土筆 いぼとり地蔵尊(堀切極楽寺)
〜東京都葛飾区堀切2丁目−25−21〜


堀切菖蒲園(ほりきりしょうぶえん)の近くの極楽寺(ごくらくじ)にいぼとり地蔵尊があります。地蔵尊は3体あり「疣取長助」ともいわれています。地蔵尊に奉納された塩をもらってイボにつけるとイボがとれるとのことです。

いぼとり地蔵尊について次のような説話があります。「今を遡る300年前の寛永の昔、このあたりの村に長助という年若い美男がいました。村の娘達は競って婿にしようと待ち望んでいましたがどうしたことか、顔面いっぱいに疣のような吹き出物があらわれて、日が経過するに従って醜い相好となりました。本人はいうまでもなく親達も心配し、娘達は落胆していました。長助は極楽寺に日参し日を限って断食祈願すれば汝の病はなおるべしとの夢のお告げを感得しました。彼は熱心に日参したところ満願の日に又夢を見ました。石地蔵を作って顔面に塩を塗り付け、その塩を持ち帰ってイボにぬると治るとのお告げでした。そのとうりにしたら日ならずして本快しました。地蔵は丸彫地蔵で振りかけた塩で溶けてしまうので新しい地蔵が奉納されました。向って右側の最も小さい地蔵が長助が奉納したものとのことです。(2000年8月6日公開)

いぼ地蔵小 いぼとり地蔵
向って右の小さい地蔵が
長助が奉納したもの。
いぼ地蔵大 いぼとり地蔵に
振りかけられた塩
この塩をイボにつけると
イボがとれます。
堀切極楽寺の門前 堀切極楽寺の門前


いぼとり地蔵尊(堀切極楽寺)へのアクセスGoogle Map

京成本線・堀切菖蒲園前下車し堀切菖蒲園の近く北東にあります。

真言宗豊山派 極楽寺

東京都葛飾区堀切2−25−21

1449年(宝徳元年)に紀伊根来寺の普済が創立した寺院です。1556年(永禄3年)に大洪水で流失しましたが、同年に正済が再興しました。元青戸宝持院の末寺で医晃山薬王院ともいいます。境内には寅薬師あるいは砦内の薬師を本尊とする薬師堂と首塚があります。

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