いぼとり地蔵(六地蔵・常念寺)
〜川崎市麻生区栗木〜


いぼとり神様・仏様について神奈川県観光協会に問い合わせたところ、観光協会の相原氏から3か所を紹介して頂きました。2か所はすぐに訪問しましたが、この度訪問がのびのびになっていた川崎市麻生区のいぼ地蔵のある浄土真宗本願寺派の稲荷山常念寺を訪れました。JR静岡駅を朝一番で出発しJR小田原駅で小田急小田原線に乗り換えて、新百合ケ丘駅から小田急多摩線の二つ目の栗平駅で下車しました。栗平駅を出て駅前から右方向へ小田急線に沿って信号機まで250mほど歩き、左折して南方へ250mほで歩いた信号機で右折すると道の南側に栗平会館がみえます。栗平会館の西隣が常念寺です。常念寺の本堂の前の右手に六地蔵が並んでいます。この六地蔵がいぼとり地蔵といわれて信仰を集めています。神奈川県観光協会の説明によると地蔵の頭を「つげぐし」で撫でてそれをいぼにつけるといぼが取れると伝えられているそうです。

六地蔵がいぼ取り地蔵 右の3体
六地蔵がいぼ取り地蔵です。 右の三体
左の3体 最も古い六地蔵
左の三体 最も古い六地蔵


常念寺の六地蔵で最も古いのは右から三番目の地蔵さんで1697年(元禄10年)制作、あとは1706年(宝永3年)、1717年(享保2年)、1735年(享保20年)の制作で、残りの二体の制作年代は不明です。六地蔵は寺院の墓地への入り口と路傍などによく見られる地蔵さんで、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人道、天道の六道に配した地蔵菩薩です。平泉中尊寺の金色堂の六地蔵、江戸の六地蔵、京の六地蔵、神戸六地蔵などが有名です。(2001年3月20日記)

浄土真宗本願寺派常念寺→Google Map

本尊 木造阿弥陀如来立像
川崎市麻生区栗木203 電話 044−988−0205

常念寺の本堂 本堂の前に浄土真宗開祖親鸞聖人の立像がある。
常念寺の本堂 栗平会館(左)と常念寺本堂
本堂前には浄土真宗開祖の
親鸞聖人の立像がある。


西暦1200年代に親鸞上人の弟子の乗念(成然あるいは常念)が開山と伝えられていて、町田市金井町にあった阿弥陀堂が1558年(永禄元年)に現在地に移されたといわれています。初代が福受法師で現住職は第19代にあたります。

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