いぼがみさん(法泉寺)
〜静岡市清水区八木間町574〜
                                                      2014年6月11日更新


かねがね清水地区から受診されていた患者さんから国道52号のどこかにいぼ神様があることを耳にしていました。この度静岡中部地方のコマーシャル雑誌「静岡百選」NO409(2001年9月号)に掲載された「興津のお寺巡り」で日蓮宗の法泉寺にいぼがみさんがあることを知りました。早速興津の清水八木間町にある日蓮宗の妙喜山法泉寺(みょうきざんほうせんじ)を訪ねてみました。御住職さんがお留守でしたが、先代住職(第31世)の奥様からいぼがみさんについての取材をさせて頂きました。法泉寺の梵鐘と老松が有名でほの字のカルタに「法泉寺(ほうせんじ)大釣鐘(おおつりがね)に古い松」と書いてある「興津川流域めぐりカルタ」を見せて頂きました。法泉寺の山門を入ると真正面に本堂があり、手入れの行き届いたきれいな前庭があり右手に立派な松の古木がありました。

先代のご住職の奥様にいぼがみさんのお話を聞きました。 先代御住職の奥様にいぼかみさん
の説明をして頂きました。


興津川流域めぐりカルタ 法泉寺の古い松
「ほうせんじ おおつりがねに 
ふるいまつ」とあります。
法泉寺の松の古木


老木の向かいの山門の右手には鐘楼堂があって、この鐘楼堂には1791年(寛政3年)に鋳造された梵鐘があったのですが第2次世界大戦の末期に供出されてしまいましたが先代の御住職が鐘楼堂と梵鐘を1978年(昭和53年)の開創700遠忌に再建されました。鐘楼堂の右側には日蓮聖人のご命日の50年ごとに行われるご遠忌に建てられた宝塔が並んでいて、そのうしろにひっそりといぼがみさんの宝塔がありました。

一番奥の宝塔がいぼがみさん 茶碗の水をいぼにつけて祈る。
手前の大きな宝塔が550遠忌の宝塔
その右隣の宝塔の後方にいぼかみさん
いぼかみさんの宝塔
茶碗の水をいぼにつけて祈願します。


いぼがみさんの宝塔には妙法蓮華経と彫られ法泉寺の過去帳によると「道雲日泉」という方のお墓で、同寺の墓地にあったものを移転したとのことです。宝塔の前に供えられた小さな茶碗には水が入っていて、宝塔にいぼとりをお願いして奉納された茶碗の中の水をいぼにつけるといぼが取れます。茶碗の水は今は供えられた水ですが、昔は天水すなわち雨水であったとのことです。先代御住職さんも若い頃にいぼが取れたこと、お近くの理髪店でいぼとりさんのことを聞いてお参りした方のいぼが取れたことなどお話をして頂きました。現在もいぼとり祈願に静岡市内および由比町などから訪ねてくる方が多いそうです。(2001年9月20日記)

いぼがみさんテレビに登場


2月始めに静岡第一テレビのI・Kさんからいぼ神様をテレビ番組で取り上げたいと電話がありました。そこで医院と自宅に来て頂きいぼとり神様・仏様についていろいろと説明した結果法泉寺のいぼがみさんを撮影させて頂くことになりました。かくしていぼ神様がテレビ登場となったわけです。2月24日(日)に取材撮影班一行と私で法泉寺を訪れ、ご住職とお母様の協力で取材撮影を無事終了しました。3月4日(月)の静岡第一テレビの午後3時55分から午後7時までの番組「○ごとX」に私の医院でのいぼ神様・仏様についての私へのインタビューと法泉寺でのご住職とお母様のインタビューが放映されました。ご住職の長男の足に沢山出来ていたウイルス性いぼが私の前回の訪問取材の後にいぼがみさんにいぼとりを熱心に祈願したところ1週間くらいできれいに取れた話を初めて聞きました。ご長男も足を指さしながら「ここにあった沢山のいぼが取れたよ。」とテレビ画面に登場しました。(2002年3月記)

日蓮宗妙喜山法泉寺
静岡県静岡市清水区八木間町574

法泉寺の山門 法泉寺の本堂
法泉寺の山門 法泉寺の本堂


現在の御住職は第32世で古い日蓮宗の寺院です。1284年(弘安7年)に日蓮聖人後継の六老僧の一人、日朗上人が現在地の北方の谷津町の横山に創建されました。その後約400年後の江戸時代中期、1688年(元禄5年)に16世日忍上人の時に現在の地に移転しました。(2001年9月20日)

 2014年6月8日(日曜)に開催されたJR東海主催のさわやかウォーキング〜国指定史跡「小島陣屋跡」と興津川散策〜に参加しました。スタートの興津駅出発後すぐに寄道をさせて頂き、身延道をちょっと北上して法泉寺のいぼかみさんに12年ぶりに訪問させて頂きました。12年前と変わらぬすがたのいぼかみさんにお詣り出来ました。いぼかみさんの前にはいぼとりを祈願する時にいぼにつける水の入った茶碗が3個供えられていました。(2014年6月11日記)

550遠忌の宝塔の右後ろにいぼかみさん いぼかみさんは変わらぬ姿でいられました
550遠忌の宝塔の右後ろにいぼかみさん いぼかみさんは変わらぬ姿でいられました
向って右方向から撮影したいぼかみさん 水が入った茶碗が供えられていました
向って右方向から撮影したいぼかみさん 水が入った茶碗が供えられていました

 (写真撮影 2014年6月8日)

法泉寺へのアクセズGoogle Map

マイカーにて

東名高速道路清水インターを出て国道1号線を東へ走り、興津中町で左折して国道52号線を北上し、JR東海道新幹線のガードを越してすぐの右手に興津ダイハツのあるところで鋭角に左折して400mほどの右側が法泉寺です。

JRにて

東海道本線JR興津駅で下車し、静岡バスで八木間上で下車し200mほど北に歩き左折して200mほどで法泉寺前に出ます。健脚の方は駅の東方のから旧みのぶみち沿いに歩いて北上すれば約2kmで法泉寺に到着します。

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