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音訳・点訳・ことば

北川和彦氏の「点辞館コラム」の紹介

2008年11月23日

今年の冬は寒くなりそうです。
昨日、静岡県立中央図書館で他の方の講座のお手伝いをしました。
ボランティアの多くがマスクをかけゴホンゴホンとつらそうでした。
私もインフルエンザの予防接種をしてきましたが、気をつけなくてはなりません。
北川和彦(きたがわかずひこ)氏の「点辞館コラム」の紹介です。 →こちら
日外アソシエーツのホームページで点訳・朗読ボランティア関連の不定期連載コラムを掲載しておられます。読みについて、なるほどと思うことが多いので皆様ぜひ訪れてください。
最近の目次では
◇「金峰山」の読み
◇歴史上の人物で姓と名の間に「の」が入る人名と入らない人名について
◇外国語のカナ表記について
◇「0」(数字)と「○」(記号)の読み
◇地名『別府』の読み
◇地名の読み 「城下」と「城」
などがあり以前のバックナンバーもたくさんあります。
音訳・点訳であれ~~と思うことが掲載されていて楽しく読むことが出来ます。
北川氏の履歴については点辞館コラムに載っています。
現在は音訳講師として活躍しておられ、著書として『ボランティア活動のために シリーズ』を出しておられます。私も持っていますが、特に『第3集 略語・記号・単位編』はネットでは検索できないので大事にしています。
書籍は
『ボランティア活動のために シリーズ』ー音訳点訳の読みの調査テクニック 第1集~第7集
『モノグラフ シリーズ』 No.1~No.3
『ボランティア研修会テキストシリーズ』

欲しい方は所属施設等に北川氏の申込先をお聞きになると手に入れることが出来ると思います。

食の問題「ニワトリ症候群」

2008年10月27日

10月もそろそろ終わりに近づき、少しずつ寒くなってきました。
静岡新聞の10/27朝刊に中村和彦(なかむらかずひこ)山梨大准教授~からだづくり、こころづくり 子どもらしさを求めて~で今日の食の問題「ニワトリ症候群」についての記事がありました。
以下抜粋です。
ーーーーーーーー
食事の特徴
一人で食べる「孤食」
朝食を食べない「欠食」
家族が別々に好きなものだけ食べる「個食」
いつも同じものばかりを食べる「固食」
それぞれの上にある漢字の「孤・欠・個・固」の音「コケッココ」を取って、「ニワトリ症候群」というのです。
ーーーーーーーー
以上抜粋でした。

「音訓を追加する常用漢字34字」文化審議会の漢字小委員会

2008年10月23日

静岡新聞の22日朝刊に「音訓を追加する常用漢字34字」が掲載してありました。
文化庁国語施策>日本語教育>文化審議会国語分科会>漢字小委員会のページに詳細が載っています。漢字小委員会の過去の記事もありますので興味のある方は →こちら
34字を静岡新聞の表より記載しておきます。
※平仮名は訓読み、片仮名は音読み
愛(え)=「愛媛」に対応するため
委(ゆだねる)
育(はぐくむ)
応(こたえる)
神(か)=「神奈川」に対応するため
滑(コツ)=新たに「稽」が常用漢字に入るので「滑稽」に対応するため
関(かかわる)
館(やかた)
堪 音読み「カン」の語例として「堪能」を追加し、その備考欄に「『堪能』は『タンノウ』とも」と注記
岐(ギ)=「岐阜」に対応するため
混(こむ)=語例に「混む、混み合う、人混み」を掲げ、備考欄には「『混み合う』『人混み』は『込み合う』『人込み』とも」と注記。「込」の訓読み「こむ」は残すが、語例欄から「人込み」を削除
私(わたし)=訓読み「わたくし」はそのまま残す
児(ご)=「鹿児島」に対応するため、語例欄に「稚児」を掲げる
滋(し)=「滋賀」に対応するため
臭(におう)=新たに常用漢字に入る「匂(におう)」に対応するため
十 音読み「ジッ」の備考欄に「『ジュッ』とも」と注記
旬(シュン)
城(き)=「茨城・宮城」に対応するため
伸(のべる)
振(ふれる)
粋(いき)
逝(いく)
拙(つたない)
創(つくる)
速(はやまる)
分(いた)=「大分」に対応するため
放(ほうる)
癒(いえる・いやす)
要(かなめ)=語例欄に「要」を掲げる
良(ラ)=「奈良」に対応するため
絡(からめる)
力 凡例の中で「力(リキ)む」と使用できることを記述
務(つとまる)
全(すべて)
平松注:新聞の文中には 「育(はぐく)む」 「応(こた)える」・・・のように記載がありますがここでは新聞の表の通りに記載しました。

「病院言葉」分かりやすく 国立国語研究所21日発表

2008年10月23日

こんにちは!
だいぶ涼しくなりましたが例年より気温は高いようです。
紅葉も始まり過ごしやすい季節ですね。
以前「病院の言葉を分かりやすくする提案:問題語一覧」国立国語研究所 を書きましたが
21日に「病院の言葉」を分かりやすくする提案をしています。
国立国語研究所の詳細ページ 全体五十音順一覧 →こちら
各紙で医療用語の言い換え例に挙げている言葉はまちまちですが
22日の日経朝刊からの例をいくつかあげておきます。詳しくはサイトを見てください。
対面朗読などの参考になると思います。
トップに
予後→病状の見通し
浸潤→がんの広がり
があり、表に下記の例が載っています。
1.聞きなれない用語→日常語に言い換える
 エビデンス この治療法がよいといえる証拠
 寛解(かんかい) 症状が落ち着いて安定した状態
 せん妄 言葉や振る舞いに一時的に混乱がみられる状態
 MRSA 発症した場合退治する薬が効かなくなる細菌の一種
2.理解が不十分な用語→丁寧に説明する
 敗血症 血液に細菌が入って全身に回り重い症状になった病気
 潰瘍(かいよう) 病気のため体の一部が深いところまで傷ついた状態
 頓服(とんぷく) 症状が出たときに薬を飲むこと
 ショック 血圧が下がり生命の危険がある状態
3.今後重要になる概念を示す用語→用語自体の普及を図る
 セカンドオピニオン 別の医師の意見
 クリニカルパス 退院までの道筋を示した表
 ガイドライン 標準的な診療の目安
 緩和ケア 痛みを和らげる医療
他の新聞にはまた違った例が載っています。
必要な方は国立国語研究所のページをご覧ください。さらに詳しい説明があります。

ノーベル化学賞に下村脩氏

2008年10月8日

今日も嬉しいニュースです。
ノーベル化学賞に下村 脩(しもむら おさむ)氏が選ばれました。
米ボストン大名誉教授で受賞理由は「緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見と発光機構の解明」です。
過去のノーベル化学賞受賞者
福井 謙一(ふくい けんいち) 1981年
白川 英樹(しらかわ ひでき) 2000年
野依 良治(のより りょうじ) 2001年
田中 耕一(たなか こういち) 2002年
他に医学生理学賞
利根川 進(とねがわ すすむ)1987年

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