大地蔵さん・いぼとり地蔵
〜静岡県西伊豆町宇久須〜


賀茂村出身のSさんから西伊豆の賀茂村宇久須の慈眼寺(じげんじ)の山門前にいぼとり地蔵があることを聞きました。国道136号線の賀茂村村役場の信号を越してトンネルを抜けてすぐに右折して細い道を海岸の方向へ下った左手が慈眼寺です。早速慈眼寺を訪れいぼとり地蔵について住職御夫妻から取材させて頂きました。慈眼寺境内には樹齢約400年以上の大きな銀杏の木が聳え、山門の向って右側に大きな地蔵尊がありました。大きい地蔵尊は古くから大地蔵さん(おおじぞうさん)といわれ、別名いぼとり地蔵といわれています。地蔵尊の身の丈が180cmで台座を入れると270cmの大きな地蔵尊像で、享保4年(1719年)製作と刻まれていました。

慈眼寺の大銀杏の木と大地蔵さん 高さ270cmの大地蔵さん
慈眼寺の樹齢400年の大銀杏の木
山門の右手に大地蔵さん
高さ270cmの大きな地蔵尊像の
大地蔵さん


いぼとりを地蔵に祈願して水鉢の水をイボにつけるとイボがとれます。イボが取れたらお礼に浜の石を供えるか、赤い布を奉納するとのことです。ご住職のお話では近所にお住まいの方の大きなアザのようなイボがあっという間に取れたとのことです。

やさしい顔の大地蔵さん 水鉢の水をイボにつけるとイボが取れる
やさしい顔の大地蔵さんに
いぼとりを祈願します。
地蔵さんの前の水鉢の水をイボに
つけるとイボがとれます


残念なことに大地蔵尊像の胸のあたりに斜めに疵があります。それは1978年(昭和53年)に起きたマグニチュード7.0の伊豆大島近海地震の時に地蔵尊像が折れてつなぎ合わせた疵とのことです。慈眼寺は江戸初期に建てられた禅宗のお寺です。(2000年12月4日記)

伊豆大島近海地震で出来た疵 慈眼禅寺の本堂
伊豆大島近海地震でのキズが
斜めに走っています。
慈眼寺禅寺の本堂


慈眼寺へのアクセスGoogle Map

東名高速道路沼津I.Cを出て左折して南下して国道246号線に入り、左折して国道1号線を三島方面に向います。三島市に入り奈良橋交差点を過ぎて左側を進行して下って右折して国道136号線に入ります。熱函入口で右折してバイパスの伊豆中央道(有料)と修善寺道路(有料)を南下して、出口で右折して土肥方面に走ります。途中西伊豆バイパス(有料)を使い土肥町で左折して賀茂村に向います。恋人岬を過ぎて土肥町と賀茂村の境界のトンネルを抜けると賀茂郡賀茂村です。賀茂村役場の信号を過ぎてトンネルを出てすぐの細い道を右折した左手に慈眼寺が見えます。

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