帯状疱疹の発生状況

近頃公害などによる地球全体の複合汚染から免疫が低下して、そのため帯状疱疹などもだんだん増えているなどの 文献や報道が目に付きます。

開院して20年以上経過していますから保存してある古いカルテから1976年と1986年と1996年の10年ごとに 年間の帯状疱疹
の患者発生状況を調べて年間患者数に占める割合で比較検討してみました。

1976年が1.09%と1986年が1.09%はほとんど変化がありませんでした。
1986年と1996年を比較すると私の医院でも確かに少し増加1.09%から1.41%へと0.32%増加していました。

各年度の月別の発生状況も見てみましたが年ごとに発生状況が異なりました。
はっきり言えることは季節感がなく年中見られると言うことです。
下の表とグラフを見てください。

過去20年間の帯状疱疹患者発生状況の比較


年・月  1  2  3  4  5  6  7  8  9 10 11 12 合計 年間患者数 患者%
1976年 3人 10 69 6578人 1.05
1986年 6人 7 77 7074人 1.09
1996年 9人 10 10 74 5240人 1.41



さらに平成8年1月から平成9年12月までの2年間の年齢別男女別の発生状況も調べました。
6才の男性から97才の女性まで全年代に発生しています。

40代から急に多く見られ教科書通りでやはり成人の皮膚病だと実感しました。
しかし最高に多いのが60代で60才以上が全患者数の三分の一以上(39.3%)で老人に多いという印象を持ちました。

男女別に比較すると殆どの年代で女性のほうが多く、全体で見ると女性が男性の1.8倍の患者数でした。
女性が男性より長生きですから多くて普通ですが多すぎると思います。

40代の女性が男性の2.3倍、特に50代が5倍と極端な男女比です。
多分その年代は仕事が忙しくて医者にかかれないためではないかとも考えられます。
でもほんとうのところなぜに多いのかは解りません。

下の表とグラフを見て下さい。


最近2年間の帯状疱疹患者の年齢別男女別発生状況


6−9 10− 20− 30− 40− 50− 60− 70− 80− 97才 合計
男性患者 2人 8人 4人 5人 6人 4人 9人 10人 2人 0人 50人
女性患者 3人 14 20 16 12 90
合計患者 5人 12 12 12 20 24 25 22 140


帯状疱疹の患者数の男女比が1976年が1.16倍、1986年が1.33倍、1996年が1.59倍と女性の患者数が 増えています。

高齢者の帯状疱疹患者が多くなっています。
70才以上で見ると1976年が4人、1986年が10人、1996年が18人です。
80才以上で見ると1976年が0人、1986年が1人、1996年が4人です。


過去20年間の年齢別男女別帯状疱疹患者数の比較


1976年 1986年 1996年
男性 女性 男性 女性 男性 女性
5才−9才
10−19才 12
20−29才
30−39才
40−49才
50−59才 10
60−69才
70−79才
80−89才
90−98才
合計 32 37 33 44 29 46



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