| 当院の皮脂欠乏性湿疹の新患数 |
| 月/年 |
1998年 |
1999年 |
2000年 |
2001年 |
2002年 |
2003年 |
2004年 |
2005年 |
2006年 |
2007年 |
2008年 |
| 1月 |
92人 |
97人 |
65人 |
81人 |
89人 |
104人 |
125人 |
141人 |
84人 |
125人 |
99人 |
| 2月 |
72人 |
77人 |
111人 |
56人 |
52人 |
71人 |
83人 |
91人 |
77人 |
79人 |
114人 |
| 3月 |
89人 |
60人 |
89人 |
67人 |
71人 |
75人 |
75人 |
106人 |
85人 |
98人 |
80人 |
| 4月 |
51人 |
61人 |
50人 |
68人 |
67人 |
76人 |
69人 |
77人 |
84人 |
72人 |
74人 |
| 5月 |
31人 |
45人 |
35人 |
23人 |
48人 |
23人 |
32人 |
77人 |
63人 |
67人 |
70人 |
| 6月 |
14人 |
20人 |
7人 |
20人 |
23人 |
40人 |
20人 |
41人 |
53人 |
40人 |
49人 |
| 7月 |
6人 |
9人 |
2人 |
3人 |
5人 |
18人 |
9人 |
7人 |
13人 |
24人 |
30人 |
| 8月 |
3人 |
5人 |
8人 |
2人 |
1人 |
6人 |
12人 |
4人 |
13人 |
10人 |
* |
| 9月 |
9人 |
12人 |
10人 |
28人 |
32人 |
26人 |
27人 |
22人 |
27人 |
9人 |
* |
| 10月 |
39人 |
67人 |
64人 |
99人 |
99人 |
131人 |
140人 |
117人 |
82人 |
118人 |
* |
| 11月 |
145人 |
156人 |
105人 |
137人 |
189人 |
115人 |
151人 |
153人 |
144人 |
156人 |
* |
| 12月 |
92人 |
146人 |
135人 |
101人 |
76人 |
171人 |
141人 |
213人 |
107人 |
140人 |
* |
| 年間合計 |
643人 |
755人 |
681人 |
685人 |
752人 |
856人 |
884人 |
1049人 |
832人 |
938人 |
* |
| 今年の12月は寒さが厳しかったためか過去8年間で月間新患数が213人と新記録でした。年間の人数も1000人を越えてこれも新記録でした。寒さと乾燥と衣類による摩擦・圧迫が湿疹を誘発しますので、湿疹、掻痒症を起す前に保湿剤によるスキンケアをおすすめします。皮膚病毎日ランクも御覧下さい。また年間皮膚病新患数・多いもの30では過去5年間は2番目に多い皮膚病です。 |
皮脂腺の未発達の年令の小児と皮脂腺の退化の年令である老化の年令に多いとわれていますので12月の患者さんで調べてみました。
10才未満が一番多く、50才以上から80才未満に多いデータが得られ、そのとうりのようです。男女では期待に反して男のほうがやや多いというデータが得られました。
| 年令/性別 |
0〜 |
10〜 |
20〜 |
30〜 |
40〜 |
50〜 |
60〜 |
70〜 |
80〜 |
90〜 |
合計 |
最高年令・最低年令 |
| 男性 |
30人 |
4人 |
4人 |
8人 |
6人 |
22人 |
20人 |
23人 |
4人 |
1人 |
122人 |
最低0才、最高95才 |
| 女性 |
18人 |
8人 |
12人 |
10人 |
9人 |
8人 |
14人 |
9人 |
3人 |
0人 |
91人 |
最低0才、最高83才 |
| 合計 |
48人 |
12人 |
16人 |
18人 |
15人 |
30人 |
34人 |
32人 |
7人 |
1人 |
213人 |
最低0才、最高95才 |
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皮脂欠乏性湿疹
(1999・10・15撮影) |
皮脂欠乏性湿疹
(1999・10・25撮影) |
皮脂欠乏性湿疹は皮膚科外来で最も多く診られる皮膚病です。
乾燥した冬期に近くなると毎年皮脂欠乏性湿疹の患者さんが多くなります。
皮膚の表面には皮脂膜という膜があり皮膚を護っています。
皮脂膜は汗と皮脂が適度に交じりあって出来たものです。
皮脂膜は皮膚が水分を保持するのを助け、しっとりとした肌を作ります。
冬は低温のため皮脂と汗の出が少量です。
加えて低湿度ですから皮膚の水分がどんどん失われます。
正常の肌でもかさかさするのが普通です。
冬はゆっくり入浴して暖まりますし、慣習で石鹸を使い肌をごしごし洗います。
乏しい皮脂がもっと取れてしまいますからかさかさが更に強くなります。
年齢的には老化が進むほど皮膚は水分保持力と皮脂の量がすくなくなります。
年寄りほど肌がかさつくのは当然のことです。
また生活環境も関係します。
暖房の効いたしっかり密封された家屋は皮膚を乾燥させます。
かさかさした状態は一般には乾燥肌といわれています。
正式には乾皮症(かんぴしょう)といいます。
あるいは皮脂欠乏症(ひしけつぼうしょう)ともいいます。
乾燥肌は大抵かゆみがあります。
乾燥だけで発疹のない場合を皮膚そう痒症(ひふそうようしょう)といいます。
この程度までは市販の保湿クリームで十分です。
秋の早い時期から積極的に使い春まで続けましょう。
それでも湿疹が出来た場合は皮膚科専門医に相談して下さい。
乾燥肌が長く続いたり、かゆいところを頻繁に掻いていると湿疹が出来ます。
引っ掻いて出来たので掻破性湿疹(そうはせいしっしん)といいます。
また乾燥して出来たので乾燥性湿疹(かんそうせいしっしん)といいます。
あるいは皮脂が欠乏しているので皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)ともいいます。
冬の季節に多いので冬季湿疹(とうきしっしん)ともいいます。
発疹のかたちが円形や楕円形のときは貨幣状湿疹(かへいじょうしっしん)ということもあります。
小児は皮脂腺が発育していませんので皮膚は皮脂欠乏状態です。
従って大部分の小児湿疹は乾燥状態の湿疹すなわち小児乾燥型湿疹のタイプです。
小児乾燥型湿疹は小児の皮脂欠乏性湿疹といえます。
問題のアトピー性皮膚炎も冬期には必ず皮脂欠乏性湿疹のかたちをとっています。
冬期のアトピー性皮膚炎の治療は本質的には皮脂欠乏性湿疹の治療が中心になります。
(1)医家向けの保湿剤のヘパリン類似物質の外用薬か尿素の外用薬を使用します。
(2)両者が会わない場合はユベラ軟膏を使います。
(3)さらに合わない場合はべたつきが気になりますが軟膏基剤の白色ワセリン(ハクワセホワイト・プロペト)を利用しています。
保湿剤が治療の柱ですが湿疹反応にはステロイド剤を外用させます。
かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤か抗アレルギー剤を内用させます。
一、皮脂を落とさないためにせっけんは週に1回か2回にしましょう。
二、頭のシャンプーがからだにかからないようにしましょう。
三、タオルやスポンジは使用しないで素手で洗いましょう。
四、硫黄分の入った入浴剤は止めましょう。
五、入浴後は保湿クリームを必ずつけましょう。
六、加湿器などで部屋の湿度を保つようにしましょう。
七、静電気を起こしやすい衣服は避けましょう。
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