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宇津木大明神(いぼ神様・長久寺)
〜浜松市東区西塚町310〜 |
JR浜松駅からそう遠くない浜松労災病院の北側を東西に走る柳通りの北側に天地山長久寺(てんちざんちょうきゅうじ)があります。長久寺は臨済宗方広寺派の寺院です。昔は柳通りの「うつぎ屋」にあった宇津木大明神(うつぎだいみょうじん)が昭和48年の区画整理で長久寺の境内に移されて現在は長久寺が管理しています。宇津木大明神はいぼ神様として有名で、4月の第1日曜日が例祭日です。
いぼ神様に年令とイボの出来ている場所を言っていぼとりを祈願します。お礼には昔は籾糠(もみぬか)を1升を奉納したと浜松の伝説(浜松図書館蔵)に記載されているとのことですが現在は籾殻(もみがら)を奉納します。ご住職のお話では奥様が若い頃に顔に出来たイボが2週間くらいで取れたとのことです。またご住職のお嬢様のお話では小学生の頃に左手に出来たイボが取れたそうです。
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天地山長久寺の本堂、この境内の東角に
宇津木大明神(いぼ神様)があります。 |
宇津木大明神は樹木の下、入口の
石段右にあるいぼ神様由来を彫った
石碑の後ろに空木の木があります。 |
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中央の小さい石碑が移された
宇津木大明神です。 |
宇津木大明神の石碑の拡大
籾殻の袋が奉納されていました。 |
いぼ神様の由来の碑には次のように記載されていました。昔寒い夜に一人の行者が杖を頼りに西塚の地に辿りつき、村人に一夜の宿を乞いましたが行者の余りにもいぼだらけの醜い姿に誰も泊めてくれる人がありませんでした。行者は仕方なく近くに捨ててあった籾殻の上に疲れた身を横たえましたが、余りの寒さに「もう1升の籾殻があったら暖かく眠ることが出来るであろう。」と悲嘆にくれました。翌朝村人が身に行くと行者は冷たくなって死んでいました。
杖には「私を祭ってくれるならいぼとりの願いを聞いてあげる。その代わりイボがなおったら1升の籾殻を供えてもらいたい。」とありました。村人はその非を悔いてその杖を建てて手厚く葬りましたが、やがて杖から芽が出て宇津木の木になりました。それから後はいぼ神様の宇津木大明神として信仰されています。(2000年10月9日記)
宇津木大明神へのアクセス→Google Map
JRで
JR新幹線浜松駅下車し遠州鉄道の袋井・磐田方面行きのバスで宮竹町下車してちょっと歩けば天地山長久寺です。
マイカーで
東名浜松 I.Cを出て右折して県道65号線を南下して、北島町で国道152号線に入り宮竹町で直進すると柳通りです。
柳通りを少し走って西塚橋を渡った北側が天地山長久寺です。
遠州の寺社・霊場 神谷昌志、酢山隆著 静岡新聞社発行 平成4年11月7日初版
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