たむし(股部白癬・体部白癬)
当院のたむしの新患数
月/年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012年
1月 0人 1人 7人 2人 2人 1人 4人 2人 2人 4人 1人 2人 0人 3人 1人
2月 3人 1人 2人 1人 5人 4人 2人 3人 5人 2人 4人 3人 0人 2人 1人
3月 3人 8人 3人 3人 2人 5人 1人 0人 1人 4人 3人 2人 3人 2人 1人
4月 9人 6人 5人 6人 5人 4人 5人 1人 2人 2人 6人 4人 2人 1人 0人
5月 3人 5人 6人 5人 9人 4人 5人 3人 7人 4人 5人 2人 7人 4人 6人
6月 6人 5人 8人 7人 6人 11人 5人 7人 10人 8人 7人 6人 5人 5人 4人
7月 9人 9人 12人 14人 8人 7人 16人 10人 11人 5人 7人 11人 14人 7人 9人
8月 10人 9人 11人 10人 9人 16人 8人 14人 10人 8人 8人 7人 15人 8人 11人
9月 22人 15人 12人 6人 13人 8人 19人 9人 4人 6人 7人 2人 5人 6人 10人
10月 7人 5人 7人 3人 4人 12人 8人 4人 4人 10人 6人 4人 9人 6人 6人
11月 2人 2人 5人 2人 2人 7人 3人 5人 7人 6人 3人 1人 4人 2人 *
12月 1人 1人 1人 3人 4人 4人 2人 4人 4人 2人 6人 2人 1人 1人 *
年間合計 75人 67人 79人 62人 69人 83人 78人 62人 67人 61人 63人 46人 65人 47人 *



股部白癬・体部白癬の年令分布(本年7月以後)
0才〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 合計
股部 27
体部
合計 32
股部 10
体部 11
合計 22
合計 11 52
最低年令:股部白癬7才男性、体部白癬17才女性
最高年令:股部白癬89才男性・86才女性、体部白癬82才女性


手足と頭髪部を除く全身のうぶげのある皮膚に白癬菌というかびが寄生して皮膚病変を起こしたものをたむしといいます。

股部とその周辺また・しり・はら・ももなどに出来たたむしいんきんたむしといいます。
それ以外の場所に出来たたむしぜにたむしといいます。

いんきんたむし(陰金田虫)は正式には股部白癬(こぶはくせん)といいます。
あるいは治りにくいので頑癬(がんせん)ともいわれました。
.
古くは輪郭状湿疹性白癬(りんかくじょうしっしんせいはくせん)ともいわれました。
股ずれから出来る湿疹に似た症状で皮膚病変の周囲は弧状にわどっています。

臀部のいんきんたむし
(1999・8・3撮影)
臀部のいんきんたむし
(1999・8・27撮影)


ぜにたむし(銭田虫)は正式には体部白癬(たいぶはくせん)といいます。
昔は斑状小水疱性白癬(はんじょうしょうすいほうせいはくせん)といわれました。
あるいは銭瘡(ぜにかさ)とか銭虫(ぜにむし)ともいわれました。

男性の陰嚢に出来ることは稀ですがこれを陰嚢白癬といい、また顔面に出来たものを顔面白癬といいこれも稀です。
円形とか楕円形で湿疹のひとつの貨幣状湿疹に似ていますが周辺がはっきり環状になっています。
両者の区別がつかない場合は単にたむしでよいでしょう。

腹部のたむし
(1999・8・17撮影)
後頭部生え際のたむし
(2000・1・5撮影)
下腿のたむし
(1999・8・18撮影)


股部白癬は水虫に次いで多い白癬で思春期以降から20代30代の若い男女に多く見られます。
股とそのまわりは体温が高く発汗も多く下着で常時覆われていてかびが繁殖する条件がそろっていますから多く見られるのでしょう。

最近女性にも多いのはパンストの常用によるものと思います。
感染のほとんどは家族内の水虫の人からと思われますが不特定多数の人が集まるスポ−ツセンタ−とかホテルや旅館の浴場のこしかけとか洋式トイレなども感染源になります。

体部白癬はそう多くは見られません。
最近はペツトブ−ムで猫に接触する人が多く猫の白癬菌によるたむしが時々見られます。

飼い猫の田虫が伝染しました。
トビヒに似た左頬の発疹
(2001・7・10撮影)
同じ患者さんの右臀部の発疹
2才の男子です。
(2001・7・10撮影)


しかし体部白癬水虫からの白癬菌によるものが大部分です。
シツプとかバンソウコウを長期間貼ったままにしていると体部白癬になってしまいます。

当院での診断と治療を紹介します。


診断は白癬菌顕微鏡検査が陽性であることを原則にしています。

初めての患者さんはたむしの外用薬を使っていることが多く、第1回目の顕微鏡検査が陰性のことがあります。

白癬菌が陰性の場合は当院では1週間毎に3回まで顕微鏡検査をしています。
ときには白癬菌の培養検査も行います。

治療は白癬菌が陽性の患者さんにのみ抗真菌外用剤すなわちたむしの外用薬を使用します。
治療の期間は4か月は必要です。

股に出来た場合は間擦性 の湿疹を併発していることがあり、湿疹の治療に弱いステロイド剤を外用することがあります。

たむしみずむしのように再発することが少ないので確実に治療すれば必ず完治します。


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