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<蔵王山>「ざん」か「さん」か…呼び名変更、自治体の合意困難に

2017年8月26日

2017年8月26日
残暑お見舞い申し上げます。
河北新報のオンラインニュースを見つけましたので記載しておきます。

ーー以下 8/26(土) 13:19配信 河北新報より →こちら

<蔵王山>「ざん」か「さん」か…呼び名変更、自治体の合意困難に 宮城2町長が慎重姿勢
国土地理院に登録された蔵王山の呼び名を、「ざおうざん」から「ざおうさん」に変えるための関係自治体の合意は困難な見通しとなった。変更を目指す山形市の佐藤孝弘市長が25日、宮城県蔵王、川崎両町を訪ね、趣旨を説明したが、両町長は約90年前に当時の自治体が決めた経緯などを挙げ、慎重な姿勢を示した。

【山形市議会】呼び名「ざおうさん」にして!きっかけはニュース番組

蔵王町役場で村上英人町長は、町内8小中学校のうち遠刈田小と宮中が校歌で「ざおうざん」と歌っていることに言及。「60年以上歌われてきた。県内の登山関係者の呼び方でもあり、違和感はない。一連の歴史の流れがあり、変更を『すぐに分かりました』とは言い難い」と述べた。

国土地理院によると、前身の陸軍陸地測量部が1931(昭和6)年に作成した地名調書に「ざおうざん」の呼び名と、山形県の旧掘田、中川両村、宮城県の旧川崎、宮両村の各村長名が明記されている。

川崎町の小山修作町長は町役場で、そうした歴史的な経緯に触れ「当時の首長たちがした決断は重い。時間をもらって返事をしたい」と話した。

7日の白石市、七ケ宿町と合わせ、宮城県側の関係4市町長との会談が終了。佐藤市長は「思いに違いがあり、(上山市を加えた周辺3市3町による)共同での申請はほぼ不可能ではないか。山形市民の思いが少しでも実現するような方策を練りたい」と述べた。

ーー以上 8/26(土) 13:19配信 河北新報より

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山形側では蔵王山の呼び方を(ざおうさん)と呼ぶことが多いとの記事が河北新報7月1日にあります。

ーー以下 2017年07月01日土曜日 河北新報より →こちら

<蔵王山>呼び名「ざおうさん」にして
山形市議会は30日、国土地理院に登録されている蔵王山の呼び方を、「ざおうざん」から「ざおうさん」に変更するよう求める意見書を可決した。山形側では「ざおうさん」と呼ぶことが多いという。名称変更には関係自治体が合意の上で国土地理院に申請する必要があるため、佐藤孝弘市長は近く、各市町を訪ねて協力を要請する予定。
蔵王山は山形、宮城両県にまたがる熊野岳、刈田岳、地蔵岳などからなる山並みの総称。市都市政策課によると、1931(昭和6)年、関係自治体だった山形県の旧堀田、中川両村、宮城県の旧川崎、宮両村が国土地理院に「ざおうざん」の呼び名で申請し、表記登録された。旧堀田村は、現在の山形市の一部に含まれている。
今回、蔵王山の呼び方が話題になったのは、気象庁が2015年4月に火口周辺警報を発令したのがきっかけ。連日、テレビやラジオのニュースで「ざおうざん」と読まれ、市民から「違和感がある」などの問い合わせが相次いだという。
30日にあった市議会6月定例会の本会議で、表記の変更を求める意見書が賛成多数で可決された。
佐藤市長は国土地理院に表記の再検討を申請するため、8月末までに関係する山形側の上山、宮城側の白石、七ケ宿、蔵王、川崎各市町を訪問し、協力を呼び掛ける。
取材に応じた佐藤市長は「生活している人が呼んでいる名称がふさわしい。変更できるよう最善を尽くしたい」と話した。

ーー以上 2017年07月01日土曜日 河北新報より

音訳・点訳でも山の読み方は難しい時があります。
ニュース等を読む時は国土地理院の読み方が多いと思いますが、ルビがついていたら著者がそのように読んで欲しいということで、国土地理院の読み方に変えることはないと思います。

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辞典を見ても色々で一部記載しておきます。

<書籍の辞書>
日本国語大辞典 蔵王山(ざおうざん)(ざおうさん)とも
大辞林 蔵王山(ざおうざん)
広辞苑 蔵王山(ざおうさん)

<WEBからの辞書>
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 蔵王山(ざおうざん)
百科事典マイペディア (ざおうざん)
大辞林第三版 蔵王山(ざおうざん)
日本の地名がわかる事典 蔵王山(ざおうざん)

デジタル大辞泉 蔵王山(ざおうさん)
世界大百科事典 第2版 蔵王山(ざおうさん)
日本大百科全書(ニッポニカ) 蔵王山(ざおうさん)

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