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大名跡・大看板・荒事の読み

2013年2月5日

2月5日

「大名跡 壮絶な闘病 団十郎さん死去」の見出しで2月4日静岡新聞夕刊に掲載。
中村勘三郎さんに続き、市川団十郎さんまでもが2月3日、亡くなられました。
謹んでお悔やみ申し上げます

記事に出てきた言葉の読み方を記載しておきます。

◇大名跡(だいみょうせき)
・毎日放送(MBS)所属のアナウンサーの田丸 一男のことばエッセイ→こちら
–以下 田丸 一男のことばエッセイ引用–
名跡を継ぐというのは「信用」や「伝統」「歴史」「芸風・気風」など、まさにブランドを継ぐという事です
–以上 田丸 一男のことばエッセイ引用–

・国立国会図書館検索より
タイトル  團十郎と海老蔵 : 歌舞伎界随一の大名跡はこうして継承されてきた /
タイトルよみ  ダンジュウロウ ト エビゾウ : カブキカイ ズイイチ ノ ダイミョウセキ ワ コウシテ ケイショウサレテキタ.
責任表示  江宮隆之 著.
出版事項  東京 : 学研パブリッシング ; 東京 : 学研マーケティング (発売), 2011.8.

主な国語辞典には大名跡は載っていません。

◇大看板(おおかんばん)
・日本国語大辞典・広辞苑・大辞林他 大看板(おおかんばん)
日本国語大辞典より 芝居、寄席(よせ)、映画などで第一流の人
・NHK『ことばのハンドブック第2版』P121 大看板(おおかんばん)
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以上から大看板(おおかんばん)で良いように思いますが、図書館や書店の蔵書検索で下記の読み方もありましたので記しておきます。
以下すべて 白夜書房 (2009/11/25 出版)落語ファン倶楽部【編】の『落語大看板列伝』について
大看板(だいかんばん)
▲国立国会図書館
タイトル 落語大看板列伝 : 桂枝雀 桂文治 春風亭柳昇 金原亭馬生 柳家小さん /
タイトルよみ ラクゴ ダイカンバン レツデン : カツラ シジャク カツラ ブンジ シュンプウテイ リュウショウ キンゲンテイ バショウ ヤナギヤ コサン.
責任表示 落語ファン倶楽部 編.
出版事項 東京 : 白夜書房, 2009.11.
▲紀伊國屋書店
ラクゴダイカンバンレツデン シジャクブンジリュウショウバショウコサン

大看板(おおかんばん)
▲CiNii(サイニィ)Books 大学図書館の本をさがす
落語大看板列伝 : 桂枝雀 桂文治 春風亭柳昇 金原亭馬生 柳家小さん
落語ファン倶楽部編
白夜書房, 2009.11.
タイトル読み
ラクゴ オオカンバン レツデン : カツラ シジャク カツラ ブンジ シュンプウテイ リュウショウ キンゲンテイ バショウ ヤナギヤ コサン
▲Books.or.jp(日本書籍出版協会)
落語大看板列伝
ラクゴオオカンバンレツデン
他に東京都立図書館・静岡市立図書館等も大看板(おおかんばん)として載っています。
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◇荒事(あらごと)
デジタル大辞泉の解説
歌舞伎で、武士や鬼神などの荒々しさを誇張して演じること。また、その演出様式やそれを演じる狂言。創始者とされる初世団十郎以来市川家のお家芸で、江戸歌舞伎の特色

◇飛び六方(とびろっぽう)

◇大舞台(おおぶたい)古典芸能 (①おおぶたい②だいぶたい)活躍の場
日本国語大辞典・広辞苑では大舞台(おおぶたい)のみ。
NHKことばのハンドブック第2版P31によると
大舞台 ○オーブタイ ×ダイブタイ(古典芸能の場合)
大舞台 ①オーブタイ ②ダイブタイ(活躍の場)とあります。
NHKのことば(放送用語)→こちら
—-NHKのことば(放送用語)以下引用—-
「大舞台」の従来の慣用的な読みは[オーブタイ]で、歌舞伎などの古典芸能ではこの読み方が定着しています。しかし、放送で多く使われる「晴れの場」「活躍の場」という意味の「大舞台」は、[ダイブタイ]という人がかなり多くなってきています。
このため、放送での読みは・・・古典芸能の場合は、 ○[オーブタイ]×[ダイブタイ]とし、スポーツなど晴れの場、活躍の場では(1)[ダイブタイ](2)[オーブタイ]としています。
—-NHKのことば(放送用語)以上引用—-

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