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音訳・点訳・ことば

「日本郵政」「日本郵便」の読み方

2007年10月1日

日本郵政(にっぽんゆうせい)グループが発足しました。
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今朝、一番で送られてきた時事用語のメールでは(にほんゆうせい)になっていましたのであわてました。
「音訳の部屋」日本の読み方で(にっぽん)に入れてあるからです。
6月のNHKニュースでは日本郵政会社(にっぽん)でしたし、当時の日本郵政公社に電話問い合わせもしてありました。
今日のNHKニュースでも(にっぽん)でした。
本日の読売オンラインには日本郵政株式会社(にほんゆうせいかぶしきがいしゃ)の記載があります。
もう一度確かめのために調査しました。
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まずお客さまサービス相談センター 0120-23-28-86 に電話をしました。オペレータが日本郵政グループ(にっぽんゆうせいグループ)と言っていました。
きちんと調べるために日本郵政株式会社コーポレート・コミュニケーション部(報道担当)(直通)03-3504-4162に直接確かめました。
日本郵政・日本郵便、共に(にっぽん)が正しいとのことです。
広辞苑では日本は特別な言葉(日本橋・日本永代蔵等)を除いて一般的に(にほん)と読んでいることが多いようです。広辞苑の日本(にほん)の項の最初を読んでください。・・・本辞典においては、特にニッポンとよみならわしている場合以外はニホンとよませることにした。・・・
とあり日本放送協会もここにありますが、NHKでは(にっぽんほうそうきょうかい)と言っています。
2006/3/4の朝日新聞モンジローで「ニホン」「ニッポン」の読み方を掲載していました。国立国会図書館では、題名に「日本」が含まれる約16万8千冊の読みを「ニホン」に統一して分類していると記載がありました。
音訳・点訳でどの程度まで「日本」を正確に読むかは各所属での決まりに従って下さい。ここでは今日発足した「日本郵政グループ」の読みを会社の報道担当に確かめましたのでお知らせします。

ネットを利用した地名(住所)の読み方調査

2007年9月27日

暑かった今年の夏!バテ気味です。
犬の散歩をしていると朝晩は涼しく、待っていた秋を感じます。
ネットを利用した地名(住所)の読み方調べ注意事項です。
「音訳の部屋」から「他の方が作成した読み方辞書」へのリンクでは
日本郵便ホームページの郵便番号検索→こちら
Mapion(マピオン)
を紹介しています。
友人が疑問点を指摘
静岡県富士市の地名を調べていて
◇富士市宇東川東町
マピオン(うとうがわひがしちょう)
郵便HP (うとがわひがしちょう)
◇富士市外木
マピオン(とのぎ)
郵便HP (とのき)
◇富士市松富町
マピオン(まつとみちょう)
郵便HP (まつとみまち)
少し調べただけで富士市でこれだけの違いがあったとのこと。他にあるかもしれません。
『角川日本地名大辞典22 静岡県地名大辞典』を早速開いてみました。
角川の辞典では宇東川東町、外木 共にマピオンと同じでした。宇東川西町も同様でした。松富町は記載がありませんでした。
富士市の地名の由来のページ→こちら
宇東川(うとうがわ)があります。
[emoji:v-209] そこでお願いです!ネットはとても便利ですが注意して使って下さい。
押すだけで調べられるのですからできるだけ両方のサイトを調べ違いがないか確かめて欲しいのです。
違っていたら調査の原則は書籍ですから地名辞典を調べて下さい。
最近は地名変更が多く、書籍に載っていない地名も数多くあります。どうしてもネットに頼らなくてはならない時もあります。
広報など地域の大切な情報を伝える時には特に自治体に問い合わせるなどの方法をとって下さい。
Google等で数が多いからと数合わせでは決めないで下さいね。
郵便HPやマピオンからのデータを使っているところが多いような気がします。
郵便HPは郵便番号検索のためにあり、マピオンは地図の検索のためにあるのです。私達はそれを利用させてもらっていることを知っておく必要があります。
今まで使ってきて、違いを見つけたことはありますが、同じ地域でこれだけあると慎重にならなくてはと思います。
音訳・点訳のお仲間にも教えてあげて下さい。 [emoji:v-274] [emoji:v-273]

「年号(元号)の読み方」制作しました。

2007年9月18日

9月中旬ですが暑さはおさまりませんね。
秋風が恋しい日が続きます。
「年号(元号)の読み方と・西暦対照表」を制作しました。→こちら
年号と元号については日本国語大辞典には共に同様の意味で記載があり、広辞苑では年号に詳細説明、元号に「年号に同じ」とあります。
日本国語大辞典の年号の記載には「年につける称号。日本の場合、用字は中国の古典から選ばれ、年号勘文・討議を経て、改元の詔書によって定められる。・・・」とあります。
参考にした『現代こよみ読み解き事典』は拗音と促音が小字で表記されていませんでした。
そのため『朝日新聞の用語の手引き』も参考にしました。読み方の違いは両方を表記しました。
日本国語大辞典、広辞苑で違う読みを見つけたときには記載しましたが、全て調べたわけではありませんので必要な時にはご自身でもう一度お調べ下さい。
『現代こよみ読み解き事典』年号の読み方の説明によると(大化・大宝・慶雲・天平・建武・嘉吉・明暦・宝暦)等は読み方にいろいろと異論がある。年号の読み方は、長い年月の間に発音が変わってしまうので、大変厄介であるとの内容が記載してあります(概略)。
大正・昭和・平成は改元の際の内閣告示にフリガナが付けられています。–以上『現代こよみ読み解き事典』からの抜粋–
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WEB等で他に違う読みをしているサイトもあります。資料で確認しておりませんので記載してありません。
年号が参考資料によって読み方が違うというのも音訳者・点訳者にとって悩ましいことです。所属の団体で主に使用する辞書が決まっておりましたらそれに従って下さい。
間違いを見つけましたら「音訳の部屋」TOPページのメールフォームよりお知らせ下さい。

「医学用語 読み方辞典」リニューアル

2007年9月4日

「音訳の部屋」を作り始めて10年目になります。
音訳で欲しいと思った読み方を作り続けてきました。
最初に作ったのが「医学用語」でしたが、こんなに続けて作るとは思わず、多くの本の中から抜粋して記載しました。
最近作った建築用語などは用語数もかなりになっています。
医学用語が特に用語数が少ないと言う話を聞きます。
そこで半年をかけて医学用語をリニューアルしました。
病名と共に部位・症状・その他の用語を多くしました。
病名と症状の区別もはっきりしているわけではありませんので、ない時には両方を見て下さい。
病名 →部位・症状・その他
追記は校正が大変です。
もし間違いを見つけましたら「音訳の部屋」TOPページからメールでお知らせ下さい。
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今回、難読は増やしませんでした。最近は「音訳の部屋」TOPページにあるGoogleによるサイト内検索で充分検索できるからです。
それについてはまたの機会にブログに書きたいと思います。
サイト内検索に反映されるには数日かかりますのでそれまでは50音順から行って下さい。

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