わたしいぼとり神様・仏様 取材ノート NO.5

  自転車屋さんにある「いぼ地蔵」:目的地に到着するまでが一苦労 〜名古屋市南区笠寺〜 

いぼ地蔵を取材に目的地まで行くのは一苦労です。
いぼ地蔵を大きく取り上げてある記事はほとんどありません。夫はネットサーフィンをしていてほんの小さな記事を見つけてメモをします。また昔の本からも探し出します。最近はローカルな新聞を見て知人が教えてくれることもあります。

WEBや昔の本からの情報は確かとも言えず本当にあるのか疑問に思うこともあります。笠寺のいぼ地蔵はネットサーフィンをしていて・・・東海道と知多街道の分岐点に一里塚があってその近くに自転車屋さんがありその辺にいぼ地蔵がある・・・このような記事だけです。

静岡を朝出発して東名を通り名古屋のインターを出るまではスイスイ行きます。インターを出た後が大変です。夫はいくつかの地図を片手に「右だ左だ」と指示をします。運転している私はその間はじっと我慢の人です。道が違えば何回でも前に戻り、突然右と左の指示が反対になったり、高速に入って出口を一つ間違えるとその後がまた一苦労。

今回分かっているのは自転車屋さんの近くにあると言うだけで、名前も分からないのです。
一宮市に到着し、運良く昼食をとったお店の隣が愛知県南警察署で、地域の駐在の方がちょうど署にいらしたのですが「お地蔵さんなんてあるかな」とのこと。笠寺観音近くの旧東海道と知多街道の分岐点に一里塚があってその近くに加藤自転車店があることを教えてもらい、行ってみることにしました。

一里塚で車を降りて自転車屋さんを見つけて びっくり !! 片隅にお地蔵さんがあるのです。
そうです。お地蔵さんは加藤自転車店の所有だったのです。
店主ご自身も子どもの頃祈って いぼ がとれたとのこと。

加藤自転車屋さんのご主人にお地蔵様のお話を聞く。
加藤さんのご家族はお地蔵様を大事にしておられました。
出かけるとき、帰ったとき声をかけておられるそうです。

「お世話が大変ですね。」と言いましたら、ご主人は
「生まれたときからずっと身近にありますから、お世話は少しも
苦になりません。
そばにあるのが当たり前になっています・・・皆を守ってくれて
ありがたいです。」と話してくださいました。

以前取材した白石大明神(静岡市用宗)も田形さん個人の所有でした。お参りにくる方のためにいつも綺麗になっていました。むかし旅が命がけの頃、街道のところどころに神様やお地蔵様をまつり人々の安全を祈ったのですね。

 むくげの葉といぼ地蔵:優しいおばあさん (愛知県一宮市)

「いぼとり神様・仏様」の取材中に優しいおばあさんに会うことが度々あります。
「いぼとり神様・仏様」は昔からいろいろな病気封じの願いにお参りされ、たまたま「いぼ」のたくさんあった人が熱心にお参りして願かけしたために「いぼ」が取れ、その後「いぼとり」として有名になった神様・仏様が多いようです。

一宮市のいぼ地蔵前で地元の方に話を聞く。
取材は地域の方とお話するのが楽しみの一つです。
一宮の地蔵堂でお会いした方は大正13年生まれで、隣町から毎日シニアカーに乗ってお参りにいらしているそうです。
家族の健康をお祈りしているとのこと。毎日此処に来ているお蔭で元気です・・・と言っておられました。
お地蔵様の着物もこの方が作ったものもありました。

本来は地蔵堂境内にたくさんある むくげの葉 でお祈りするのですが、そばに椿の木があるので椿の葉でお参りする方があるようでお地蔵様の前には椿の葉がたくさんおいてありました。



お話ではお知り合いでいぼが取れた方はたくさんいるとのこと。
最近 いぼとりは ガン封じにも通じお参りする方は多いようです。
そういえばガン末期の方で富士山に登る方がありますが、熱心に祈ると抗体ができ進行しにくいのでしょうね。

むくげ
(木槿・槿)
〜大辞林第二版(三省堂)より抜粋〜
アオイ科の落葉低木。中国・インド原産。高さ三メートル。葉は卵型。花は葉腋に単生し、晩夏から秋にかけて径約六センチメートルの紅紫色または白色の五弁花を開き、一日でしぼむ。幹皮や花は薬用。

原色和漢薬図鑑(保育社)によると樹皮、根皮以外にも種子・花・葉を薬用としている・・・とある。

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