記号の読み方付録・直径記号(φ、Φ)の読み方

最終更新日2012年12月20日 ー音訳の部屋へ戻るー

 始めに
 
2012年01月11日(水)のブログに「直径記号(φ、Φ)の読み方について」を記載しました。
以前「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」でφの読みについて質問を受け、ネット検索で日本工業標準調査会:データベース検索 JIS検索 より調査をし、記号の読み方辞典に載せてありますが、実際に円の直径記号φをどのように読んだら分かりやすいか、悩んでいる方がおられるようです。

φは日用品の寸法記載に日常的に使われています。 ブログ記事を「記号の読み方辞典」の付録として残します。
音訳でφを読むときには、下記調査を読み原本の内容と記述箇所により音訳者が読み方を工夫して下さい。(制作 平松陽子)


 「記号の読み方辞典」へ



円(丸型)の直径記号(φ、Φ)の読み方

直径記号(φ、Φ): 実際は○に斜め線「○に/」であって、これはギリシャ文字のφ、Φ(ファイ)に似ているがファイではなく、0と区別をつけるために○に斜め線を入れたもの。パソコンの文書では、似た形の文字であるギリシャ文字φ(ファイ)の斜体で代用します。

音訳の部屋「記号の読み方辞典」下方にφの読み方があります。→こちら (12)JIS製図 寸法補助記号
「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」で説明するのですが、実際の商品についての記載がないとよく分かりません。

ホームセンターでの買い物で一般的な商品に寸法補助記号(φ、Φ)の記載がありました。
買ってきたのは油こし紙とバケツです。

油こし紙(右は記号部分を拡大)


バケツ(右は記号部分を拡大)


アマゾンの情報(バケツ)
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同じ商品をアマゾンで検索すると商品表示は下記のようになっています。
バケツ リス ベルクバケツ 22SB 本体 B
製品概要・仕様
サイズ:直径35×高さ33.8cm  ※φを直径と読んでいます。
本体重量:868g
材質:PP
原産国:日本
容量:22L
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最近は視覚障がい者に商品の説明を読んだり、広報等で商品の話をすることもあると思います。
商品に出てきたときのφの読み方、製図用語等で一般的に使用されている読み方をネットで調べました。
JIS補助記号では読み方が決まっていますが、業界では様々な読み方がされており、Webでも議論がなされています。
手芸にも記号は使われるようです。
調査した概略を記載します。


「記号の読み方辞典」(12)JIS製図 寸法補助記号 に下記データがあります。

----------------------------以下 音訳の部屋「記号の読み方辞典」より

日本工業標準調査会データベース検索 JIS検索

JIS規格番号から→JIS 〔 Z8317 〕 一覧表示→ Z8317-1(製図-寸法及び公差の記入方法-第1部:一般原則)→ PDFファイルより(例参照)

7.1寸法補助記号

寸法に次の補助記号を付けることによって、寸法付き形体の形状を識別する。寸法補助記号は、寸法値の前につける。
詳細はPDFファイル参照

記号 意味 呼び方
φ 直径 まる又はふぁい
半径 あーる
正方形 かく
Sφ 球の直径 えすまる又はえすふぁい
SR 球の半径 えすあーる
円弧の長さ えんこ
t 板の厚さ てぃー
45°の面取り しー
(注)ISO129-1は、Cを規定していない

----------------------------以上 音訳の部屋「記号の読み方辞典」より


▲Webではwikipediaの直径記号の説明が分かりやすいと思います。→こちら
直径記号  一部引用させてもらいます。
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製図における直径記号「まる」の使用例
製図などでは、直径記号 (まる)で表される。
これはギリシャ文字のφ(ファイ)に似ているがファイではなく、
0と区別をつけるために○に斜め線を入れたものである。
パイと読まれることがあるがファイの聞き間違いからきたと思われる。
正しい読み方はJIS Z 8317に記されている通り「まる」である。
ただし、その後改定され「ふぁい」という読み方も記載されている
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▲Webの分かりやすい説明では
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製図などで円の直径を表す記号で、正しくは真円に斜め45度の斜線を引き、「マル」と読みます。数字の前に書くのが正式で単位はmmです。
パソコンの文書では、似た形の文字であるギリシャ文字φ(ファイ)の斜体で代用します。
・・・
直径1mmならφ1と書いて「まるいち」と読みます。
なぜか「パイ」と読む人が多くて困ります。
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▲実際にφを使っている商品を見てみます。

△茶碗→こちら 同じページの商品にいろいろな表示法がある。
緑釉飯碗 口径 15cm 高さ 6cm
うずめし碗(小)口径 11.5cm h 5.75cm
織部飯碗 φ 12.75cm h 7cm

△グラスなど 5.5φ×15.5H cm→こちら

△カラー試験管 適合試験管:外径18mmφ 16.5mmφ →こちら

△ホース Φ5 ホース内径5mm×1m

△エンビ管(水道管・電線管・一般管)やステンレス管 管径 内径 外径
厚さによりΦでも外径 内径がある

△三基計装 →こちら
寸法表記は、下記で統一するのが品が良いと思います。
外形寸法(幅・奥行・高さ):W1600×D800×H1800(mm)、厚さ:t1.6mm、穴径:Φ3mm

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▲製図にも使いますが・・・製図の方や建築の方たちは始めから分かって読んでいるようで・・・

φは製図では、直径を表す記号(まる)の代用として使用されることがある。この場合「パイ」と訛って読まれることがある。
△建築情報.net (1)建築用語辞典φ →こちら
よみ:ふぁい
50音別:ふ
種類別:空間デザイン
丸型のものの直径のこと。

同じネットでもこちらでは
△建築情報.net (2)建築用語φ→こちら
Φ
よみ:ぱい
50音別:は
種類別:インテリアコーディネーター
丸型のものの直径のこと。

△いろいろな読み方がされているのでわざわざ記載のあるサイトもあります。

機械製図の項
「φ」は「マル」と呼びます。
パイでもファイでもありません。

パソコンやワープロでは便宜上、「φ」(ギリシャ文字のファイ)を使いますが、
形が似ているから使っているだけで、本当は違うものなのです。

▲Yahoo!知恵袋にφについて、こんな記載があります。

マル
これは直径を表す記号であって、文字ではありません。
ただこの記号は、パソコンにはないのでギリシャ文字のファイで代用します。

それでファイと読む人もいます。
パイは誤読と思いますが、そんなところで人の和を乱してもしょうがないので
そう読む人が多ければ、合わせておきましょう。
基本的には単位はmmですが、場合によりけりです。



まとめ

私達音訳するものは原本にルビが振ってあればφを (まる、ふぁい、時にはパイでも)そのまま読むことになるのでしょう。
ルビがないときにはどうするか。

単発で商品があったら商品により
直径、口径、内径、外径、管径などと読んだ方が分かりやすい時もあるでしょう。
厳密には(まる)でしょうが、アマゾンではφ35×33.8h/cmと記載してあるバケツを商品表示でサイズ:直径35×高さ33.8cmと表示しています。

建築や製図などでたくさん表などに出てきたらやはり
まる とか ふぁい(JISの読みにあるので)と読むのでしょう。

単に径と記載のあるページもありますがJISには
φ   直径   まる又はふぁい
R   半径   あーる
の区別ががあります。

基本的に単位はmmですが、写真の油こし紙やバケツのようにcmで書いてあるものも多く、単位のないときには大きさで判断するようです。

<参考>ダイア(DIA)は英語の直径でDiameterと書く頭文字。
 最近、φは外国に合わせ ダイア と読む人も増えてきているとの記事もあります。

△機械製図のページに実際に使っている例があります。
機械製図 寸法補助記号。→こちら

下記のページも参考にしてください。
直径記号の謎→こちら

以上φについて調査したものを記載しました。
私も専門ではありませんので、あくまで調査した結果です。
音訳でφを読むときには、原本の内容と記述箇所により音訳者が判断してください。

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