満福寺の吉成地蔵(すね取り地蔵)
島根県雲南市木次町西日登577
(2016年5月7日更新)


 島根県の雲南市にお住まいのkさんから頂いた資料をもとに作成しました。
他国で密通をとがめられた男女の吉成(よしなり)と於長(おちょう)が江戸時代中頃に満福寺を訪れました。
時の老住職に『添い遂げるには、この地を安住の地として、住家にせよ。』と勧められ二人はこの地に留まりました。
吉成は紙すき職人として、於長は葉たばこ栽培で村に貢献しました。
二人が相次いで亡くなった時に、『紙と葉たばこの名声を高めた功績者』として村人が寺の境内に地蔵を建立しました。

 地蔵は吉成地蔵と呼ばれ、所願成就の仏として信仰されていました。
最初の願掛けにはたばこをお供えし線香がわりにたばこ一本に火をつけ、地蔵の自分の治したい部位に同じように煙を
あてお願いする。
願いが叶った時には、お礼にさらにたばこをお供えしました。
祈願するとイボ(すね)が取れることからすね取り地蔵とも呼ばれるようになりました。
いぼとりの地蔵がある満福寺は正式には高野山真言宗日登山満福寺です。(2016年3月29日記)

満福寺の仁王門
仁王門を通り石段を登ります
石段の終点に鐘楼門
満福寺の御本堂
御本堂の裏に吉成地蔵があります
向かって右が吉成地蔵の地蔵堂
左側が於長の五輪塔
正面から眺めた吉成地蔵(すね取り地蔵)


 2016年4月17日(日)に満福寺で近隣寺院のご住職さまが参集し『大般若会祈祷法会』が営まれました。
その折に、吉成地蔵さん(スネ取り地蔵)の看板が新しく建立されご披露されました。(2016年5月7日記)

御本堂前のご住職さま
新しい吉成地蔵の看板前のご住職さま
地蔵堂に登る階段前の新しい看板
新しい吉成地蔵(スネ取り地蔵)の看板


満福寺まで道案内いたします。KさんからPDFファイルを頂きました。

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