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NHK アナウンスルーム「放送用語の変更③~〝分泌〟ぶんぴ?ぶんぴつ?~」

2014年8月6日

2014年8月6日
ーー以下8月5日まえがきと同じ
音訳仲間から「分泌」は「ぶんぴつ?」「ぶんぴ?」とのメールが来ました。 そう・・・いつも悩ましい読み方。
辞書では広辞苑、日本国語大辞典、大辞林など①に「ぶんぴつ」②に「ぶんぴ」
ところが私たち音訳・点訳で頼りにしている、NHKことばのハンドブック第2版(第2刷)P180には①に「ブンピ」②に「ブンピツ」
いつも悩んでいる言葉に、WEBを探していると、NHKのページに行きつきました。
※実際に読む時には所属の指示に従ってください。

トクする日本語 - NHK アナウンスルームこちら
この中から放送用語の変更①~④を見つけました。これを見つけてたどり着くのは大変ですので、ここに順に転載させていただきます。放送用語の変更③で「分泌」を取り上げます。
ーー以上8月5日まえがきと同じ

放送用語の変更③~〝分泌〟ぶんぴ?ぶんぴつ?
ーーーーー以下 2014年4月22日(火)より転載→こちら

今回は、専門用語で読み方がゆれていたことばについてです。まず、「分泌」の読み方。NHKではこれまで「ぶんぴ」を優先してきましたが、「ぶんぴつ」を優先に変更しました。もともと、戦前の辞書では「ぶんぴ」を主見出しにするものが多く、医学用語としても『メインはぶんぴで、ぶんぴつでもよい』という扱いです。

しかし、平成20年に放送文化研究所が行った調査では、60歳以上はほぼ半々ですが、若い人ほど「ぶんぴつ」が増え、20代では70%以上になっています。ですから、今後も「ぶんぴつ」が優勢になる傾向がはっきりしたのです。「ひつ」が増えた理由は、つくりの「必」は「ひつ」としか読まないため、字にひきずられてこう読む人が増えていると考えられています。

続いて、「施術」。これまでは読み方を決めていなかったのですが、「しじゅつ」「せじゅつ」の両方を認めることになりました。本来は「しじゅつ」と読んで『手術などの医療の術をほどこすこと』を指します。しかし、最近はマッサージやエステティックサロンなどの美容関係で多く使われ、「せじゅつ」と読まれる場合が多くなりました。これは医療行為としての「しじゅつ」と区別するために、あえて「せじゅつ」と読まれ始めた可能性があるということなのです。また、同様に、何らかの意味の区別をしたいという場合に「し」が「せ」に変わっていく傾向が他にもあります。例えば、『工事を実施する』意味の「施工」。本来は「しこう」ですが、法律の「施行」も同じ音なので、区別するために工事関係者に「せこう」と読む慣用があり、一般にも「せこう」が広がりました。このため、放送でも「せこう」にしています。

ーーーーー以上 2014年4月22日(火)より転載

NHKでは社会のことばの変化に応じて、放送に使うことばを放送用語委員会で検討しています。言葉の読みにも変化はあることを常に心にとめてアンテナを高くしていきたいですね。
※実際に読む時には所属の指示に従ってください。

Comment

  1. 加藤 勲 より:

    盛土 →もりつち が正解

  2. AK より:

    NHKは正しい読み方を貫いてほしい
    正しい読み方を教えていってほしい

  3. Kay より:

    大勢が間違えているからという理由で、正しい方を抹殺する。それがNHKの方針なのでしょうか。

    • どら より:

      時代とともに移ろうのも言葉の本質なのではないでしょうか。
      つまり、絶対的に正しい言葉というのは無くて、ある時代に正しい言葉があるだけなのでは。

    • まりも より:

      お前は古文でも使ってろ

  4. 上田 晃 より:

    「どちらでも正解です」で逃げないで、白黒をはっきりする事もだいじかと思います。

  5. よさ より:

    施工 標準ではシコウ、業界ではセコウ
    盛土 標準ではモリツチ、業界ではモリド
    代替 標準ではダイタイ、業界ではダイガエ
    遺言 標準ではユイゴン、業界ではイゴン…

    業界人がテレビに出てきて発言(発音)すれば、その読み方が広まって次第に優勢になってしまうのは仕方のないことかも。

  6.   より:

    不勉強な人が使う誤った言葉が増えたらそっちになびくの?
    こんな薄っぺらな考えで視聴したら金取るの?
    何が正解か分かっているのに誤った方向に導くのはおかしいでしょう?

  7. にんじん より:

    そもそも現在のNHKに日本を語る資格はない

  8. 朝ドラ より:

    「おかえりモネ」でモネが「ブンピツ」と言っていました。菅沼先生は違和感を感じなかったのでしょうか。医者も若い人はブンピツになってきているということでしょうか。

    • モリ より:

      違和感は感じるじゃなくて、覚えるが正しい。

    • 国語科教員 より:

      今は、広辞苑をはじめとする辞書類も、中学校で教える読み方も、ネット上でも、基本的には「ぶんぴつ」です。本来の読み方も「ぶんぴつ」です。「ぶんぴ」は慣用読みです。ですから厳密に言えば、以前のNHKが間違った読み方をしていたのです。現在は【分泌を「ぶんぴ」と間違って読む人が増えたために「ぶんぴ」でも「ぶんぴつ」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。そのため、いま現在での分泌の読み方としては、「ぶんぴ」と「ぶんぴつ」はどちらも正しい読み方となります。】ということで「ぶんぴ」という読み方も認められています。

    • 国語科教員 より:

      今は、広辞苑をはじめとする辞書類も、中学校で教える読み方も、ネット上でも、基本的には「ぶんぴつ」です。本来の読み方も「ぶんぴつ」です。「ぶんぴ」は慣用読みです。ですから厳密に言えば、以前のNHKが間違った読み方をしていたのです。現在は【分泌を「ぶんぴ」と間違って読む人が増えたために「ぶんぴ」でも「ぶんぴつ」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。そのため、いま現在での分泌の読み方としては、「ぶんぴ」と「ぶんぴつ」はどちらも正しい読み方となります。】ということで「ぶんぴ」という読み方も認められています。
      ですから、朝ドラさんの言われる「違和感」に対して「違和感を覚える」のが正しいのです。

      •   より:

        違和感については同意だけど、本文ちゃんと呼んだのかな?
        国語科の教員がそう読み取ったのなら教える資格あるのかなって思うわ
        戦前はぷんぴ、医学用語としてもぷんぴ
        戦後に読み間違いが増えてぶんぴつが市民権を得た
        言語学に造詣の深い私の祖母も母も同じ見解
        まぁ遅レスだけど

  9. ほかほか より:

    遡る事四十余年、小学校で「読み方が2つある熟語」として取り上げた時、私が当てられて、「ぶんぴつ」と答え、「難しい方を言ってくれたね」とのコメントを貰いました。

    ここで重要なのは
    ・学校教育の場で読み方が2つあると認識されていた。
    ・小学生の私が読む振り仮名付きの本には、悉く「ぶんぴつ」と仮名が振られていた。
    ・その後も「ぶんぴ」と仮名を振っているケースは目にしない。
    の3点。

    他の方記事では「戦前の辞書」を根拠にしているので、昭和50年頃にはもう「ぶんぴつ」が優勢だったのではないか。

    長期的には言葉はうつろうものだが、それに抗うのはNHKの使命だと私は思うのだ。
    言葉のゆらぎを食い止めて、変化をゆるやかにする。その役割を持つ団体には、相応の責任ある啓蒙を求めたい。
    そのために。NHKは特別扱いされているのだから。

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