鎌倉古道湯坂道を歩く(1999年5月30日)


湯坂道へのアクセス

静岡自宅ー(マイカー)−静清バイパスー国1号ー箱根峠ー
芦ノ湯フラワーセンター駐車場ー(徒歩)ー湯坂道入口ー
鷲巣城址ー鷲巣山ー浅間山ー湯坂城址ー湯坂道入口(箱根湯本)ー
箱根湯本駅ー(バス)−芦ノ湯ーフラワーセンター駐車場ー(マイカー)−
国1号ー箱根峠ー静清バイパスー静岡自宅


5月30日(日)晴。
箱根路の鎌倉古道湯坂道(ゆさかみち)を歩いてみました。
湯坂道は1603年(慶長8年)に旧東海道が造られる前の街道です。
803年(延歴21年)に足柄道が富士山の噴火で一時閉鎖されて、代わって湯坂道が開かれました。

東下りをした在原業平や「十六夜日記」の阿仏尼も歩いた道です。
鎌倉歴代将軍が往復した道でもあります。

静岡の自宅をマイカーで午前8時頃に出発し静清バイパスで国1号で箱根に向かいました。
芦ノ湯の町営フラワーセンターの駐車場にマイカーを置いて出発です。
フラワーセンターの向かいは標高891mの芦之湯温泉です。

フラワーセンター前から湯坂道ハイキング道の始まりです。
国道1号に沿って整備された歩道が作られています。
午前9時50分出発し10分程で湯坂道入口(芦之湯)に着きました。

芦之湯側の湯坂道入口にて


午前10時7分に湯坂道入口を出発する。
入口を入ってすぐに右から旧東海道の畑宿(はたじゅく)からの道を合流しました。
なだらかに登ってゆくと鷹ノ巣山(834m)です。
鷹ノ巣山には小田原の後北條氏が戦国時代に出城を築きました。

このあたりから西方に左から二子山、駒ケ岳、神山が見えます。
後方南東には白銀山、前方北には左から明神ケ岳から明星ケ岳が見えました。

左が駒ケ岳で右が神山 二子山


山頂からやや急な下りですが途中に街道の名残の石畳がみられます。
途中鷹ノ巣山林道と午前10時39分に交差しました。
再び尾根道を登ると左から小涌谷(こわきだに)および宮ノ下からの道が合流します。

まもなく浅間山(せんげんやま)の頂上で標高は802mです。
浅間山到着は午前10時50分頃でした。

浅間山の頂上にて


ここからは下り一方になります。
10分程で左から大平台(おおひらだい)からの道が合流しました。
このあたりは石畳が多く見られました。
午前11時50分頃に道が広くなったところで昼食をとりました。

午後12時9分出発し湯坂城址通過は午後12時35分頃でした。
湯坂山の頂上ははっきり分かりませんでした。
このあたりで鎌倉三代将軍源実朝が「箱根路を吾が越えくれば伊豆の海や沖の小島に波のよる見ゆ」と詠んだといわれています。

湯坂道入口(箱根湯本)到着は午後12時59分でした。
箱根湯本の湯本温泉は天平年間(729−749年)に開かれた箱根の温泉の中で最も古い温泉です。
湯本温泉の標高は約120mです。

旭橋を渡り箱根登山鉄道箱根湯本駅まで歩き駅前からバスで芦之湯フラワーセンターまで帰りました。
バス料金は2人で1520円でした。
フラワーセンターからマイカーで午後2時13分出発し静岡自宅に着いたのは午後4時15分でした。

箱根路の旧街道


(1)碓氷道(上世=大和朝廷時代)

御殿場ーウトウ峠(乙女峠)−仙石原ー碓氷峠ー宮城野ー明神ガ岳ー足柄の坂本(関本)

(2)足柄道(中世=奈良時代・平安時代)

伊豆の国府(三島)−御殿場ー足柄峠ー関本ー相模の国府(小田原)

(3)湯坂道(中世後期=平安時代・鎌倉時代・室町時代・戦国時代)

三島ー箱根関ー芦之湯ー鷹ノ巣山ー浅間山ー湯坂山ー湯本ー小田原

箱根七湯


湯本温泉(ゆもとおんせん)

箱根温泉郷の入口にあり、箱根で最も古く最も大きい温泉です。
天平年間(729−749)に釈定浄坊が発見しました。
江戸時代には湯治場として栄えました。
泉質は単純泉です。

塔ノ沢温泉(とうのさわおんせん)

湯本温泉の北西の早川沿いにある。
慶長10年(1605年)に阿弥陀寺の弾誓上人が発見しました。
老舗の和風旅館が多く静養向きです。
泉質は単純泉です。

宮ノ下温泉(みやのしたおんせん)

浅間山の北麓にある。
江戸時代から大名や豪商が訪れ、後に皇族も多く来湯しました。
明治時代からは外人客が訪れる避暑地として発展しました。
箱根隋一の高級温泉街で格調高いホテルや立派な庭園を持つ和風旅館が多い。
泉質は弱食塩泉です。
泉鏡花や島崎藤村の作品に登場する温泉で古くから文人墨客に愛された温泉です。

堂ガ島温泉(どうがしまおんせん)

宮ノ下温泉の東の早川畔にある。
泉質は弱食塩泉です。
足利尊氏(あしかがたかうじ)の弟の足利直義(あしかがただよし)が師事した名僧夢想国師が鎌倉の建長寺を去って、堂ガ島に堂を建てたことが堂ガ島の地名の起こりだといわれています。

底倉温泉(そこくらおんせん)

宮ノ下温泉から蛇骨川の八千代橋を渡って左にある。
泉質は弱食塩泉です。
豊臣秀吉が小田原征伐の折にここで将兵を慰めて創傷を治させたと伝えられている「太閤の石風呂」が有名です。

木賀温泉(きがおんせん)

江戸時代に「子宝の湯」としてもてはやされた。
宮ノ下温泉から蛇骨川の八千代橋を渡って国道138号を直進したところにある。

芦ノ湯温泉(あしのゆおんせん)

駒ケ岳の東麓にある。
江戸時代から文人墨客が保養に訪れた温泉です。
きのくにや・松坂屋は創業200年以上の老舗です。
芦之湯は箱根七湯で随一の効能がありと知られていて、泉質は単純硫黄泉です。

箱根十八湯


箱根七湯に加えて明治以後に戦後まもなくまでに箱根15湯になりました。
加わった温泉は姥子温泉・強羅温泉・小涌谷温泉・湯ノ花沢温泉・仙石原温泉・大平台温泉・大涌谷温泉・元箱根温泉です。
さらに宮城野温泉・二ノ平温泉・湖尻温泉の3湯が新しく加わって現在では箱根十八湯となりました

参考文献


県別ガイド14 神奈川県 日地出版発行 1999年1月初版
県別マップル14 神奈川県道路地図 昭文社発行 1999年1月3版8刷
神奈川県広域道路地図 人文社発行 1998年9月発行
広重の東海道五十三次旅景色 人文社 1997年5月1日刷
分県登山ガイド13 神奈川県の山 山と渓谷社発行 1997年3月25日初版第4刷
中高年向きの山100コース 関東編 山と渓谷社発行 1983年5月15日初版第2刷
ベストハイキング100 実業之日本社発行 1980年
ブルーガイドブックス117 箱根と湘南 三浦半島 実業之日本社発行 1977年
アルパインガイド7伊豆・箱根 山と渓谷社発行 1973年改訂第2刷

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