最終更新日2006年10月19日 ー音訳の部屋へ戻るー |
音訳について みなさん、どんな本が好きですか。本屋さんや図書館にはいろいろな本があります。小説、雑誌、漫画、科学の本など数えきれません。 では目の不自由な方はどうやって本を読んでいるのでしょう。少し見える方は拡大鏡(かくだいきょう)を使ったり、拡大図書もあります。 ほとんど見えない方は私たちが読んでいるような本はそのままでは読めません。そこで点訳や音訳による本が必要になります。普通に書いたり印刷したりした文字を墨字(すみじ)と言いますが、点訳は墨字を点字(てんじ)にかえること、音訳は墨字を音声(おんせい)にかえることです。 いろいろな本を点訳・音訳して目の不自由な方たちに貸し出す図書館が点字図書館です。 点字図書館ではたくさんのボランティアが点訳・音訳をしています。 メモ 墨字(すみじ) 普通に書いたり、印刷したりした文字のことです。 「あっ!点字の案内がある」 最近は市役所や駅、郵便局など町のあちこちに点字の表示がふえてきました。 メモ 目の不自由な方のことを視覚障害者(しかくしょうがいしゃ)と言います。 音訳と録音図書(ろくおんとしょ) 視覚障害者がみな点字を読めるわけではありません。最近は交通事故や病気で大人になってから障害を持つ人が多くなりました。大人になってから点字を覚えるのは大変なのです。そこで音訳による本が必要になります。 音訳で作る本を録音図書(ろくおんとしょ)と言います。
メモ 「ないーぶネット」は視覚障害者のためのネットワークです。 音訳で大切なこと 音訳は目の不自由な方の「目のかわり」をするものですから、書いてあることを正しく、書いてあるとおりに読むことが大切です。 『初めての音訳』という本に必要なことが5つ書いてあります。 1)本の内容を正しく伝える。 聞いている人に内容が分かるように読む。 読む速さ、アクセントなど正しく伝えるのはむずかしいと思いませんか。 あめ 「あめがふる」「あめをなめる」 お天気の雨(あめ)か なめる飴(あめ)か 2)漢字などを調べる。(調査) 漢字や地名などは辞書できちんと調べます。 医学などの専門用語や人名などは調査に時間がかかります。 メモ 音訳・点訳では漢字などの調査が大切です。そのために「音訳の部屋」読み方辞典をつくりました。 3)写真やグラフなども分かりやすく読む。(処理) 写真、絵、グラフをかんたんに分かりやすく読むには練習が必要です。 4)きれいに録音する。 雑音が入らないようにきれいに録音する。 5)原本(げんぽん)のとおりに読まれているか調べる。これを校正といいます。 音訳者と校正者は違う人が担当します。 間違っているところは音訳者が読みなおして訂正します。 メモ 原本(げんぽん) もとになる本
静岡県点字図書館音訳奉仕員 静岡県立中央図書館情報ボランティア
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