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「音ボラネット通信」第26号&北里大学の読み

2015年12月11日

「音ボラネット通信」第26号が届きました。
~あいさつ~に代表の藤田さん始めスタッフの皆様の情熱を感じます。会が出来てまもなく10周年。全国で情報を欲しがっていた音訳者の拠りどころとなり、絆を深めてきました。情報を共有できることに感謝します。

今回の音ボラネット通信より「北里大学」の読みを取り上げてみました。
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「音ボラネット通信」第26号<編集後記>「きたと」か「きたと」か
ーー以下、川上典子さん記名の編集後記から
ノーベル賞受賞で脚光を浴びた北里大学。北里柴三郎が留学した時代、医学はドイツ語が主流だった。ドイツ語で「SA」は「ザ」と濁る。したがって柴三郎がサインした「KITASATO」は「きたざと」と読むのが本当。
しかし、戦後、英語が主流となり、ドイツ語読みではなく、英語読みになってしまって「きたさと」といわれ、そして今度の受賞で「さと」と読むのが世界的に決まってしまったようだ。
なにか違和感をぬぐえないでいる私。
ーー以上、川上典子さん記名の編集後記から
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大村 智(おおむら さとし)さんがノーベル医学・生理学賞を受賞されて北里大学・北里研究所がクローズアップされました。

北里大学の読みについては、音訳の部屋にもいろいろなお便りをいただいています。
Wikipediaでもずっと読み方に揺れがありました。
大学側が「きたさと」と言っているので落ち着いてきたようです。

NHKの放送
北里研究所(きたさとけんきゅうしょ)
北里大学(きたさとだいがく)

北里大学ホームページ
北里柴三郎(きたさとしばさぶろう)→こちら(北里大学WEB内の子供向けページ)

北里柴三郎は慶応義塾大学と関係が深いので慶応関係の書籍や経歴では昔からの(きたざと)が多いようです。

所在地は(郵次郎・マピオン等)北里(きたざと)

北里大学病院、北里大学相模原キャンパス等
住所 神奈川県相模原市南区北里(さがみはらしみなみくきたざと)

北里柴三郎記念館(きたさとしばさぶろうきねんかん)読みは以前、問合せました。
住所 熊本県阿蘇郡小国町北里(あそぐんおぐにまちきたざと)

Wikipediaでは
北里柴三郎(きたさと しばさぶろう)になっていますが
孫の元・明治製菓(株)社長の北里一郎氏は(きたざと いちろう)になっています。
現在:Meiji Seika ファルマ株式会社(メイジセイカファルマ)最高顧問

以前、明治製菓のホームページでは社長北里一郎(きたさと いちろう)になっていました。
音訳の部屋を応援してくださる大学関係の方が北里一郎氏と懇意とのことで直接聞いてもらったところ、ご本人は「どちらでも良い」とのこと。

北里一郎氏は(きたざと いちろう)が多いようですが→こちら、産学官の道しるべでは北里一郎(きたさと いちろう)になっています。→こちら

図書館でも 大学図書館の本をさがす(CiNii Books)などでは
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『北里柴三郎の人となり』
北里, 一郎
キタザト, イチロウ

書誌事項
北里柴三郎の人となり
北里一郎著
北里研究所, 2012.6
タイトル読み
キタサト シバサブロウ ノ ヒト ト ナリ
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『北里柴三郎の人と学説 : 九州大学医学部講演会より』
北里, 一郎
キタザト, イチロウ

書誌事項
北里柴三郎の人と学説 : 九州大学医学部講演会より
北里一郎講演
田代信維, 1996.10
タイトル読み
キタザト シバサブロウ ノ ヒト ト ガクセツ : キュウシュウ ダイガク イガクブ コウエン ヨリ

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図書館検索では稀ですが、有名な方でも、違う言い方の読みがあります。
水上勉・柄谷行人・山崎豊子など・・・
大学図書館の本をさがす(CiNii Books)には別名で読みが書いてありますので参考にしてください。
図書館は書籍の検索のためにあり、私たちは利用させていただいているだけですのでご承知ください。
郵次郎等は郵便番号検索のため、マピオン等は地図の検索のためにあります。

ルビがついていたらそのままに、ない時には調査したうえで、所属の方に相談して下さい。

Comment

  1. なかはら かよこ より:

    お札になることになって急にニュースでよく発音される「キタサト」何度聞いても違和感いっぱいです。
    北里大学を卒業した私ですが、当時の学長は北里柴三郎先生から教えを受けた大学創設者と言っても良い方。
    数少ない学長講義の中で、「大学名のKITASATOは北里先生がドイツ留学をされた折、『きたざと』と呼んでもらうために『S』を使ったので、『きたさと』ではなく『きたざと』と読みます」と仰っていたのを鮮明に思い出します。
    現在、英語読みが主流で、とうとう孫の北里先生も大学も「きたさと」と登記するに至ったのは仕方がないとしても、北里柴三郎の読み方が「きたさと」が正であるように報道で言われてしまうのは、「違う」と声を大にして言いたいです。名前はやはり重要なので...。

    • yoco より:

      なかはら かよこさま
      こんにちは。先ずは北里柴三郎先生がお札の絵柄になることになり、おめでとうございます。
      北里の読み方は私もずっと『きたざと』と読んできたので違和感はありますが、大学が『きたさと』と言っているので、音訳ではルビがついていなければそのように読むことになるのでしょう。

      名前はずっと読んでいるのが替わると違和感がありますね。まして自分の愛着のある名前ですとなおさらです。

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