全国音訳ボランティアネットワーク
6月8日「全国音訳ボランティアネットワーク」が立ち上がりました。
設立総会開催まで努力された準備会の皆様に「ありがとう!」とお礼を申しあげます。[emoji:v-425]
詳しくは「全国音訳ボランティアネットワーク」のサイト→こちら
個人会員になり参加した者としての感想です。
開かれた組織で音訳に関するあらゆる方面の参加を受け入れると言う考え方がいいですね。音訳を世の中に広め、公の組織や民間に応援をしてもらうことにつながると思います。
情報の共有、会員相互の交流と言う点では設立総会で、もう一歩を踏み出したと思います。
出席した各地域の皆様がいろいろな悩みを発言され、時間が足りないくらい活発な会の出発でした。
現在、音訳者のいちばんの関心事はやはり世の中の動きと同様にデジタル化の悩みでした。
全国各地域で、もうすでにデジタルに移行した団体がたくさんあるようですから音訳ネットでそれをコーディネートして下さるといいですね。
私がいちばん心に残ったことは前日の茶話会での視覚障害者Aさんとの話でした。音訳ネットが立ち上がるという話を聞いて地方からお出でになった方です。
私たちは音訳することに熱心で利用者全体に目を向けているのかしらと言う疑問です。
パソコンもできデイジー図書もしっかり聞ける利用者は少数なのではないのでしょうか。
Aさんは音訳図書を読みたくても機材を手に入れることは難しいし、それを相談するところもないと茶話会で私に話されました。
音訳者の技術の向上に熱心に取り組むことも大事ですが、ロバの会のお話にあったように多くの利用者に生活に必要なCD図書を届けられるようにしていくことも必要だと思います。
利用者に届かなければ活動は意味がありません。多くの視覚障害者がCD図書を聞くことが出来るように機材を公の機関に貸し出してくれるように要望したり、各地のシニアNPOと手を結ぶなど利用者に使い方を教えるボランティアを考えたり、これからネットの果たす役割は多大だと思います。
音訳も専門書や古典など長く残る書籍は技術のしっかりした読みが必要でしょう。それと同時に流行的な本や雑誌は内容を正しく伝えれば早いことが最重要なのではないかと感じました。
そういうことも含めて音訳ネットは多くの利用者の意見と各地の音訳者の悩みを吸い上げていって欲しいと願っています。
個人で何ができるか?
まず会員になって参加することが第一歩だと私は思っています。
音訳やデイジーに関する悩みを発信することも個人で出来ます。
ですから誰でも会に貢献できるわけです。
役員に頼るのではなく皆で考えていく会になるといいな・・私が設立総会に参加して感じたことです。
始めから多くのことを会に求めすぎないようにしたいと思います。
皆様はどのように感じられますか?