とびひ(伝染性膿痂疹)

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当院のとびひの新患数
月/年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012年
1月 17人 9人 7人 9人 11人 16人 24人 18人 10人 19人 25人 28人 13人 23人 9人
2月 7人 10人 4人 6人 15人 14人 20人 16人 24人 15人 11人 17人 15人 13人 4人
3月 11人 25人 13人 13人 14人 8人 25人 14人 20人 25人 23人 28人 18人 10人 14人
4月 23人 22人 12人 18人 14人 22人 25人 25人 17人 18人 32人 31人 16人 10人 8人
5月 28人 25人 14人 28人 15人 34人 30人 27人 25人 31人 30人 47人 32人 14人 9人
6月 28人 24人 25人 39人 17人 45人 44人 32人 33人 31人 44人 51人 25人 26人 14人
7月 55人 44人 62人 66人 62人 70人 72人 58人 58人 46人 77人 50人 48人 63人 28人
8月 78人 59人 86人 54人 50人 100人 54人 72人 59人 61人 92人 48人 47人 53人 28人
9月 50人 55人 59人 42人 38人 93人 47人 53人 46人 51人 54人 49人 41人 39人 24人
10月 25人 52人 22人 37人 28人 30人 34人 25人 38人 28人 42人 26人 43人 21人 18人
11月 12人 18人 31人 11人 22人 19人 18人 27人 24人 27人 28人 17人 30人 13人 *
12月 15人 13人 6人 12人 6人 26人 17人 24人 23人 24人 32人 14人 13人 11人 *
年間合計 349人 356人 341人 335人 292人 477人 410人 391人 377人 376人 490人 406人 341人 296人 *


例年のことですがポピュラーな抗菌剤のゲンタマイシン耐性のとびひが多くなっています。
またMRSAによるとびひも発生しています。(2008・8・10)

年間皮膚病多いもの30皮膚病毎日ランク,も御覧下さい。


皮膚の表面に主として黄色ぶどう球菌がついて、菌の数が増えるととびひになります。
とびひのことを正式には膿痂疹(のうかしん)あるいは伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。

とびひになると皮膚には大小のみずぶくれ・ただれ・かさぶたが出来ます。
とびひの多くは鼻の穴のまわりに始まります。

とびひの水ぶくれとびらん
(1999・8・7撮影)
とびひのかさぶたとびらん
(1999・8・18撮影)
とびひのびらん
(2000・6.23撮影)
とびひのかさぶたとびらん
(2000・7・8撮影)


それは鼻の粘膜が黄色ぶどう球菌の宝庫だからです。
とびひの部分に触れた手やその手が触れた所に広がります。

先に虫さされ・あせも・かぶれ・湿疹・擦り傷・やけどなどがあり、そこに黄色ぶどう球菌がついて菌が増殖してとびひになる場合もあります。

とびひは子供の皮膚病ですが最近は老人にもしばしば見られます。
また成人でもまれに見られます。

黄色ぶどう球菌は高温多湿が大好きです。
従って季節的には夏に多く発生します。
しかし冬にも少々は見られますがそれは暖房過剰によるものでしょう。

虫さされ・あせも・湿疹・かぶれからとびひになった場合はとびひと湿疹反応が併発します。
このように湿疹化したとびひ膿痂疹性湿疹(のうかしんせいしっしん)といいます。

比較的にまれですが夏の終わりの旧盆の頃から秋の始めの頃に、とびひが重症化します。

全身が熱い風呂から出たばかりのように赤くなり、脇の下とか首とか股の部分が特に赤みが強く、時にはやけどのように皮がむけて糜爛(びらん)が多発し、触れるとすごく痛がります。
時にはさらに重症化して全身管理・輸液のために入院を要することがあります。

この状態は6才以下の小児に多く、ぶどう球菌性熱傷様皮膚症候群(ぶどうきゅうきんせいねっしょうようひふしょうこうぐん)あるいはSSSS(エスエスエスエスとかフオーエス)といいます。

当院での治療を紹介します。


とびひの場合は皮膚の病変には消毒液抗菌剤を外用しガーゼで覆います。

短期間で治癒させるために抗菌剤(細菌をやっつける薬)を内用させます。

膿痂疹性湿疹の場合はとびひと湿疹の両方の治療をします。
抗菌剤ステロイド剤(湿疹の炎症を抑える薬)の合剤を使用します。

両方に有効な薬剤を外用し、抗菌剤を内用させます。

普通は4日から7日で治ります。
治ったあとには傷は残りません。

しかし夏の終わりになると治りにくく治療に苦慮する場合が時々あります。
それは耐性菌が多くなるからです。

他の医療機関に受診していたが治っていない場合および3日から4日加療したにもかかわらずよくならない場合にはMRSAなどの耐性菌を疑って菌感受性検査をして適切な抗菌剤を選びます。

生活上の注意


入浴は子供同士で入らないようにしましょう。

入浴後には患部を包帯やガーゼでおおい伝染しないようにしましょう。

幼稚園・小学校では登園登校禁止の場合があるので確認しましょう。

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