水岩山(疣観音)
〜静岡県浜松市北区細江町小野〜


県道320号線の細江町(ほそえちょう)の町はずれ、引佐町(いなさちょう)の看板が左手に見える右手に小高い丘があります。丘の真ん中は岩山になっていて疣観音(いぼかんのん)の観音堂と三十三観音があります。裏手に井伊谷川(いいのやがわ)が流れる岩山の上に阿弥陀如来を中心に三十三の観音菩薩が並んでいるのは壮観でした。

県道320号線、右の道を登ると疣観音 観音堂と三十三観音
県道320号線左側遠くに引佐町の看板
右手の道を登ると疣観音がある。
手前の小祠の中に疣観音
遠くに三十三観音


その岩山の窪みに溜まった水をいぼにつけて疣観音に祈るとイボが取れると言われています。細江町教育委員会の掲示によると疣観音は岩山の手前の小祠の中にひっそりと安置されているとのことです。疣観音は通称で正式には水岩山(すいがんざん)と称し岩山のことをいいます。このあたりは水の難所で伝説によるとおよそ千年の昔に井伊谷川の氾濫を恐れた土地の人々が水難除けを願って仏像をたてたといわれています。上り口に水岩山三十三所霊場の石碑があり、境内の三十三観音は大正4年に多数の人々の合力によって建てられました。(2000年9月12日記)

水岩山の岩山 岩の窪みに溜まった水
水岩山の岩山
中央に阿弥陀如来、廻りに三十三観音
岩の窪みに溜まり水がたまっている。
この水をつけるとイボが取れる


2017年3月18日開催〜JR東海さわやかウォーキング・井の国へ参る!直虎ゆかりの地めぐり!〜に参加しました。天竜浜名湖鉄道の気賀駅をスタートしてまもなく国道362号線の井伊谷川に架かる清水橋西の交差点で県道320号線を北上してまもなく進行方向右手に疣観音の看板がありました。17年ぶりの再訪問です。
三十三観音様は土が見えるためかすっきりした感じに見えました。
疣観音の説明には以下のように書かれていました。(2017年3月20日記)

   疣観音は、この岩山の上に祀られている小
 祠の中の仏の通称である。境内の岩の岩の窪みに
 溜った水を疣につけると、疣がきれいに治る
 との事で、俗に疣観音と呼ぶようになったと
 言われる。
  疣観音は正式には水岩山(すいがんざん)と称し、寺号は伝
 わっていない。山号の示すとおり、井伊谷(いいのや)川
 の水に浸蝕された淵の上にそびえるこの岩山
 を言う。かってはこの辺りは水の難所であっ
 て、伝説によればおよそ千年の昔、井伊谷川
 の氾濫を恐れた土地の人々が、川を見下ろすこ
 の岩山の上に仏像を安置して、水難除けを願
 ったと言うことである。昔は二間×二間半の
 堂があって、正徳元年(一七ニ)掛けられた、
 初山(しょざん)四世法源禅師(ほうがんぜんじ)の水岩山の額が伝わる。
  なお境内の三十三観音の石仏は、大正四年
 多数の人々の合力によって建てられた。

            平成ニ年三月二十日
            細江町教育委員会

県道320号線の東側に水岩山 細江町教育委員会の疣観音の説明板
17年前と変わらぬ姿の疣観音の小祠 格子の中に疣観音が居られます
水岩山の観音様 水岩山の観音様


細江疣観音へのアクセスGoogle Map

JRで

東海道新幹線掛川駅で天竜浜名湖鉄道に乗り換え、気賀駅で下車します。
駅前から徒歩で西へ向い、国道362号線の清水橋で県道320号線を北に歩いてゆくと疣観音に着きます。

マイカーで

東名高速道路浜松西I,Cで降りて左折⇒県道65号線⇒浜松市三方原町で左折して県道261号線⇒気賀四つ角
⇒国道362号線の清水橋で左折⇒県道320号線⇒疣観音堂

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