月別アーカイブ:2014年08月

広島土砂災害 報道からの言葉

2014年8月21日

2014年8月21日
広島市北部で20日未明、1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、広範囲にわたって土石流などが発生しました。被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

報道に出てくる言葉を書き留めます。順次追加していきます。最終更新日2014年8月23日
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土石流(どせきりゅう)
土砂災害(どしゃさいがい)
花崗岩(かこうがん)
流紋岩(りゅうもんがん)
まさ土(まさど)あるいは(まさつち)
※地震・防災関連用語では「まさ土」「マサ土」と書いて(まさど)と読むことが多いようです。(NHK・まさど)報道機関によっては(まさつち) /園芸用語では真砂土と漢字で書いて(まさつち)と読むことが多いようです。(まさど)とも。
雨域(ういき)
表層崩壊(ひょうそうほうかい)
深層崩壊(しんそうほうかい)
砂防堰堤(さぼうえんてい)
垂直避難(すいちょくひなん)
積乱雲(せきらんうん)
線状降水帯(せんじょうこうすいたい)
DMAT(ディーマット)災害派遣医療チーム (Disaster Medical Assistance Team)
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阿武山(あぶさん)
梅林駅(ばいりんえき)
梅林小学校(ばいりんしょうがっこう)
芸備線三次(げいびせんみよし)
可部線(かべせん)
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広島市
安佐北区(あさきたく)/三入(みいり)可部東(かべひがし)可部町大字桐原(かべちょうおおあざとげ)・可部町桐原(かべちょうとげ)

安佐南区(あさみなみく)/緑井(みどりい)山本(やまもと)八木(やぎ)
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(役職名は2014年8月)
湯崎 英彦(ゆざき ひでひこ)広島県知事
松井 一実(まつい かずみ)広島市長※松井 一實
千木良 雅弘(ちぎら まさひろ)京都大防災研究所 応用地質学
田中 健路(たなか けんじ)広島工業大 気象学
福岡 浩(ふくおか ひろし)新潟大 災害・復興科学研究所 地すべり学
中村 尚(なかむら ひさし)東京大 気候力学
土田 孝(つちだ たかし)広島大 地盤工学
下川 悦郎(しもかわ えつろう)鹿児島大特任教授 砂防工学
朝位 孝二(あさい こうじ)山口大大学院理工学研究科 水工学
国友 優(くにとも まさる)国土交通省国土技術政策総合研究所 土砂災害 ※國友 優
川畑 大作(かわばた だいさく)産業美術総合研究所 地質情報
浅見 泰司(あさみ やすし)東京大 空間情報科学研究センター
蒲原 潤一(かんばら じゅんいち)国土交通省砂防研究室長
石川 芳治(いしかわ よしはる)東京農工大 土砂災害
海堀 正博(かいぼり まさひろ)広島大 砂防学会専務理事
金山 健三(かなやま けんぞう)広島市消防局 危機管理部長
一井 康二(いちい こうじ)広島大 地盤工学
萬徳 昌昭(まんとく まさあき)砂防・地すべり技術センター 企画部長
太田 昭宏(おおた あきひろ)国土交通大臣
古谷 圭司(ふるや けいじ)防災担当大臣

ーー亡くなられた方々 ご冥福をお祈りします。
政岡 則義(まさおか のりよし)広島市消防局広報係長
NHK広島放送局 大規模土砂災害情報→こちら

北海道で暖かい海の魚水揚げ 「暖水舌(だんすいぜつ)」原因か

2014年8月7日

2014年8月7日
NHKニュース他
北海道東部の沿岸では、先月からクロマグロなど比較的暖かい海を好む魚の水揚げが相次いでいます。
その原因を研究機関が調べたところ、暖かい水の塊が沿岸近くまで張り出す「暖水舌」というこの海域では珍しい現象が起きていることが分かりました。

暖水舌(だんすいぜつ)と読みます。

NHK アナウンスルーム「放送用語の変更④~あり〝得る〟~」

2014年8月7日

2014年8月7日
ーー以下8月5日まえがきと同じ
音訳仲間から「分泌」は「ぶんぴつ?」「ぶんぴ?」とのメールが来ました。 そう・・・いつも悩ましい読み方。
辞書では広辞苑、日本国語大辞典、大辞林など①に「ぶんぴつ」②に「ぶんぴ」
ところが私たち音訳・点訳で頼りにしている、NHKことばのハンドブック第2版(第2刷)P180には①に「ブンピ」②に「ブンピツ」 いつも悩んでいる言葉に、WEBを探していると、NHKのページに行きつきました。
※実際に読む時には所属の指示に従ってください。

トクする日本語 - NHK アナウンスルームこちら
この中から放送用語の変更①~④を見つけました。これを見つけてたどり着くのは大変ですので、ここに順に転載させていただきます。放送用語の変更③で「分泌」を取り上げます。
ーー以上8月5日まえがきと同じ

放送用語の変更④~あり〝得る〟~
ーーーーー以下 2014年4月23日(水)より転載→こちら

この4月に変更されたNHK放送用語から取り上げます。
まずは『あり得る』。NHKではこれまで〔ありうる〕しか認めていませんでした。
しかし平成10年に放送文化研究所で「あり得る」の読みを調査したところ、50歳以下は〔ありえる〕の方が多く、今ではさらにこの傾向が進んでいると見られます。このためNHKでは〔ありうる〕を優先とし、〔ありえる〕も認めることになりました。
ではなぜ、〔ありえる〕が増えたのでしょう。若い人は「ありえない」という否定形の方をよく使うと思いますが、「ありうる」も「ありえる」も否定形は同じ「ありえない」なのです。ですから肯定形も「ありえる」に統一されていくのは自然な傾向と考えられます。

逆に、若い人の間で、古めかしい読み方が増えている例もあります。例えば『奥義』です。
平成23年に「〝奥義〟をきわめる」の読み方を調査したところ、20~30代に〔おうぎ〕が多く、60歳以上に〔おくぎ〕と読むことが多いという結果が出ました。
『奥義』は古くから両方の読み方がありましたが、漢字の読みとしては〔おう〕の方が古い音です。ただ、単独では〔おく〕としか読まなくなっていますし、江戸時代の読本や歌舞伎でも〔おくぎ〕という読み方が使われていて、年配の人ほど〔おくぎ〕という読み方になじみがあるようです。
ところが最近は、ゲームなどの中で「技」の名前にふりがな付きで使われている場合が多いことが分かりました。実際の生活では使わないことばなので、ゲームで読み方を覚えた人が増えているようです。このためNHKではこれまで優先順位をつけていなかったのですが、『奥義』の読みは〔おうぎ〕を優先し、2番目に〔おくぎ〕とすることにしました。

ーーーーー以上 2014年4月23日(水)より転載

NHKでは社会のことばの変化に応じて、放送に使うことばを放送用語委員会で検討しています。言葉の読みにも変化はあることを常に心にとめてアンテナを高くしていきたいですね。
※実際に読む時には所属の指示に従ってください。

<参考>
放送用語委員会(東京)「ことばの読みについて」ーー第1370回放送用語委員会(東京)
~『NHK 日本語発音アクセント辞典』改訂にあたって→こちら(PDF)

放送用語委員会(東京)「ことばの読み・語形のゆれについて」ーー第1376回放送用語委員会(東京)
~『NHK 日本語発音アクセント辞典』改訂にあたって(意見交換)→こちら(PDF)

NHK アナウンスルーム「放送用語の変更③~〝分泌〟ぶんぴ?ぶんぴつ?~」

2014年8月6日

2014年8月6日
ーー以下8月5日まえがきと同じ
音訳仲間から「分泌」は「ぶんぴつ?」「ぶんぴ?」とのメールが来ました。 そう・・・いつも悩ましい読み方。
辞書では広辞苑、日本国語大辞典、大辞林など①に「ぶんぴつ」②に「ぶんぴ」
ところが私たち音訳・点訳で頼りにしている、NHKことばのハンドブック第2版(第2刷)P180には①に「ブンピ」②に「ブンピツ」
いつも悩んでいる言葉に、WEBを探していると、NHKのページに行きつきました。
※実際に読む時には所属の指示に従ってください。

トクする日本語 - NHK アナウンスルームこちら
この中から放送用語の変更①~④を見つけました。これを見つけてたどり着くのは大変ですので、ここに順に転載させていただきます。放送用語の変更③で「分泌」を取り上げます。
ーー以上8月5日まえがきと同じ

放送用語の変更③~〝分泌〟ぶんぴ?ぶんぴつ?
ーーーーー以下 2014年4月22日(火)より転載→こちら

今回は、専門用語で読み方がゆれていたことばについてです。まず、「分泌」の読み方。NHKではこれまで「ぶんぴ」を優先してきましたが、「ぶんぴつ」を優先に変更しました。もともと、戦前の辞書では「ぶんぴ」を主見出しにするものが多く、医学用語としても『メインはぶんぴで、ぶんぴつでもよい』という扱いです。

しかし、平成20年に放送文化研究所が行った調査では、60歳以上はほぼ半々ですが、若い人ほど「ぶんぴつ」が増え、20代では70%以上になっています。ですから、今後も「ぶんぴつ」が優勢になる傾向がはっきりしたのです。「ひつ」が増えた理由は、つくりの「必」は「ひつ」としか読まないため、字にひきずられてこう読む人が増えていると考えられています。

続いて、「施術」。これまでは読み方を決めていなかったのですが、「しじゅつ」「せじゅつ」の両方を認めることになりました。本来は「しじゅつ」と読んで『手術などの医療の術をほどこすこと』を指します。しかし、最近はマッサージやエステティックサロンなどの美容関係で多く使われ、「せじゅつ」と読まれる場合が多くなりました。これは医療行為としての「しじゅつ」と区別するために、あえて「せじゅつ」と読まれ始めた可能性があるということなのです。また、同様に、何らかの意味の区別をしたいという場合に「し」が「せ」に変わっていく傾向が他にもあります。例えば、『工事を実施する』意味の「施工」。本来は「しこう」ですが、法律の「施行」も同じ音なので、区別するために工事関係者に「せこう」と読む慣用があり、一般にも「せこう」が広がりました。このため、放送でも「せこう」にしています。

ーーーーー以上 2014年4月22日(火)より転載

NHKでは社会のことばの変化に応じて、放送に使うことばを放送用語委員会で検討しています。言葉の読みにも変化はあることを常に心にとめてアンテナを高くしていきたいですね。
※実際に読む時には所属の指示に従ってください。

NHK アナウンスルーム「放送用語の変更②~〝依存〟する~」

2014年8月6日

2014年8月6日
ーー以下8月5日まえがきと同じ
音訳仲間から「分泌」は「ぶんぴつ?」「ぶんぴ?」とのメールが来ました。
そう・・・いつも悩ましい読み方。
辞書では広辞苑、日本国語大辞典、大辞林など①に「ぶんぴつ」②に「ぶんぴ」
ところが私たち音訳・点訳で頼りにしている、NHKことばのハンドブック第2版(第2刷)P180には①に「ブンピ」②に「ブンピツ」
いつも悩んでいる言葉に、WEBを探していると、NHKのページに行きつきました。
※実際に読む時には所属の指示に従ってください。

トクする日本語 - NHK アナウンスルームこちら
この中から放送用語の変更①~④を見つけました。これを見つけてたどり着くのは大変ですので、ここに順に転載させていただきます。放送用語の変更③で「分泌」を取り上げます。
ーー以上8月5日まえがきと同じ

放送用語の変更②~〝依存〟する~
ーーーーー以下 2014年4月21日(月)より転載→こちら

この4月に変更されたNHKの放送用語、今回のことばは「依存」。これまでは「いそん」を優先してきましたが、「いぞん」を優先に変更しました。「依存」は「何かに頼って存在する」という意味です。「存在」の意味を表す場合、伝統的には「そん」と読む傾向があり、「共存」「残存」「併存」なども「そん」と読んでいました。

一方「異存がある」など「考え」の意味の場合は「ぞん」と濁って読む傾向がありました。「存じます」「所存」などもそうですね。ところが最近はこうした読み分けがなくなってきました。

平成22年に放送文化研究所が「薬物に〝依存〟する」の読み方を調査したところ、「いそん」は6%、「いぞん」は92%という結果でした。こうした変化は、複合語の後ろの語の頭の音が濁る「連濁」という現象と考えられています。他の例では「芋焼酎」や「完全試合」の読み方。「芋しょうちゅう」、「完全しあい」が「芋じょうちゅう」、「完全じあい」に変わってきています。

一般に、そのことばが良く使われて、口になじむほど連濁が進む傾向があります。「依存」も、「依存症」ということばが広く使われるようになってきたので「いぞん」が増えたのかもしれません。こうしたことから「いぞん」を優先にして、「いそん」を2番に変更しました。ただし「既存」は扱いが違います。従来は、「きそん」と読み、「きぞん」の読みは認めていませんでしたが、今回、「きぞん」も認めることにしました。この場合は、「きそん」という読み方をしている人もまだ多いという調査結果があり、辞書でもまだ「きそん」を中心に掲載しているため、「きぞん」を優先にはしませんでした。

ーーーーー以上 2014年4月21日(月)より転載

NHKでは社会のことばの変化に応じて、放送に使うことばを放送用語委員会で検討しています。言葉の読みにも変化はあることを常に心にとめてアンテナを高くしていきたいですね。
※実際に読む時には所属の指示に従ってください。

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