新鉱物「千葉石(ちばせき)」発見
千葉県内で世界2例目となる主成分にメタンを含む新鉱物「千葉石」が発見された。
16日付の英国科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」で発表した。
————————以下時事通信による
千葉県南房総市の元採石場で発見された新鉱物が「千葉石」(学名チバアイト)と命名され、国際鉱物学連合(IMA)に承認された。
「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートと似た結晶構造で、内部にメタンなど天然ガス成分の分子を取り込んでいることを物質・材料研究機構や東北大などの研究チームが解明。
15日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版に発表した。
都府県名が付く鉱物は滋賀石、岡山石、新潟石、東京石、大阪石に続いて6番目。
メタンハイドレートと違ってエネルギー源にはならないが、希少価値があるという。
千葉石の透明な結晶を含む砂岩は16日から千葉県立中央博物館で公開される。
千葉石の発見は1998年、千葉県館山市のアマチュア鉱物研究家本間千舟さん(63)が元採石場で不思議な形の白い結晶を見つけ、同博物館に持ち込んだのがきっかけ。
さらに2007年、同県市川市の西久保勝己さん(49)が良質の透明な結晶を採集し、解明に至った。同機構の門馬綱一研究員によると、千葉石を含む地層は約1800万年前、海底下2~3キロにあった。
海側プレートが陸側プレートの下に沈み込む境界付近で、有機物が地熱で分解されたメタンやプロパンなどが、かご状の結晶構造に取り込まれたと考えられる。
————————以上時事通信による
<関連語の読み方>
千葉石(ちばせき)
本間千舟(ほんま・ちぶね)
西久保勝己(にしくぼ・かつみ)
門馬綱一(もんま・こういち)独立行政法人物質・材料研究機構(茨城県つくば市)
滋賀石、岡山石、新潟石、東京石、大阪石の読み方については
和名で読むときには滋賀石(しがせき)新潟石(にいがたせき)大阪石(おおさかせき)のように(~~せき)と読むことが多いようです。
大阪石の読み方を調べた時にも(おおさかせき、おおさかいし)の両方の読みがありました。→こちら
岡山石(おかやませき、おかやまいし)も同様。
東京石に関しては読みが見つかりませんでしたが、他の例から見て(とうきょうせき)と一般には読むと思われます。
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