ジベル薔薇色粃糠疹(じべるばらいろひこうしん)

pityriasis rosea Gibert

当院のジベル薔薇色粃糠疹の新患数
月/年 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012年
1月 4人 0人 0人 2人 1人 2人 2人 1人 0人 0人 0人 0人 1人 0人 0人
2月 3人 0人 3人 0人 0人 1人 2人 1人 1人 1人 0人 0人 0人 0人 0人
3月 0人 1人 0人 2人 4人 1人 0人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 0人
4月 4人 1人 1人 0人 2人 0人 0人 1人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 0人
5月 2人 2人 1人 0人 1人 1人 1人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 0人
6月 3人 1人 1人 1人 1人 2人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 0人 0人
7月 1人 2人 3人 1人 0人 0人 0人 3人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 0人
8月 2人 1人 2人 1人 1人 3人 0人 0人 0人 0人 2人 0人 0人 0人 0人
9月 2人 0人 0人 2人 0人 1人 1人 3人 0人 0人 0人 0人 0人 0人 0人
10月 0人 1人 2人 0人 2人 0人 1人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 0人 0人
11月 3人 1人 1人 1人 1人 1人 1人 0人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 *
12月 1人 2人 1人 1人 1人 1人 1人 1人 0人 1人 0人 0人 0人 0人 *
年間合計 25人 12人 15人 11人 14人 13人 9人 10人 3人 6人 3人 0人 1人 0人 *
2005年の年間10人を最後に3年前から1人の新患があっただけです。(2012年2月2日記)


 私のホームページにアクセスした方から「皮膚科で診てもらったらジベル薔薇色粃糠疹と診断されましたが皮膚科の先生は病気のことを説明してくれません。
ジベル薔薇色粃糠疹はどんな病気でしょうか。」というメールを頂きました。
これをきっかけに当サイトを作成しました。

皮膚科の中ではポピュラーな皮膚疾患ですが一般にはなじみのない皮膚病と思います。
当院のジベル薔薇色粃糠疹の新患数は上の表のごとくです。
皮膚科の教科書には外来患者の1%から2%と記載されています。

季節的には夏は少なく冬に多いと記載されている書籍がありますが当院の統計では季節に関係ないようです。
年令的には10才から35才に好発して老人と子供には少ないようです。

ウイルスによる中毒疹と考えられていますがウイルスは未だ発見されていません。
ウイルスと推定される根拠に再発が殆どないことが挙げられます。
多分ウイルスに対する免疫が出来るためではないかと思われます。

発疹の様子ですが約7割の患者さんに径2センチから6センチメートルの円形か楕円形の発疹が見られます。
メダルのように見えるのでメダル様紅斑(メダリオン)といわれるジベル薔薇色粃糠疹の初発疹です。
かゆみは通常は軽度です。

ジベル薔薇色粃糠疹
(1999年11月22日撮影)
ジベル薔薇色粃糠疹
(2000年10月4日撮影)


初発疹が出来てから3日から14日後に上半身と大腿部に5ミリメートルから2センチメートル未満の小型の円形か楕円形の発疹が多発します。
発疹はすぐ消えることなく通常は3週間から6週間は出ています。
長い場合は2か月も発疹が続くことがあります。

ウイルス疾患ですが全身症状(発熱、吐き気、食欲不振、疲れ、頭痛、関節痛、のどいた)などは殆ど見られません。
内科で扱う鼻風邪程度の皮膚病と考えてよいと思います。
皮膚科の専門医なら発疹を診れば診断がつきますので普通は血液の検査や皮膚の病理検査の必要がありません。

予後は良好で発疹が長く続いていても跡形無く消えます。
先ず伝染するかどうかですが私の経験では伝染したと思われるケースに出会ったことがありません。
発疹が気にならなければ無治療でもいずれは治ります。
内臓病変を起こしたり後遺症が残ることがありません。
また妊娠中に発病しても胎児奇形を起こしたり流産などの心配はありません。

当院での治療を紹介します。


(1)発疹には中程度以上のステロイド剤を外用します。

(2)皮疹の発赤を抑えるためにトラネキサム酸(トランサミン)を内用します。
症状の強い場合にL−システイン(ハイチオール)か漢方薬(十味敗毒湯、香蘇散など)を併用します。

(3)かゆみが強い場合は抗ヒスタミン剤のメキタジン(ニポラジン)あるいはフマル酸クレマスチン(ピロラール)を内服させます。

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