 2人 1人 0人 0人 1人 2人 0人 1人
2月 1人 1人 1人 1人 1人 0人 0人 3人 0人 1人 1人 2人 1人 0人 1人
3月 0人 4人 1人 0人 1人 2人 3人 3人 1人 1人 2人 2人 0人 0人 0人
4月 2人 0人 1人 1人 4人 0人 1人 4人 0人 1人 2人 0人 1人 1人 0人
5月 2人 2人 3人 1人 5人 3人 1人 5人 4人 2人 1人 0人 1人 0人 0人
6月 3人 3人 6人 1人 4人 2人 2人 6人 3人 2人 0人 0人 1人 2人 3人
7月 0人 0人 4人 3人 4人 3人 3人 4人 0人 7人 1人 0人 1人 1人 2人
8月 3人 1人 1人 3人 3人 1人 1人 2人 2人 2人 0人 0人 0人 0人 0人
9月 4人 3人 0人 1人 0人 0人 1人 6人 1人 4人 1人 1人 0人 1人 0人
10月 2人 1人 1人 1人 0人 0人 2人 5人 1人 1人 0人 2人 0人 0人 1人
11月 1人 3人 0人 1人 0人 2人 0人 4人 0人 1人 1人 0人 0人 1人 *
12月 1人 1人 0人 0人 1人 0人 2人 1人 2人 0人 0人 0人 0人 0人 *
年間合計 19人 20人 21人 13人 23人 14人 17人 45人 15人 22人 9人 8人 7人 6人 *

足の裏および手のひらに水虫が化膿したような発疹(膿疱)が出来た場合は掌蹠膿疱症の可能性が大です。
水虫にそっくりなので水虫と思って水虫の治療をしてかえって悪化して受診される方がしばしばいます。
原因が不明のことが殆どです。

掌蹠膿疱症の足の裏の膿疱
(1999・9・3撮影)
掌蹠膿疱症の手の掌の膿疱
(1999・9・3撮影)


掌蹠膿疱症の右足の皮疹
(1999・10・12撮影)
掌蹠膿疱症の左足の皮疹
(1999・10・12撮影)


稀に扁桃腺炎が脹れた時あるいは虫歯が脹れた時に悪化し扁桃腺炎が治ると掌蹠膿疱症が軽くなるケースがあります。
また胸骨肋骨鎖骨の関節部に骨化が起こり炎症を伴うことがあります。
外科的に扁桃腺に異常のある場合には耳鼻咽喉科で扁桃腺摘出を、胸骨肋骨鎖骨の炎症には整形外科でしかるべき外科的方法を、虫歯の場合は徹底的な虫歯の治療をすると掌蹠膿疱症が根治することがあります。

また稀に歯科用金属および整形外科の金属性人工骨などによって金属アレルギーが起こり発症する場合があります。
疑わしい場合は金属アレルギーの貼付試験をして確認します。
この場合は歯に使用した金属および金属製人工骨を全部取り去り樹脂製のものと取り替えると掌蹠膿疱症が根治することがあります。

さらにヘビースモーカーの患者が煙草を中止するか減量したら掌蹠膿疱症が軽快したとの報告もあります。

上記のように根治することは稀なケースで殆どの人は一生涯ではありませんが年余の期間悩まされます。
掌蹠膿疱症は治りにくいので皮膚科特定疾患に指定され皮膚科の難病の仲間に入れられています。
焦らず気長に悪化した場合に対症療法をするのが現況です。

治療はステロイド外用薬の外用が中心になります。
内用には決定的なものは無く抗アレルギー剤、ビオチン(ビタミンH)と腸内菌調整のミヤBMの併用、漢方薬の内服などを使用します。
理学療法では中長波紫外線療法を行います。

当院での治療を紹介します。


(1)軽症の場合はステロイド剤あるいはタカルシトール(ボンアルファー軟膏・クリーム・ローション)を外用させビオチンとミヤBMを内服させます。

(2)中等症の場合は漢方薬(五苓散、十味敗毒湯、消風散、温清飲など)の内用を併用します。

(3)重症の場合は中長波紫外線療法を行います。
時に抗菌剤・ステロイド剤・エトレチナート(チガソンカプセル)の内服を行うことがあります。

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