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伊保社・天童井・伊保神
〜愛知県豊田市王滝町〜
(2016年6月30日更新)
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愛知県豊田市の九久平町にあるといわれているいぼ神様のネット上の情報を確かめるために去る1月22日に豊田市郷土資料館にメールを出したところ、4日後の1月26日に資料館の民俗担当のK氏から九久平町の近くの王滝町のいぼ神様についての資料が届きました。すぐ訪問取材したかったのですが、4月11日(日曜)にようやく訪れることが出来ました。県道39号線(岡崎足助線)の王滝町の真ん中の王滝楼の手前で右折して細い道を500mほど進むと仁王川の反対側に伊保神の石塔と御親水の湧き出る天童井の岩を祀ったお堂があります。少し進むと妙昌寺の参道橋の龍門橋があり、渓谷はハイキングコースとして親しまれています。
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東側から見たいぼ神の石塔と
御神水の湧く天童井のお堂 |
いぼ神の石塔の正面
伊保神と刻まれている。 |
伊保神の石塔にいぼとりを祈願して、天童井の御親水をいぼにつけるといぼが取れるといわれています。伊保社として崇敬されるようになったのは明治時代からとのことで築山村誌によると「版霊を祈りし所にして霊泉湧き出て、古より御親水と称して難病に効あり。「イボ」に塗布して霊験あらたかなり」とあります。
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天童井のお堂の正面 |
岩の割れ目に湧き水があった。 |
天童井は2m近くの高さの縦に割れ目のある岩塊で根元の割れ目に清水が湧き出ています。王滝町の伝説「児権現(ちごごんげん)」によると無染融了師に師事した童子が、巌石をひらいて泉としたとされています。昔は天童井の岩上に地蔵菩薩が立っていました。昭和27年の道路工事の際に橋のたもとにその地蔵菩薩が遷座されました。地蔵菩薩には次のような話があります。それは享徳元年(1452年)9月24日のことです。妙昌寺を開山した無染が後年「我久しく当山にあったが齢すでに90余、錫を掲げて諸堂を廻らんと思う」と言って龍門橋を過ぎて天童井にさしかかると俄かに姿を消しました。後日村人達が無染の死を悼んで地蔵菩薩を刻んで天童井の中に安置したといわれています。(2004年5月2日記)
ネット検索で新しくなった伊保神さまのお堂の写真を掲載したサイトのページを見つけました。(2016年6月30日記)
曹洞宗妙昌寺 豊田市王滝町
明徳元年(1394年)徳川氏の祖先松平親氏の創建とつたえられ、寺内に親氏の分骨廟所があります。寺院の開山は無染融了師です。寺院入口の龍門橋から上流の渓谷は王滝渓谷としてハイキングコースとして有名です。
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西側から見た妙昌寺
中央がの本堂。 |
伊保社へのアクセス→Google Map
マイカーにて
東名高速岡崎インターを出て、国道1号線に入り西に向かい、岡崎市役所を過ぎて祐金町で右折して県道477号線を北上し井田で県道39号線(岡崎足助線)に入り、そのまま道なりに北上して王滝町まで行き、仁王川を渡らず右折すると伊保社に着きます。
豊田市市役所ホームページ 豊田市のことを詳しく知りたい方は御覧下さい。
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