重軽地蔵・疣地蔵(龍雲寺)
〜愛知県常滑市神明町〜


知多半島横断道路終点の原松町交差点を過ぎて名鉄常滑駅手前で左折して県道252号線(大府常滑線)を北上しました。
榎戸の信号機を過ぎると右手に龍雲禅寺の入口の石碑が見つかります。
石塔を右折して少し入るとお寺の山門前の駐車場に出ます。
龍雲寺の山門をくぐった左手に簡素な地蔵堂がありました。

龍雲寺の山門 重軽地蔵が安置されている地蔵堂


地蔵堂の中の向って右手には竜雲寺開基の竹腰三信公の祖母相応院慰霊の地蔵が安置されていました。
その反対側で向って左側に重軽地蔵(おもかるじぞう)が安置されていました。
重軽地蔵は疣地蔵あるいは願掛け地蔵ともいわれています。

向って左が重軽地蔵 重軽地蔵と奉納の石


御住職御夫妻にお会いして重軽地蔵についていろいろと取材させて頂きました。
そもそも重軽地蔵は明治の頃に寺の近くの伊勢湾の海で漁師の網に掛かって海から引き上げられました。
引き上げたばかりの時は沢山の貝殻が附着していた大きな石のかたまりでした。
こつこつと附着した貝殻を丁寧に取り去ると、中から石の地蔵が現れました。

引き上げた漁師が家に持ち帰ってその地蔵を大切に保管していたところその家が栄えたそうです。
後に近所の不心得者がバクチでもうけようと地蔵を盗み出したところ、病苦の果て一家離散の災難に遭いました。
盗人が不幸にすっかり懲りて元の漁師のところに地蔵を頭を下げて返しました。

良い事ばかりではなく不幸も呼ぶのではとのことで昭和の始め頃から龍雲寺に預けられました。
地蔵の製作年代は不明で高さ約25cm、幅約19cmの石の地蔵さんです。
預けられた地蔵は持ち上げて簡単に持ち上がる時は願いが叶って、持ち上がらない時は願いが叶えられないといわれ、重軽地蔵と呼ばれるようになりました。

龍雲寺に預けられてまもなく「お参りしたらイボが取れた」と評判になって疣地蔵と呼ばれるようになりました。
この重軽地蔵はいろいろの願い事が叶うということで願掛け地蔵とも言われています。

御住職の奥様は重軽地蔵さんへの祈り方を「心で静かに祈ることが大切です。」と話して下さいました。
以前持ち上げた方が地蔵さんを落としてしまって足に怪我をしたことがあったとのことです。
その時に重軽地蔵が欠けて疵が残ったとのことでくれぐれも不心得にも触れない様にとのお話でした。

重軽地蔵さんの前には「いぼを落として下さい」と書いた丸い石が沢山供えてありました。
石を供えるのは最近のことで本来は離れて静かに願い事を祈願すればよいそうです。
中日新聞の「お地蔵さん見つけた」によると地蔵への願掛けは近くの浜で綺麗な石を拾って、お参り毎に供えて、願いが叶ったらその石を浜へ返すのが地元のしきたりとの記事がありました。
昔は石ではなく餅であったとの説もありとのことです。

いぼ取り祈願に奉納された石 龍雲寺の本堂


祥光山龍雲寺(しょうこうさんりゅううんじ)
常滑市神明町2丁目41 電話 0569−42−2065

知多半島唯一の禅宗の一派黄檗宗の寺院です。
1675年(延寶4年)の創建で尾張藩祖徳川義直公(徳川家康第九子)の御付家老竹腰正信公の嫡男三信公の菩提寺です。
本堂内陣は能楽堂様式になっているのは珍しく常滑市文化財に指定されています。
地蔵会は春が2月24日と秋が8月24日です。

おもかる地蔵へのアクセス→Google Map

鉄道で

新幹線JR名古屋駅で下車し新名古屋駅から名鉄本線に乗車し、神宮前駅から名鉄常滑線で約1時間、名鉄蒲池(かばいけ)下車し徒歩約10分で龍雲寺に着きます。

マイカーで

東名高速道路豊田I.Cで降りて県道489号線に入り土橋町1交差点で右折して上丘町廻間で左折して国道155線バイパスに入ります。
大府市の大府インターで左折して知多半島道路に入って半田常滑インターで出て平井町で左折して県道265号線に入ります。
宝来町で知多半島横断道路に入って原松町で知多半島横断道路を出て直進し、名鉄常滑駅近くの陶磁器会館西の交差点で右折して県道252号線(大府常滑線)を北上します。
県道252号線の榎戸(えのきど)の信号機を過ぎるとまもなく右手に龍雲禅寺の石碑が見えます。
石碑を右折するとすぐに龍雲寺山門前に着きます。

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