わたしいぼとり神様・仏様 取材ノート NO.1

 さあ取材を始めよう! 業平の供養塔 (愛知県知立市)

アヤメ

東海道400年祭参加 「夢出会い旅 サイバー五十三次」 取材のため愛知県知立市に立ち寄りました。無量寿寺には杜若が5月の陽を浴びて咲き、訪れた業平の供養塔がいぼ神様として信仰されていることを知りました。

夫が以前読んだ本に いぼとり神様・仏様 のリストがあったことを覚えていて、各地に取材しようと思い立ちました。医学は進歩しましたが、心のケアは少なくなったように思います。ウイルス性いぼが出来たら治療と共に「いぼが取れますように」と祈ってみませんか。・・・・・いぼとり神様・仏様 取材の旅の始まりです。

 3回も通った道祖神 気持ちが通じてとっても可愛いんです。(神奈川県山北町道祖神)〜二つのいぼ神様〜

丹沢湖はダムの為に出来た湖で昔は湖底に村がありました。丹沢湖記念館で昔の村の展示を見、昔の生活を肌で感じました。写真を見ていると静かで雄大な自然の中に引きこまれていくようです。神々が人間の日常の生活の中に共に生き、山神様が多いのも分かるような気がします。

<始めての取材>

奥に可愛い三つの石




丹沢湖記念館の方に教えてもらい湖畔から山を登っていぼ神様を取材に行くことにしました。山は歩くのが好きですから苦になりません。ひとやま越えて隧道の上にでましたが目指すイボ神様らしきものはありません。更にまた山を登ってどんどん進んでいきました。こんなに歩くのではインターネットで紹介できないと思い諦めてひき返し、ふと振り返ると可愛い石が三つ隧道の真上にあります。藪の中にひっそりとある石です。





見つけたよ!と二人で喜びました。真ん中の石に縄が縛りつけてあるのです。これがなかったらイボ神様とは分かりません。夕暮れ時になっていましたが生い茂った雑草を手で除けながら写真を撮りました。家に帰って早速山北町のイボ神様として取材記を載せました。

三つの石拡大(裏側) 石(裏側)と一緒


ホームページを見た山北町の方から--イボ神様とは違う。--と言う連絡をもらいあわてて取材記を引っ込めました。神様を間違っては大変です!
そう言えばただ何もない石だったかしらね。と二人でそっとささやきました。でも縄は真ん中の石にかかっていたわね・・・

<二度目の取材>

先日の取材場所のすぐ近くですが山の反対側が今度の取材場所です。ここも聞いた通りに行った積りですが道が分からなくて何回も往復し、一度は前の石のところに出てしまいました。もう一度始めの地点に戻り上を眺めると二本のケヤキの木の間にひっそりとイボ神様があります。60cmぐらいの高さの石碑の道祖神です。縄はかかっていませんでした。

ニ本のケヤキの間にイボ神様 イボ神様拡大


二度目の取材を終えて、さあイボ神様を出そうかと思っている時、神奈川県観光協会から資料を郵送してきました。山北町の役場から取り寄せた町の史蹟のコピーです。それによりますとこの道祖神もイボ神様と記載してありますが先の三つの石もイボ神様でした。

資料によりますと可愛い神様が石に彫ってあるとのこと。何と夕暮れのためと歩き回った後の疲れでホッとし私達は裏側から神様を見ていたのです。夫の写真は石と写っていますからよく見ると道祖神と分かったかもしれませんが、思いこむとなかなか分からなくなります。うしろから取った写真では神様に失礼です。と言うわけでまたまた山北町へ行くことにしました。

<三度目の取材>

暑かった夏も過ぎ、そろそろ初秋です。ススキの穂が風になびき太陽の光を浴びて輝いています。何回も来ているうちに季節も変わりました。道はすぐ分かりますし、イボ神様もだんだん可愛く親しくなってきました。道祖神は昔、街道沿いに旅人の為にあったわけですから、何回も街道を通っているうちに人々の心のうちに入りこんでいったのでしょう。

縄で縛られたイボ神様 道祖神

努力の甲斐あってこんなに可愛い道祖神にあう事ができました。
いぼ神様の石碑を荒縄で縛って「いぼを落としてくれないと縄を外してあげないぞ」といぼ神様を脅迫するとイボが取れるといいます。可愛い神様を縛るのですから皆一生懸命祈り早くイボも取れたのではないでしょうか。

皆様はどの神様においのりしますか!



山北町の取材には神奈川県観光協会の相原さんの御協力を得ました。感謝します。
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