後立山連峰の鹿島槍ケ岳と爺ケ岳に登る(1997・7・19〜22)
山へのアクセス


静岡・自宅−(バス)−JR静岡駅−JR新宿駅−
(車中泊)−JR信濃大町駅−(タクシー)−大谷原−
西俣出合−高千穂平−冷乗越−冷池山荘(泊)

冷池山荘−布引岳−鹿島槍ケ岳南峰頂上−布引岳−
冷池山荘−冷乗越−爺ケ岳−種池山荘(泊)

種池山荘−柏原新道−扇沢登山口−JR信濃大町駅−
JR松本駅−JR甲府駅−JR静岡駅





鹿島槍ケ岳と爺ケ岳は後立山連峰の中央部に位置し黒部峡谷をはさんで剣岳と立山連峰と対峙しています。
鹿島槍ケ岳の標高は2889・7m、爺ケ岳の標高は2669.8mです。

深田久弥の日本百名山の47番に鹿島槍ケ岳が記載されています。
日本山岳会選定の日本300名山には鹿島槍ケ岳と爺ケ岳の両山が選ばれています。

また山と渓谷社の初版「カラー名鑑日本の山」には鹿島槍ケ岳・布引岳・爺ケ岳の三山の写真が掲載されています。

今年の7月の山行きは20日21日の連休に22日の1日休暇をくっつけて実行しました。
冷池山荘(つべたいけさんそう)と種池山荘(たねいけさんそう)に2泊し両山をゆっくり楽しむことにしました。




7月19日(土)は午後6時に仕事を済ませ静岡発21時18分の新幹線こだま478号で東京へ向いました。
新宿発23時50分発の急行アルプスの自由席に並んで乗るつもりでした。

しかし満員でとても坐れそうにないので、そのすぐ後に出る午後23時54分発の臨時の急行アルプス85号に変更しました。

臨時急行アルプス85号は急行の看板を付けてはいましたが、車両は椅子と椅子が向かい合う普通列車用を使用していました。

座席は八ヶ岳を縦走する若者2人と向かい合いでした。
お互いにあしも伸ばせず窮屈で睡眠を充分にとれずとても疲れました。




7月20日(日)朝5時17分信濃大町駅に到着、駅前で登山者カードを記載しました。
駅からは大谷原(おおたにはら)までタクシーを利用しました。
5人相乗りでしたので一人1020円でした。

大谷原出発朝6時丁度。大冷沢(おおつべたざわ)の林道に沿って入りました。
西俣出合の到着時刻は午前7時5分、朝食をとって7時32分に出発しました。

西俣出合から冷乗越までは赤岩尾根の急登です。
赤岩尾根の登りは北アルプスの三大急登のひとつといわれています。

赤岩尾根は木ハシゴの連続で急な登りが続きさすがに疲れました。
急な登りを嫌って近頃は鹿島槍ケ岳に直登しないで扇沢から入って楽な柏原新道を使い、爺ケ岳経由で登る登山者が多いとのことです。

途中高千穂平での休憩時、大きな草刈り器を担いだ4人のグループに会いました。
地元の山道を補修する人たちで最近崩れた冷乗越の手前のガレ場に新しい鎖をつけてきたとのことでした。
山を愛する地元の山のプロの方との楽しい語らいのひとときでした。

その鎖場を通ると鹿島槍ケ岳と爺ケ岳の分岐の冷乗越です。
冷乗越12時10分通過、そこから冷池山荘はすぐでした。

大谷原の登山口では山の稜線までよく見えていたのですが赤岩尾根を登る頃からガスってきて途中は景色を楽しむ事が出来ませんでした。

冷池山荘到着は昼の12時30分、山荘は古く歴史を感じさせました。
地図の記載時間より1時間多くかかりましたが、中高年にしてはまあまあの時間と思っています。



冷池山荘前






今日は冷池山荘泊りなので時間はたっぷり、明日に備えてゆっくり休養しました。
山荘は宿泊者が多く大変込み合っていました。
夕食は6時、食後は部屋でまわりの方々とあれこれと山について楽しく雑談をしました。

消灯後は昨夜の夜行列車で眠れなかったこともありぐっすり眠れました。
でも私のいびきで周りの方に迷惑をかけたかもしれません。




7月21日(月)朝4時30分起床。5時に朝食。
山荘にリツクを置かせて頂き軽装で鹿島槍ケ岳に向って午前5時30分に出発しました。

冷池キヤンプ指定地のところで写真を撮ろうとしてカメラの電池切れに気づきました。
写真がなくては悲しいので冷池山荘まで戻りインスタントのカメラを購入しました。
そんな訳で出発は結局午前6時5分になってしまいました。

布引岳(2683m)を午前7時15分経過、鹿島槍ケ岳南峰頂上到着午前8時5分でした。
頂上で30分休憩、時々ガスって見えなくなりました。




鹿島槍ケ岳と布引岳







北方に鹿島槍の吊尾根と北峰その北側に八峰キレットから五竜岳が見渡せました。
西側には手前に黒部別山その奥に剣岳と立山連峰が大きく見えました。




鹿島槍ケ岳南峰の頂上







頂上から午前8時35分に引き返しました。
冷池山荘から置かせて頂いたリックを背負い午前10時20分出発、爺ケ岳に向いました。

一度楽をしてしまうと駄目なものです。
昨日は感じなかったのに今日は同じ10キロ少々の荷物の重みが気になりました。

爺ケ岳は北峰・中央峰・南峰の三峰の山です。
途中はガスのため遠方は見えないがガスの切れ間に昨日泊った冷池山荘と今晩泊まる種池山荘が見渡せました。





爺ケ岳山頂










爺ケ岳南峰到着は正午過ぎ12時15分。
25分休憩して出発、種池山荘到着午後1時10分でした。
種池山荘は昨夜の冷池山荘とは対照的で新築したばかりの山荘でした。

明日は祝日でないので昨日とは様変わり、宿泊者が少なく余裕の宿泊でした。
私ども同様の2組のご夫婦との相部屋でゆったりでした。




種池山荘前







種池山荘前からの眺めはすばらしく、北方には越えて来た爺ケ岳、東方には蓮華岳から北アルプスの三大雪渓のひとつ針ノ木雪渓が見渡せました。

ゆっくり夕食を頂きました。
昨夜は混んでいて電話が出来なかったので東京に住む長女に夜電話をしようとしたら種池山荘には電話がありませんでした。

電話がないと困るのではないかと山荘の方に尋ねたら、種池山荘と冷池山荘の経営者は同じで両山荘は無線で連絡し合っているから特に困らないとのことでした。




7月22日(火)朝5時に起床、天候は晴。
朝食後午前5時45分扇沢に向って柏原新道をのんびりと下りました。

途中右手に岩小屋沢岳から鳴沢岳の稜線が見えました。
扇沢の鉄橋のたもとの登り口には午前9時丁度に到着しました。

時間がたっぷりあるので扇沢バス停まで歩いてバスを利用するつもりでした。
しかしタクシーの運転手さんの勧誘に負けて相乗りで信濃大町駅へむかいました。

そのタクシーの運転手さんがたまたま山登りを趣味にしている方でした。
乗車中針ノ木岳に登った話などいろいろと山の面白いお話をして頂きました。

信濃大町駅を午前10時22分発普通列車で松本駅に向いました。
松本駅で午前11時59分発のあずさ60号に乗り換え、甲府着は午後13時9分でした。

甲府からは身延腺で午後13時26分発のワイドビューふじかわ8号に乗り、静岡駅には午後15時37分に到着しました。



鹿島槍ケ岳と爺ケ岳の記載に際して参考にした文献


日本300名山ガイド 西日本編 新ハイキング社 1997・2・25 第3版
アルペンガイド 13 「北アルプス」 山と渓谷社 1996・6 改訂版第4刷
コンタツおじさんの「北アルプス案内 北部編」 山と渓谷社 1996・1・20初版第4刷
空撮登山ガイド 「白馬・鹿島槍・針ノ木岳」 山と渓谷社 1995・6・20初版第1刷
日本百名山登山ガイド 「下」 山と渓谷社 1992・9・10 初版第1刷
アルペンガイド 14 「立山・剣・白馬岳」 山と渓谷社 1992・8 初版第1刷
山渓カラー名鑑 「日本の山」 山と渓谷社 1981・10・1 初版第1刷


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