窓口会計はどうなってるの
  お薬代はいくらなの
2006年4月1日改正

殆どの医療保険窓口負担が3割負担になりました。
患者さんの中には負担増が医療機関の収入になっていると思われている方がいるのではないでしょうか。
医療機関の収入は患者さんからの負担金と医療保険からの給付金を併せたものです。

実例


皮膚科としては超高額の帯状疱疹(頭部・顔面)の67才のZさんに登場して頂きます。

*月*日初診。
約5日前から頭部と顔面に重苦しい感じあり。
前日から頭部と顔面に水ぶくれを伴う赤い発疹が出来ました。
前夜から微熱があり夜になると頭が痛く、胃がむかつく。
発疹から帯状疱疹と診断しました。
治療は顔面と頭部にアラセナA軟膏を3g使用して処置を指導しまいた。
そして以下の処方で投薬しました。
外用薬に抗ウイルス剤のアラセナA軟膏の5gを2本、
内用薬に抗ウイルス剤のゾビラツクス錠200の15錠を2日分と
胃ぐすりとしてテイコク香蘇散エキス顆粒の7.5gを2日分、
鎮痛の頓服としてオパイリン錠の2錠を2回分を投薬しました。
以上の薬剤が薬の説明の文書をつけて投薬されました。

1割負担の場合、2割負担の場合、3割負担の場合の窓口負担を計算して下さい。

*アラセナA軟膏          1g 382.50円
 ゾビラックス錠200       1錠 294.10円
 テイコク香蘇散エキス顆粒  1g 4.70円
 オパイリン錠125           1錠 9.60円


治療点数の内訳

保険点数の内訳

皮膚科軟膏処置                            49点(490円)

処置薬剤 (外用薬) アラセナA軟膏 3g              115点(1150円)

投薬薬剤(外用薬) アラセナA軟膏 5g×2本         382点(3820円)

外用薬調剤料                              6点(60円)

投薬薬剤(内用薬) ゾビラツクス錠200mg 15T×2日   441×2=882点(8820円)
投薬薬剤(内用薬) テイコク香蘇散エキス顆粒7.5g×2日  4×2=8点(80円)

内用薬調剤料                              9点(90円)

投薬薬剤(頓用薬) オパイリン錠125mg 2T×2回      2×2=4点(40円)

頓用薬剤調剤料                            9点(90円)

初診料                                270点(2700円)
内用薬・外用薬処方料                        42点(420円)
薬剤情報提供料                            10点(100円)

合計                                1786点(17860円)

   

薬剤の算定のやり方は下の参考資料を見て下さい。
参考資料

薬剤料の算定法
薬剤料は15円を超えたとき  1点+(薬価−15円)/10円
薬剤料が15円以下のとき   1点    (保険点数の1点は10円です。)

処置薬剤の点数

アラセナA軟膏 1gは382.50円ですから3gは1147.50円です。
 1点+(1147.50円−15円)/10円点=1点+1132.50円/10円
                          =1点+113.25点 (1点未満切り上げ)
                          =1点+114点
                          =115点
投薬薬剤の点数

アラセナA軟膏 1gが382.50円ですから10gは3825円です。
 1点+(3825円−15円)/10円 点=1点+ 3810円/10円
                      =1点+381.0点 (1点未満切り上げ)
                      =1点+381点
                      =382点
アラセナA軟膏10gは414点です。

ゾビラツクス錠200は1錠 が294.10円ですから15錠は4411.50円です。
 1点+(4411.50円−15円)/10円 点=1点+4396.50/10円
                           =1点+439.65点 (1点未満切り上げ)
                           =1点+440点
                           =441点
ゾビラツクス錠200の15錠は1日分が441点です。
2日分ですから  441点×2=882点
ゾビラツクス錠200の2日分は882点になります。

テイコク香蘇散エキス顆粒は1gが4.70円で7.5gは35.25円です。
 1点+(35.25円−15円)/10円 点=1点+20.25円/10円
                         =1点+2.025点 (1点未満切り上げ)
                         =1点+3点
                         =4点
香蘇散は1日分が4点ですから2日分は8点になります。

オパイリン錠125は1錠が9.60円で2錠は19.20円です。
 1点+(19.20円−15円)/10円 点=1点+4.20/10円
                         =1点+0.42点 (1点未満切り上げ)
                         =1点+1点
                         =2点
頓服ですから1回が2点で2回は4点になります。

頓服の投薬回数は慣例的に14回を限度としています。

1割負担の場合


保険合計は18760円ですから
18760円×0.1=1876円

2割負担の場合


保険合計は18760円ですから
18760円×0.2=3752円

              

3割負担の場合


保険合計は18760円ですから
18760×0.3=5628円

              
面倒な計算ですが皆様も一度計算して見てください。
 問題 水虫の内服用の新薬イトリゾールカプセル50を1日2カプセルを
   7日分の投薬を受けたらいくらでしょうか。
   **円で答えて下さい。
  イトリゾールカプセル50は1カプセル533.60円です。
              答は抗真菌内用薬のフアイルにあります。


                  
参考文献

2006年医療薬日本医薬品集 日本医療情報センター編 じほう発行
薬効別薬価基準保健薬辞典 (平成18年4月版)薬業研究会編 じほう発行
診療報酬点数と早見表(平成18年4月改正) 医療保険業務研究協会発行
 

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