言葉の読み方

日本(にほん・にっぽん)の読み方について

11月23日
「勤労感謝の日」
日本国語大辞典によると「勤労をたっとび、 生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」

最近は働きたくても働くところがない若い世代が大変。
早く若者が労働に意欲を持てる時代になって欲しいものです。

先日、友人と「日本の読み方」についてメールで話しました。
国名も(にほん・にっぽん)、その時々で読み方が違い、おおらかといえばその通りで、世界にも類がありません。

私も音訳の部屋で「日本の読み方」を作成しています。→こちら
NHKからいただいた資料、通信社からいただいた資料など好意的にいただいた資料をもとに、電話をしたり、メールで用途を話してお聞きしたりしています。
電話で窓口の人に聞いた読み方は必ずしも正確な読み方とは言えません。

以前、朝日新聞モンジローでの取材も受けましたが、報道関係でも日本の読みは悩みであるようです。
四季報などで正式に届け出ている読み方と会社で報道に使って欲しい読み方が違うことも多いのです。

「日本航空」などは四季報では「ニッポンコウクウ」ですが通称は「ニホンコウクウ」
会社に聞くと一般的には「ニホン」で読んで下さいとのこと。
会社が届ける日本書籍出版協会のISBNの届出によると関係するものが「ニホンコウクウ~~」になっています。→こちら より入力

先日、友人と話した例で 日本青年館 について
ホームページ(HP)のアルファベット表記はnipponになっているのですが、一般的には「ニホン~~」と言っているので電話で
利用する目的を話しお聞きしました。
返事は以下の通りです。
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日本青年館 総務課に聞きました。
本来は にっぽん だそうですが通称 にほん としているそうで、にほんと読んでくださいとのこと。HPのローマ字表記はNIPPON
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日本航空と同じですがこちらはHPにNIPPONとあるのでなお分からなくなります。

日本銀行は最近HPの子供向けのページに「ニッポン」ですと書いてありますからそれで良いのでしょう。
NHKも以前は「ニチギン」とのみ言っていましたが、最近は「ニッポンギンコウ」とも言うようです。
お札はNIPPONです。

一般的にはローマ字表記全てが読みに通じるものでもないようです。
外国向けにNIPPONとしているところもあり社内でも統一がない場合もあります。

音訳の部屋で会社の名前を「ニホン」のところに分類していたら、該当する会社の新入社員から「ニッポン」だとお叱りの言葉をいただきました。
そこで会社の総務課に理由を話して聞きますと正式は「ニッポン」だが通称は「ニホン」で、世間一般ではそのように通用しているから「ニホン」に入れてくれと言われましたので、その経由も読み方辞典には入れてあります。

今朝、ネットを閲覧していたら
国名の日本について閣議決定でどちらでも良いということが書いてあるページを見つけました。→こちら
テレビ朝日の日本語研究室にも読みの調査が載っています。→こちら

では どちらでもいいじゃないの! と言ってしまったらそれまで・・・
音訳・点訳は調査し正しく読むことが必要ですから。

国立国会図書館、小学館の日本国語大辞典、岩波書店の広辞苑などでは、文献上明らかに「ニッポン」とされている以外は「ニホン」としているようです。
日本国語大辞典第10巻「日本」の中に次のように書かれています。
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~~~本辞典では、文献上明らかに「ニッポン」と記されている場合以外は、すべて「ニホン」として扱った~~~
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日本の読みの扱いをどのようにするか。
このように、辞書や図書館でさえ難しいのです。
音訳の部屋では、声を出して読む必要がある放送局の資料他いろいろ調査をして掲載していますが、これは私個人の調査であり世の中にどのように読みが通用しているか全てを調べることは困難です。
各所属の意見にしたがって読みを考えてください。

私見ですが
調査は必要ですが、のめり込まないで、どこかで調査をこれでよしとしなくてはならない時もあるでしょう。
一般の読みとローマ字表記が一致していない場合も多々あります。
読む人が調査して読んだとき、校正する人が自分だけの判断で直すと混乱します。
そこで典拠が必要になります。
このような時に、図書館や辞書がどのような考えで作っているかを知っていることは大切です。

音訳の部屋は私個人が調査した範囲内であることを承知して使ってください。
気をつけてはいますが変換、記載の間違い等もあると思います。
その時には典拠を添えてメールをいただければ幸いです。

「和紙の用語読み方辞典」完成

2009年11月12日

平成21年11月12日 
昨日、第41回(平成21年度)日展 を見に六本木・国立新美術館へ行ってきました。
友人が日本画で入選することが多いので、秋色の時期、六本木へ行くのは楽しみです。
天皇陛下即位20年、今日は各地の美術館は無料のところが多いようで、きっと込み合うことでしょう。

「和紙の用語読み方辞典」が完成しました。
和紙関係の読み方は辞書でも探すのが難しいと思います。
静岡県立中央図書館で参考図書、久米康生(くめやすお)著『産地別 すぐわかる 和紙の見わけ方』を見つけました。
久米康生氏は和紙研究の第一人者とのことです。

静岡県立中央図書館は耐震工事のため、自分で書籍を求めて作成しました。
日本国語大辞典、広辞苑も参考にし、和紙専門WEBサイトにもお世話になりました。

和紙の用語 ○○紙などは ○○し ○○かみ(がみ) など資料によっていろいろな読み方があります。
和紙の読みに関する資料は図書館でも少ないようです。辞書やWEBサイトも参考にしながら、できる範囲で調査しましたが、辞典類は一部を参考にしたに過ぎません。
内容としては数少ないのですが、音訳・点訳時の参考になれば幸いです。

文化勲章受賞者・文化功労者の読み方(2009年)

2009年10月28日

2009年10月27日発表

文化勲章受章者5氏
桂 米朝(かつら べいちょう) 古典落語
飯島 澄男(いいじま すみお) 材料科学
坂田 藤十郎(さかた とうじゅうろう) 歌舞伎
速水 融(はやみ あきら) 社会経済史・歴史人口学
日沼 頼夫(ひぬま よりお) ウイルス学

文化功労者15氏
審良 静男(あきら しずお) 免疫学
岩沢 重夫(いわさわ しげお) 日本画
岩谷 時子(いわたに ときこ) 作詩 本名:トキ子
片山 九郎右衛門(かたやま くろうえもん) 能楽
川田 順造(かわだ じゅんぞう) 文化人類学・国際交流
草間 彌生(くさま やよい) 絵画・彫刻 本名:弥生
古在 由秀(こざい よしひで) 天体力学・学術振興
小島 章司(こじま しょうじ) フラメンコ舞踊
塩野 宏(しおの ひろし) 法律学・行政法学
杉浦 昌弘(すぎうら まさひろ) 植物分子生物学・植物ゲノム科学
谷口 維紹(たにぐち ただつぐ) 分子生物学
納谷 幸喜(なや こうき) スポーツで元横綱大鵬
吉田 簑助(よしだ みのすけ) 文楽
宮尾 登美子(みやお とみこ) 小説
山崎 敏光(やまざき としみつ) 原子核物理学

ダム便覧2009

2009年10月24日

最近、報道にダムの名前が出てきます。
「ダム便覧2009」を紹介します。→こちら
音訳・点訳に読みとして便利なページ
日本のダム五十音別こちら
ダム事典(用語・解説)索引→こちら

以前より「音訳の部屋」内「他の方が作成した読み方辞書No.1」にあったのですが「ダム便覧2009」になってリンクが変わっていました。
リンクも変更してあります。

日本全国の山 検索システム

2009年10月19日

山旅倶楽部が提供している山の検索システム

18040の山のデータがあります。→こちら

読みや名前で探す
住所で探す
標高で探す
全国、都道府県選択
表示方法/ 東西南北・読み順・標高順

等で検索できます。
お近くの山を検索してみてください。
我が家の近く、もみじと散歩する山も入っていました。

出来るなら

 downwardright

全国の川や湖、池の検索が出来たらすばらしいですね。

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 追加 10月20日

▲広島県にお住まいのtakkyさんからコメントをいただきました。
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広島県で悩ましいのが「雲月山」。
ここで検索すると「ウツツキヤマ」と表記してありました。
地元の新聞記事では『山の読み方は「うづきやま」「うんげつさん」などいろいろ。地元では「うづつきやま」と呼ばれる。』
麓の小学校のHPを見ると「雲月(うづつき)小学校」です。
しかし、麓の役場でもらった地図には「うんげつざん」となっていましたし、広島県庁のHPでもやはり「うんげつざん」。
困ってしまったのですが、自分のHPでは「うんげつざん」を採用しました。
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山旅倶楽部が提供している山の検索システムでは

標高911m 山名:雲月山/雲月
読み:ウツツキヤマ/ウツツキ
住所:島根県那賀郡金城町
広島県山県郡芸北町

とあります。

国土地理院のページこちら では
広島県、島根県のページ両方とも

うんげつやま
雲月山  中国山地西部 911m 34°48′08″
132°14′20″ 雲月山 

とあります。

山の名前は難しいですね。
このような例はどのくらいあるのでしょうか。

後は典拠にどこを採用するか皆さんでご判断ください!

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