放射線の読み方/マイ・データ
(物理用語読み方辞典・付表)
     

最終更新日2015年4月15日

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放射線関係の本を音訳しました。知らない用語がたくさん出てきて苦労しました。参考書に読みは書いてありませんので、WEBサイトを検索しました。インターネットが専門書を読むのにとてもありがたいことを実感しました。
放射線などは読み方の資料をさがすのにも苦労しますね。そこで読んだ本の中から調査した語句をマイ・データとして整理しました。

大学・研究所など専門のサイトを検索し調べた読み方です。放射線関係の本を読む時、覗いて下さい。参考になれば嬉しく思います。
アルファベットの大文字・小文字に関してはページ末の注をご覧ください
(制作 平松陽子)

 物理用語によく出てくるギリシャ文字の読み方

ギリシャ文字の読み方は文献により違いがあります。
ここでは参考に岩波書店「生物学事典」の読み方を赤字で表しました。
音訳マニュアル(全国視覚障害者情報提供施設協会)に掲載の読み方は緑字です。

Α α アルファ alpha
Β β ベータ beta
Γ γ ガンマ gamma
Δ δ デルタ delta
Ε ε イプシロンエプシロン epsilon
Ζ ζ ゼータゼータ、ジータ zeta
Η η イータエータ eta
Θ θ シータシータ、テータ theta
Ι ι イオタ iota
Κ κ カッパ kappa
Λ λ ラムダ lambda
Μ μ ミュー mu
Ν ν ニュー nu
Ξ ξ グザイ、クサイ、クシー xi
Ο ο オミクロン omicron
Π π パイピー pi
Ρ ρ ロー rho
Σ σ シグマ sigma
Τ τ タウ tau
Υ υ ウプシロンウプシロン、ユプシロン upsilon
Φ φ ファイフィー phi
Χ χ カイクィー、キー chi
Ψ ψ プサイプシー psi
Ω ω オメガ omega

 「放射線」の本を読んで出てきた語句
 

ハドロン(強粒子)*強い力に感じる素粒子
 表などに出てくるときには 
 名称 π-中間子 記号 π- などと出てきます。
 名称(パイ・マイナスちゅうかんし) 記号(パイ・マイナス)のように読みます。

荷電パイ中間子 π-、π+
π-中間子 (パイ・マイナスちゅうかんし)
π+中間子 (パイ・プラスちゅうかんし)
π0中間子 (ちゅうせいパイちゅうかんし)または(パイ・ゼロちゅうかんし)
記号としてはそのままπ-、π+、π0 (パイ・マイナス) (パイ・プラス) (パイ・ゼロ)
のように読む。
中性パイ中間子 π0
イータ中間子 η
イータプライム中間子 η'
荷電K中間子 K-、K+
K-中間子 (ケイ・マイナスちゅうかんし)
K+中間子 (ケイ・プラスちゅうかんし)
K0中間子 (ちゅうせいケイちゅうかんし)または(ケイ・ゼロちゅうかんし)
英語のKなどはそのまま読む。
記号としてはそのまま(ケイ・マイナス)(ケイ・プラス)(ケイ・ゼロ)のように読む。
記号としてはρ(ロー)のように読む。
中性K中間子 K0
ロー中間子 ρ
オメガ中間子 ω
ファイ中間子 φ
f中間子 f
a中間子 a
h中間子  h
b中間子
Jプサイ中間子 J/ψ J/ψ中間子 (ジェイ・プサイちゅうかんし)
ψ中間子 (プサイちゅうかんし)
記号としてはそのままJ/ψ(ジェイ・プサイ)ψ(プサイ)のように読む。
プサイ中間子 ψ
D中間子 D
ウプシロン中間子
B中間子 B
陽子 p
読み方は p (ようし) n (ちゅうせいし)pのうえに ̄ (はんようし)のように読む。
記号としてはそのままアルファベットでp(ピー)n(エヌ)のように読む。
(pのうえに ̄)は(ピーの上にバー)
中性子はニュートロン/陽子はプロトン とも読む。
* ̄ は否定の意
中性子 n
反陽子  pのうえに ̄
反中性子 nのうえに ̄
核子 N (かくし) 記号としてはそのまま(エヌ)と読む。
ラムダ粒子 Λ (ラムダりゅうし)
(シグマりゅうし) など
記号としてはそのままΛ(ラムダ)Σ(シグマ)などと読む。
また本の内容により下記のようにも記載されています。
Σ0(シグマ・ゼロ)粒子/Σ(シグマ・プラス)粒子/Σ-(シグマ・マイナス)粒子
Λ0(ラムダ・ゼロ)粒子
Ξ0(グザイ・ゼロ)粒子/Ξ-(グザイ・マイナス)粒子
シグマ粒子  Σ
グザイ粒子 Ξ
オメガ粒子 Ω
デルタ粒子 Δ
 
クォーク

クォーク q (クォーク)
(はんクォーク)など
記号としてはそのままq(キュー)u(ユー)などと読む。
(qのうえに ̄)は(キューの上にバー)
* ̄ は否定の意
反クォーク qの上に ̄
アップクォーク u
ダウンクォーク d
ストレンジクォーク s
チャームクォーク c
ボトムクォーク b
トップクォーク t

レプトン(軽粒子)
 表などに出てくるときには 
 名称 電子 陽子 記号 e- e+ などと出てきます。
 名称(でんし ようし) 記号(イー・マイナス イー・プラス)のように読みます。

軽粒子(レプトン)  l (でんし)
(ようでんし)
(ミューりゅうし)など
記号としては e-(イー・マイナス) e+(イー・プラス)
νe(ニュー・イー) νμ(ニュー・ミュー)などと読む。
電子 e,e-
陽電子 e+
ミュー粒子 μ
タウ粒子 τ
ニュートリノ ν
電子ニュートリノ νe
ミューニュートリノ νμ
タウニュートリノ ντ

力を媒介する粒子
 表などに出てくるときには 
 名称 光子 記号 γ などと出てきます。
 名称(こうし) 記号(ガンマ)のように読みます。

 名称 Wボソン 記号 W 
 名称 (ダブリュボソン) 記号(ダブリュ)と読みます。

 名称 グルーオン 記号 g
 名称 (グルーオン) 記号(ジー)と読みます。

光子 γ 光子(こうし)Wボソン(ダブリュボソン)など
記号としては(ガンマ)W(ダブリュ)g(ジー)などと読む。
重力子は(グラビトン)と書いてある本もあります。
記号としてはG(大文字ジー)--gも一緒に出てきたときは大文字をつける。
Wボソン W
Zボソン Z
グルーオン g

<新しい文献では(ボソン)、古い文献では(ボゾン)もあります。>


(注)
〜アルファベットの大文字・小文字について〜

電子のe、中性K中間子のK0などはインターネット検索で大文字・小文字は断ってありません。
私が読んだポピュラーサイエンスの索引にもそのまま大文字・小文字関係なくルビが出ています。
読む本・状況によって違ってきますので難しい判断です。音訳の時には大文字・小文字を断った方がいい場合もあると思います。

同じ文章の中にG,gなどが出てくるときには大文字だけことわるのか(大文字ジー・ジー)、両方ことわるのか(大文字ジー・小文字ジー)、本の内容によって違うと思います。
決まった言い方はないようです。

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 生物・化学用語読み方辞典
 単位の読み方辞典(2)単位一覧


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