閑話で一服 いぼ神様・仏様
皮膚科心身医学会に参加


朝霧高原からの富士山 日本平からの富士山


日本一の神峰富士山の頂上は8つの頂きよりなっていて富士八峰(ふじはっぽう)といわれます。
八神峰(はっしんぽう)ともいわれますが全ての峰に仏様の名前がついています。
大日如来(だいにちにょらい)、阿弥陀如来(あみだにょらい)2か所、勢至菩薩(せいしぼさつ)、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、釈迦如来(しゃかにょらい)、薬師如来(やくしにょらい)の7つです。
日本はまさに神と仏の国で、一人一人の心の中を神と仏が支えてくれているものと思います。

ところで去る2001年2月4日(日曜)に東京都文京区後楽1丁目の後楽園会館で開催された第15回皮膚科心身医学研究会でいぼ神様・仏様について講演させて頂きました。

(演題)ウイルス性いぼにおける神仏療法のすすめ
平松皮膚科医院 平松 洋
(抄録)ウイルス性いぼがお祈りで取れることをよく経験する。
当院ではいぼ治療に際し、いぼ取り神様と仏様による神仏療法を
積極的に併用することを奨めている。
私が訪問取材したいぼとり神様・仏様を分類紹介します。


研究会終了後にいぼとり神様・仏様のホームページを見て頂いた参加されたメンバーの方から激励のメールを数通寄せて頂き感激いたしました。
また学会の始まる前に世話人の岡部俊一氏から演者の私に是非渡して欲しいと、岩手県盛岡市上田町の上田病院医師のN氏からの小冊子のコピーを頂きました。
上記の私の演題と抄録をご覧になってのことと思われ嬉しく拝見しました。
N氏から頂いた小冊子は1986年(昭和61年)9月に書かれたもので、いぼとり仏様の蛸薬師についての記載がありその一部を掲載させて頂きます。

まだ学生の頃のある日、蛸薬師に立ち寄ったところ、その夕闇迫る境内で老婆が一人、行きつ戻りつお百度を踏んでいた。
その老婆自身の病気のためにではなく、何とかして孫の手の疣を取ってやりたいとの願掛けだそうだった。
お百度がおわって並んでお堂の段々に腰かけた。

お医者に行けば痛い注射や手術なぞでいためつけられて可哀想だ。
この薬師様は疣を治す大層なありがたい仏様で、ずいぶんと遠方からのお参りがあるのしゃ。
疣取りの願掛けには色々あるが、蛸とするめときゅうりを絶って薬師様にお願いし、その上お百度踏むのが一番で、ご利益はまちがいないのしゃ。

治ったあとは蛸の絵馬をかけてお礼参りをすれば再発は絶対にないのしゃ。
その頃は、疣がウイルス性疾患であるというはっきりした概念は一般には未だなく、単に良性腫瘍として分類されていた時代である。
もちろんその頃でも疣に暗示療法が有効であるとの経験知はあったようであるが、学生であったので、それ程の知識も持ち合わせていなかったと思う。

古今東西を問わず疣に関しては、おまじない的な治療法が信頼され、行われてきている。
有名な小説のトム・ソーヤーの冒険の中にも疣修茯の儀式が記載されている。

今また蛸薬師を訪れて、昔をなつかしむと同時に、堂の門扉を埋めつくす夥しい絵馬の数に目をみはった。
晴天の朝の光に色とりどりに反射して私の眼中に飛び込んできた。
古いのもあり、新しいのもあり、小さいのは名刺大から大きいのは1尺4方もあるもの、ボールペン書きの素朴なのから極彩色のやら、立派な額入りのまで、いずれも難病平癒、本願成就の証である。

翻って考えてみると、これだけ疣ないし皮膚病を治し、しかも患者から感謝される皮膚科医は現存するであろうかと反省してみた。
蛸薬師は絵馬の添え書きから考えても皮膚病専門である。
どうして蛸薬師が皮膚病専門なのか。
蛸(たこ)・胼胝(たこ)の語呂合わせか、或いは蛸の足につくいぼいぼのためか、−−−


N氏の文中の蛸薬師は仙台市長町の蛸薬師です。
私達が訪問取材した中にも蛸薬師がありました。
東京都目黒区目黒3丁目の目黒不動の近くにある成就院蛸薬師でと京都市新京極の永福寺蛸薬師です。

日本平から見た竜爪山(りゅうそうざん)、
静岡市のシンボル的な山で、
左の峰が文殊岳(もんじゅだけ)
右の峰が薬師岳(やくしだけ)です。
竜爪山にも仏様の名前がついています。

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