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漢字の読み方調査と「ウィキペディア」

2007年3月25日

[emoji:v-252]桜の開花予想が最初の発表と異なり、昨日から激しい雨。
石川県で地震がありましたが北陸地方の皆様大丈夫ですか。
「音訳・点訳のためのインターネット講座」でいつも話しているのですが、ネットで読み方調べをするには注意が必要です。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』について考えてみます。
Wikipediaメインページ→こちら
最近報道で取り上げられており検索でも上位に現れるので、私たち音訳・点訳にかかわる者としてはとても便利です。
しかしウィキペディアを検索をしていて「あれっ??」と思うことはありませんか。
同じ言葉が違うページで、違う読みで出ていることがあります。
これは多くの人が誰でも編集に携わることが出来るからです。
世界中の人が参加して百科事典を作ろうという試みはすばらしいですし興味深いことです。
いつも疑問に思っていたことがasahi.comに載っています。
 *asahi.com 4/1 リニューアルのため記載アドレス変更 →こちら
朝日新聞にも載っていたと友人が教えてくれました。
米大学で日本史のテストでウィキペデアからの引用で間違った答案を書いた話です。
そうは言ってもウィキペデアは情報量が多く、読み方調査の手がかりにするには便利で私も利用することがあります。
多くの方が編集に参加していること、読み方を中心に書いているわけではないことを承知して、書いてあることを手がかりにして他のサイトも調査し、確かめる必要があります。
調査書に典拠「ウィキペディア」ではなく、それを手がかりに専門のページを出来るだけさがして欲しいと思います。どこを探してもなければ自分の推測で読むよりはいいかもしれません。
asahi.comの記事の最後のところでウィキペディアの創始者が言っているように「・・・百科事典の引用は学術研究の文書には適切ではない・・・」これは音訳・点訳の読みの調査にもあてはまると思います。
私が制作している「音訳の部屋」についても入力も校正も一人でしています。時々専門家の善意の校正がありますがいつも参考資料選び、誤植の不安はありますので、おかしいと思ったら他のページを再調査して確かめて下さい。
インターネットはもう生活に入り込んでいるので「嫌い!」と言わないで、上手な使い方をするようにしていきたいですね。

Comment

  1. こに母@小樽 より:

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    大事なことを書いてくださってありがとう
    この記事については知らなかったので早速読んできました。
    インターネットでの検索は便利ということで
    録音図書作成でも多くのヒトが調査に使っていますね
    それは良いことなのですが 校正をしていて根拠が怪しいと思うことがあります。
    確認すると「パソコンで調べた」「グーグルで出ていた」としか
    返事が返ってこなかったりして…
    「それが何か?」と聞き返されると
    大きく深呼吸してから 「あのねえ…」と始めるわけですが。
    こういう記事があると 理解してもらうのに役立ちそう♪
    ありがとうございます

  2. yoco@管理人 より:

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    小樽の こに母さんこんにちは!
    愛犬こにちゃんは春になって散歩が楽しいでしょうね。
    インターネットはお隣の小学生が出そうが有能な研究者が出そうが平等の世界です。そこが又いいところですが・・・
    普通、典拠に(本)(お隣さん)なんて書いたら変だと思います。
    でも典拠にネット、Google、Yahoo!と書くことは(本)(○○書店)と書くことと同様なのですね。
    典拠の書き方は所属の方針があるでしょうから私は何とも言えません。
    「音訳・点訳のためのインターネット講座」をしているのは調査の便利な方法を知っていただきたいのと同様に制作者の調べ方を知って欲しいためです。
    調査にインターネットを使うことはこれから避けられないでしょうから複数のサイトを調べたり、制作者を確かめることを考えて欲しいですね。

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