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六地蔵・いぼ薬師堂
佐賀県小城市牛津町上砥川谷 |
佐賀県、熊本県にあるいぼ神様の沢山の情報を頂いている佐賀県にお住まいのMさんが撮影した六地蔵(いぼとり地蔵)が届きました。この六地蔵は『ふるさとの石仏たち』(佐賀県牛津町教育委員会・1996年刊)にいぼ薬師堂として掲載されているものです。Mさんのメールによると〜谷公民館の上部の集落の先にY字路が見えます。常福寺に向う細い山道に入って50メートルのところの急斜面の一画にありました。〜六地蔵は石幢(せきどう)で160cmほどの高さとのことです。
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六地蔵の石幢 |
石幢龕部の拡大 |
いぼ薬師堂とあるが御堂は今はなく、近くで農作業をされている方によると、年に1回奉仕で草を刈っているとのことで、このあたりの住人以外に知る人も少なく訪問者もいないとのことです。石仏の専門書によると石幢が普及したのは室町時代になってからで、地蔵信仰と結びついて石幢の龕部(がんぶ)に六地蔵を彫った六地蔵石幢が多くなったとの記載があり、初期の代表例として大分県国東市国東町の岩戸寺の文明10年(1478年)作の重制石幢を紹介しています。いぼ薬師堂の六地蔵も同じタイプのようです。(2010年2月11日記)
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