いぼとり地蔵 静岡県牧之原市細江道上（榛原病院の近く）

日本石仏協会のＳさんから頂いた資料の中に牧之原市細江道上（旧榛原郡榛原町）の榛原病院近くにいぼとり地蔵があることを見つけました。牧之原市細江から来院している患者さんに尋ねたところ榛原病院のすぐ近くの海側の信号機を右折してすぐの旧田沼街道の山側にあることが分かりました。

細江道上にあるいぼとり地蔵のお堂	いぼとり地蔵さまは２体

さっそく静岡からマイカーで訪問しました。文献によると道上村と道下村がり、この地蔵は道上村の市場にあったと言われ、寛政４年（１７９２年）に再建されたとされています。初めは市場の発展を願ってのものだったようですが、明治の初め頃からいいぼとり地蔵と呼ばれるようになったと言われています。

格子ごしに見たいぼとり地蔵さま	中央の大きな地蔵さん

ある老人がいぼとりの祈願をしたところ、いぼがすっかり取れたところからいぼとり地蔵に変わったといいます。またその後大井川や掛川から人々がいぼとり祈願に来たら一日のうちにいぼが取れてしまったという話も残っています。また戦争で満州に出兵している人からいぼが出来て困っているとの便りが来たので、その家の奥さんがこの地蔵に祈ったら、満州にいる夫のいぼがとれたという話も残っています。（２００７年１２月２５日記）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（写真は２００７年１２月１０日撮影）

いぼとり地蔵へのアクセス→Ｇｏｏｇｌｅ　Ｍａｐ

マイカーにて

東名高速道路吉田ＩＣを降りて右折して県道３４号潜（島田吉田線）を２４００ｍほど南東に走り榛原郡吉田町片岡交差点で右折して国道１５０号線に入る。片岡交差点から２３００ｍほど南西に走って牧之原市榛原病院入口交差点で右折してすぐの榛原病院手前の交差点を左折した右側の角から３軒目の家の前に目指すいぼとり地蔵があります。