大井川鉄道 SLの旅

汽笛をならし、大きく煙を吐いて、SL列車は
大人も子供も皆の夢を乗せて走ります。
雨にけむってはいますがSL列車の近づいて
来るのはわくわくします。


3月27日

家山の桜トンネルを見たいと長い間願っていました。前日の予報では曇りのち晴れとのこと。
朝、小雨でしたが予報を信じて出発。静岡駅からJR東海で金谷駅下車。
一日一往復と聞いていたのでSLに乗るのはあきらめていましたが、沿線で写真を撮りたいと思っていました。

大井川鉄道の玄関口、金谷駅で聞いたら予約をしていなくてもSLに乗れるとの幸せな言葉。
小雨模様なので、春休みの土曜日にもかかわらず観光客が少ないようで、雨もまた幸運なこともあります。

観光シーズン用の臨時列車の切符が買え、家山で降りて桜を見てから、笹間渡(ささまど)にある鉄橋のそばで写真を撮ることにしました。

SLの旅は終点千頭駅まで行って、寸又峡まで足をのばすのがいいのでしょうが、今日のところは桜も目的の一つですから、まずは家山までにして寸又峡は秋にとっておきます。寸又峡の秋は素晴らしいようです。

SL列車は緑色に色づいた茶畑を左に見ながら、右に大井川を見渡して快適に走ります。
家山まで34分。次の列車が来るまで家山の桜トンネルを見てきましょう。

桜は満開に近く、小雨のため観光客も少なくてとても風情がありました。

ほんのつかの間咲く花ですから、雨で早く散ることのないように風も少しの間、静かにしていて欲しいですね。
沿道で、町の方がお店を出していました。おじさんの焼いているヤマメはとっても美味しいですよ。一本500円です。

おばさん達の作った芋がらの胡麻和え、ピーナッツの煮物、漬物、大福もとてもおいしい。
大井川鉄道の駅は普通の民家のようです。

駅員のいるところは少なくてのんびりしています。駅の周囲も花が美しく線路でのんびり写真を撮っていると列車がやってきて、音で知らせてくれます。

この写真の家山駅は大きい駅です。SL急行が止まる駅ですから。


家山でヤマメや山菜をおにぎりとともに美味しくいただいて、SL列車の写真を撮るため普通列車で笹間渡まで行きました。
駅員のお兄さんが笹間渡の鉄橋のそばから撮るのを薦めてくれたからです。とても若くて優しい駅員さんでした。

笹間渡の鉄橋で撮ったのが最初のSL列車の写真です。

写真を撮った鉄橋のすぐ隣に茶里夢の泉(ちゃりむのいずみ)があります。
日本で唯一のSLの見える温泉で、SLからも温泉が見え、両方で手を振り合うそうです。

茶里夢の泉は露天風呂が多いですから湯の中でまわりの景色を眺めることが出来ます。
この日は小雨でしたが皆、雨に打たれながらのんびり湯につかっていました。もちろん、私もです。
SL列車は湯の中から見ることは出来ませんでしたが、山桜がきれいでした。

笹間渡の駅までゆっくり歩くと素敵な風景に出会います。
山間に春の花が満開で、これから新緑、夏の蝉の声、秋の紅葉とずっと楽しめそうです。

町営の温泉は誰にでも開放していますので、私も塩分を含んだ気持ちの良い湯にのんびり入ってきました。500円です。
大井川鉄道の沿線は温泉が多くいつでも入ることが出来ますのでタオルを一本持っていきましょう。


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