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血の道地蔵・いぼとり地蔵(圓明院)
東京都練馬区錦1−19−25 |
日本経済新聞文化欄に掲載された日本石仏協会所属の医師である会田秀介氏の「病の治癒信仰石仏に探る」という記事で「医と石仏・庶民の治病信仰」を出版されたことを知りました。会田氏は病にかかわる石仏を求めて全国行脚、10年余で111体を集めてまとめたのが「医と石仏」とのことでした。私達が訪問取材しているいぼ神様の大半は石仏ですので、「医と石仏」を早速手に入れ、日本石仏協会にも入会させて頂きました。同書で東京都練馬区の圓明院(えんみょういん)にある血の道地蔵がいぼ地蔵でもあることを知り、早速訪問取材に同寺を尋ねました。訪問の日はたまたま法事があったためにご住職とゆっくりお話が出来なかったのは残念でした。
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寺の門前にある4基の石仏
向かって左の小さい地蔵
が血の道地蔵 |
血の道地蔵別称いぼとり地蔵 |
圓明院の門前に会田氏の本の写真にあった地蔵菩薩がすぐにみつかりました。門前の三体の地蔵の最も道側の小さい地蔵が血の道地蔵でした。女性の血の道の病に効果があるとのことで血の道地蔵といわれていますが、お祈りをするといぼが取れることから通称いぼ地蔵あるいはいぼとり地蔵といわれています。地蔵の建立は明治25年3月(1892年)とのことで比較的新しいお地蔵さんです。ご住職のお話ではお祈りの方法は線香を奉納して線香の煙をいぼにかけていぼとりを祈願するとのことでした。お礼は特に決まりはないそうですがいぼが取れたらいぼウイルスに対する免疫成立を確実にするためにお礼参りはおすすめします。(2003年3月13日記)
真言宗豊山派 慧日山圓明院西光寺(えにちざんえんみょういんさいこうじ)
練馬区錦1−19−25 (電話)03−931−1038
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圓明院の山門 |
圓明院の本堂 |
開山 文亀元年(1501年) 賢栄阿闍梨(けんえいあじゃり)
本尊 不動明王
本山 長谷寺(奈良県)
当寺は豊島八十八か所の第27番目の札所です。当寺には1501年(文亀元年)の銘のある板碑「八臂弁財天」があり、昔は穴守弁財天として多くの参詣が絶えなかったそうです。現在も11月には弁財天供養がおこなわれています。
圓明院へのアクセス
東京都内ですので電車と徒歩がおすすめで、私達が訪問したコースを紹介します。JR山手線の池袋駅で東部東上線に乗り換え上板橋駅で下車して南口の上板橋銀座商店街を5分ほど南下すると国道254号線(川越街道)にでます。国道254号線を渡り公園通をさらに5分ほど南に歩き、左手に城北中央公園が見えたところで右方斜めの道を少し行くと右手に圓明院がありました。営団地下鉄有楽町線の氷川台駅からは12分ほどで着きます。公園通を東北に歩けば5分ほどで城北中央公園前です。
このいぼとり地蔵さんにいぼとり祈願をしていぼが治った方のブログ青空を紹介します。
血の道地蔵の地図→Google Map
医と石仏 会田秀介著 青娥書房発行 2002年8月20日第1刷
東京23区 昭文社発行 2002年5月第1版2刷
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