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いぼ地蔵(長福寺)
静岡県焼津市関方412 |
2014年3月13日更新
志太郡岡部町三輪に近い焼津市関方(せきがた)にある長福寺のいぼ地蔵を訪ねました。この地蔵さんは元は近くの寺山山頂にあった地蔵さんで次のようなお話が残っています。〜昔田中城の殿様が領地検分で三輪方面から山沿いの道を供を従えて来る途中のことです。乗っていた馬が三輪の神神社を過ぎると決まって何かに怯えて急に暴れだし棹立ちになって殿様が落馬することが度々あったそうです。祈とう師に占わせたところ「寺山のお地蔵様が災い起こす因である。麓に降ろして祀るように」とのお告げがありました。そこでお地蔵さんを山から負い降ろして祀ったところ、その後事故もなくなったということです。〜
現在はいぼ地蔵さんは長福寺の門前の地蔵堂の真ん中に移されています。長福寺は現在無住とのことでしたので、お寺の向いのN家を訪れて奥様から長福寺といぼ地蔵についてのお話を伺いました。地蔵の周りにある平たい石を借りて帰りイボをこするとイボがとれるといわれ、今でもお参りする方が多いとのことです。
Nさんの奥様から昔からこのあたりにあるイボ取りのいささか危ない変わった風習を聴取しました。雷さまがゴロゴロとなる日に農業用の鎌を振って「いぼとれろ。いぼとれろ。というとイボが取れるというお呪いがあるそうです。
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長福寺本堂手前に地蔵堂 |
中央奥がいぼ地蔵
右手前に青面金剛童子庚申塚 |
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いぼ地蔵の全高は1.2mです。 |
地蔵の前の平たい石を借りてイボを
こするとイボがとれます。 |
神龍山長福寺は曹洞宗のお寺で焼津市坂本の林叟院の十三世益山文州大和尚禅師のより寛文年間(1661〜1672)に創られ、貞享元年(1684年)隠寮として大日如来を本尊としました。住民の福寿延長を祈念する意味で長福寺と名づけられたそうです。(2007年6月22日記)
JR東海主催のさわやかウオーキング〜朝比奈川『山の手寒桜』ウオーキング〜に3月8日(日曜)に参加しました。コースの途中の猪之谷神社の隣にある長福寺のいぼ地蔵に寄らせて頂きました。いぼ地蔵は7年ぶりで2度目の訪問です。7年前と全く同じお姿でおられました。ご近所で仕事をされていた方に尋ねたところ現在はご住職がおらるとのことでした。(2014年3月13日記)
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7年前と変わらぬ姿のいぼ地蔵 |
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地蔵の前の石も7年前と同じでした。 |
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新しくなった地蔵尊の説明 |
(写真撮影 2014年3月8日)
長福寺へのアクセス→Google Map
マイカーにて
東名高速道路焼津ICを降りてすぐに右折して300mほどの八楠(やぐす)の交差点を左折して朝比奈川の高草橋を渡り、東名高速の下をくぐり500mほどで左折して県道213号線(焼津岡部線)に入り900mほどの関方バス停で右折するとすぐ長福寺に着きます。
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