いぼとり地蔵(妙樂寺)
〜愛知県知多市新知〜


インターネットサーフィン中に知多四国八十八所の第79番札所の知多市新知にある妙樂寺(みょうらくじ)にいぼとり地蔵があることを見付けました。名鉄の古見駅(こみえき)のすぐ近くに妙樂寺がありました。妙樂寺は1390年(明徳元年)に賢秀阿闍梨(けんしゅうあじゃり)が開基した寺院ですが室町時代の1578年(天正6年)に兵乱で消失しました。1635年(寛永12年)に現在地に再建されました。妙樂寺の山門を入って左手正面に妙樂寺の本堂があり、本堂の前に祀られた地蔵尊がいぼとり地蔵です。妙樂寺先代御住職が立てたといういぼ地蔵の立て札に「400年前に地蔵池から出られたお地蔵さま、石でなでてよくなったら石を倍にして返す」の説明がありました。

妙樂寺の山門 妙樂寺の本堂
妙樂寺の山門 妙樂寺の本堂

妙楽寺住職ご夫妻からいぼとり地蔵についての取材をさせて頂きました。消失した妙樂寺は知多市長浦の名鉄長浦駅近くの今はなき地蔵池のほとりにあったとのことです。その地蔵池から出た地蔵菩薩が後にいぼ取り祈願でイボが取れたことからいぼとり地蔵として有名になりました。近頃も沢山のいぼとり祈願をする方の御参りがあり、癌封じの地蔵様としても人気があるそうです。(2001年7月30日記)

本堂前のいぼとり地蔵 地蔵の前の石でイボをこするとイボが取れる
本堂前のいぼとり地蔵
長浦に在った地蔵池から出た
地蔵の前に奉納された石で
イボをこするとイボが取れる


真言宗豊山派白泉山妙樂寺(しんごんしゅうぶざんははくせんざんみょうらくじ)

愛知県知多市新知字下森29 電話 0562−55−3510

本尊は大日如来

第13世の亮山阿闍梨(りょうざんあじゃり)が知多四国の開創者で開山堂に祀る弘法大師は厄除け大師として有名です。1824年(文政7年)より弘法大師の御姿を金紙に配して参拝者に授与したところから金弘法(きんこうぼう)と称されるようになりました。

前庭の亮山阿闍梨の坐像 金紙に配した弘法大師を金弘法といいます
前庭の亮山阿闍梨の坐像
左の奥に開山堂
参詣者に授与する金紙の弘法大師
を金弘法といいます


妙樂寺へのアクセス→Google Map

JRと名鉄にて

JR新幹線名古屋駅下車、名鉄新名古屋から名鉄名古屋本線で神宮前駅で名鉄常滑線に乗り換えて名鉄古見駅で下車する。下車ご県道256号線を踏み切りを渡り100mほど歩いた北側に妙樂寺の駐車場と山門があります。

マイカーにて

東名・名神高速道路名古屋ICで出て市内で有料道路知多半島道路に入って大府インターで降りて御林の交差点から国道155線を旧道を走ります。知多市内の浜脇の交差点で右折するとすぐ右側に妙樂寺の駐車場と山門が見えます。

参考文献


知多四国八十八所遍路 富永航平著 朱鷺書房発行 2000年8月25日第1版第1刷
県別マップル愛知県広域詳細道路地図 昭文社発行 2000年1月第1版20刷

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