イボの木(塩竃神社)
静岡県磐田市西之島516


 先日大学の皮膚科同窓会で久しぶりに会ったA氏との話の中でいぼ神様のことが話題になりました。A氏は静岡県磐田市出身であることから磐田市内にある4か所のいぼ神様・仏様の資料を送ってくれました。その中の一つ、磐田市西之島にある御神木のいぼの木がある村社塩竃神社を早速訪問しました。 塩竃神社の鳥居を入って向かって本殿の右裏手に背の高い御神木の老木が2本高く聳えています。本殿に近くがクロガネモチの木で、 右側の木はクスノキです。疣の木の木肌にはいぼいぼが沢山出来ていて目通り2.6mもあり注連縄が巻いてあります。

本殿右裏側に2本の御神木 左側が疣の木、右側がクスノキ
本殿右裏側に2本の御神木 左側が疣の木、右側がクスノキ
疣の木がいぼ神様 木肌にいぼいぼが沢山ある
疣の木がいぼ神様 木肌にいぼいぼが沢山ある


このいぼいぼのあるクロガネモチの木は別称疣の木といわれています。疣が出来た時に疣が出来たところをこの木に擦り当て、「イボイボこの木に渡れ」と3度お願いするといぼが数週間で取れると言われています。神社のすぐ近くの畑で仕事をしていたお年寄りのお話では最近はいぼとり祈願に訪れる人は少ないそうです。(2003年4月25日記)(2010年10月19日更新)

クロガネモチ(モチノキ属)

イヌツゲ、タマミズキの仲間で、関東以西の暖地の山野に生え、高さ20mになります。雌雄異株で5月から6月に淡紫色を帯びた白い花が咲きます。雌木は秋には直径5mmから8mmの赤い実を房状につけます。

東側から見た御神木、手前が楠で奥が疣の木、楠のほうが高い 東側から見た御神木
手前が楠で奥が疣の木
楠のほうが高い。


村社塩竃神社

文正元年(1466年)創建で家内安全と安産の神様です。

村社塩竃神社の全景 塩竃神社の入り口
村社塩竃神社の全景 塩竃神社入り口



塩竃神社へのアクセスGoogle Map

マイカーにて

東名磐田ICを出て左折して県道86号線(磐田インター線)を南下して3.6kmほどでJR東海道線のガードを越します。越してすぐの交差点を左折して県道403号線にはいり、900mほど進み東海道新幹線のガード手前で右折し県道258号線に入ります。右折して600mほどの交差点を左折して600mほどで倉西川にかかる新古川橋を渡ります。橋を渡って2つ目の細い道に左折して入りすぐ右折すれば左手に塩竃神社があります。

JRにて

JR新幹線浜松駅でJR東海道線に乗り換えてJR磐田駅下車します。徒歩ならば南口下車して左折して1.5kmほどの新幹線のガード手前で右折して県道258号線を1kmほで新古川橋です。橋を渡って左折して2つ目の道に入りすぐ右折しての左側が塩竃神社です。

参考サイト


塩竃神社

参考文献

磐田昔がたり 磐田昔がたり保存会発行 1998年2月10日初版
県別マップル静岡県 昭文社発行 2003年4月第2版9刷

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