「音訳の部屋」リビングルーム

音ボラネット通信第12号届く

東北関東大震災 被害にあわれた皆様どうぞ、お体に気をつけてください。
全国民が協力して復興に努力しなくてはなりませんね。

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音ボラネット通信第12号が届きました。

5年目を迎えて今年は総会のある年です。
大震災もありましたので気になるところです。
被害にあわれた方々には郵便は届いていないかもしれませんね。
総会については4月初めに案内があるそうです。

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静岡市も昨夜(15日)地震がありましたが、大きくはありませんでした。
富士宮市がマグニチュード6.4でした。
富士山の近くですので少々気になります。

東北地方太平洋沖地震で新聞を音訳する方も多いと思います。
急いで報道にでてくる言葉を集めて読み方を作りました。
もし間違いを見つけましたら教えてください。
これから先、この地震に関する書籍も多くなると思いますのでよろしくお願いします。

福島原発がこれ以上大きな事故になりませんように願っています。

春を待つ、雪国からの便り

2011年3月9日

雛祭りも終わり、卒業式の季節。
若い人たちが安心して旅立ちできる世の中になって欲しい。

新潟県に住む姉から妙高山の写真が送られてきました。
今年は雪が多かったので春の訪れは遅いようですが、風景を見ると春はすぐそこ!

妙高11.3.6 妙高山、もうすぐ春

まもなく雪解けの大地から、草花がいっせいに芽をだし
森も緑一色になります。
今年は水芭蕉を見に行きたい・・・
山菜をふんだんに使った食卓も懐かしい。

最近は花粉がつらい日々も多いのですが、春はやはり嬉しい。

雪洞の読み方(せつどう)(せっとう)(ぼんぼり)

2011年2月22日

もうすぐ雛祭り。
母が遠方から大事に抱えてきたお雛様を玄関に飾りました。
趣味で作っていた方のお雛様がとても美しかったのでゆずって頂いたとのこと。
ずいぶん昔のことで、制作した人も母も今はおりませんが、雛人形は私の手元で毎年春を迎えます。

雛人形 この雛人形には雪洞がありませんが・・・

雪洞の読み方「音訳の部屋」には二ヶ所読み方があります。
1)「暦のことば 読み方辞典(50音順)」→こちら
は行(ほ) 雪洞 (ぼんぼり) 『宮中歳時記』

2)茶道用語読み方辞典→こちら
雪洞 (せつどう) 風炉覆のこと 淡交社『茶道用語辞典』P210
雪洞(せっとう)木や竹のわくに白い紙を貼り、その一部に窓をあけ、茶炉(ちゃろ)などの上をおおうもの。『日本国語大辞典』 『広辞苑』
11.02.22備考付加 11.02.23国語辞典の記載付加

音訳の部屋では上記が載せてありますが、他の辞書、WEBも再調査しました。

<調べた国語辞典>

◇日本国語大辞典 第二版
・7巻P1403 雪洞(せっとう)
①木や竹のわくに白い紙を貼り、その一部に窓をあけ、茶炉(ちゃろ)などの上をおおうもの。・・・
②紙または絹張りのおおいのある手燭。・・・ぼんぼり
・7巻P1404 雪洞(せつどう)
①雪の洞穴(ほらあな)。倉庫用あるいは登山の雪中露営など、いろいろな用途に用いられる。
②⇒せっとう(雪洞)
・12巻 ぼんぼりP271
一[副]うすくすけてぼんやり見えるさま、はっきりしないさまを表わす語。ほんのり。ほっかり。
二[名]
①(雪洞)木や竹のわくに白い紙を張り、その一部に窓をあけ、茶炉(ちゃろ)などの上をおおうもの。せっとう。
②(雪洞)紙または絹張りのおおいのある手燭。また、柄(え)をつけ、その下端に台座をつけた小さな行灯(あんどん)・・・せっとう
他にも③中啓(ちゅうけい)の扇の一種。④耳の垢を掃う道具⑤干鱈・・・の料理。⑥ぼんぼり綿の略。⑦毛糸や羽毛などで作った丸い房。

◇広辞苑第五版
・雪洞(せっとう)P1502
①木竹の框(かまち)に白紙を貼り一部に窓をあけ、風炉の上をおおい助炭(じょたん)に用いるもの。
②⇒ぼんぼり
・雪洞(せつどう)P1502
①積雪期登山中の露営のために雪を掘って作った横穴。ゆきあな。スノー・ホール。
②⇒せっとう
・ぼんぼりP2486
①物がうすく透いてぼんやりと見えるさま。・・・
②(「雪洞」と書く)
ア)茶炉などに用いる紙張りのおおい。せっとう。 イ)絹または紙張りのおおいをつけた手燭(てしょく)
③中啓(ちゅうけい)の一 ④耳垢(みみあか)をとる道具。⑤料理の名⑥ぼんぼり綿(わた)の略

◇大辞林第二版
・雪洞(せっとう)P1411
①風炉の上をおおうもの。木や竹製の枠組みに白紙を張り、小さな窓を設ける。炭火を保たせるために使う。
②ぼんぼり
・雪洞(せつどう)P1411
登山で、露営または緊急避難用に雪中に掘る縦穴または横穴 →せっとう(雪洞)
・(雪洞)ぼんぼり
①紙張りのおおいのある小さい行灯(あんどん)、または手燭(てしょく) 
②中啓(ちゅうけい)の一
 ぼんぼり綿(ぼんぼりわた)

<茶道の専門書>

◇淡交社『茶道用語辞典』P210
雪洞(せつどう)風炉覆のこと。風炉にかぶせて、炭火を長くもたせるためのもの。
厚紙製の六角形で、必要のない時は折りたたむことができる。

<その他の書籍>
参考までに家にある書籍には下記のような記述もあります。

◇小学館『間違いやすい言葉の事典』 
P34に[雪洞の明り] ×せつどう ○ぼんぼり (制作者注 [雪洞]ではなく[雪洞の明かり]とあります。)
*雪洞に火をともす
 火をともす部分の木の枠組みに紙や絹を張り、柄(え)や台座を取り付けた小さな行灯(あんどん)。茶道で「雪洞(せつとう)」という道具があり「ぼんぼり」を「雪洞」と書くのはそれと形態が似ていることから来たものか。
 「雪洞」を「せつどう」と読めばまったく別の語となり、冬山登山で、野営のために斜面などの雪を掘ってつくる穴のこと。こちらは文字どおり雪のほらあなという意である。 

<WEB>より:以下は個人のページですので再調査はしていません。参考までに。

◇遠軽町公式ウェブサイト WEBえんがる 文化研修館(碧南層)→こちら
雪洞(せつどう)の記載がありますが、典拠は不明です。  (茶道)

◇雛飾り(初節句雛)の豆知識こちら
7.雪洞(ぼんぼり)の語源 (雛祭り)

◇点訳の校正をしている方 読み分け辞書 →こちら
●雪洞
 せっとう:(茶道で)木や竹の枠に白い和紙を張って一部に窓をあけ風炉の上を覆うもの
 せつどう:露営のため雪の斜面に掘ってつくる穴 (→雪洞を掘る)
 ぼんぼり:紙張りのおおいのある小さい行灯または手燭 (→明かりをつけましょ雪洞に)

◇ほぼ日刊イトイ新聞-声に出して読めない日本語→こちら
雪洞
せつどう 登山で、露営または緊急避難用に雪中に掘る縦穴または横穴。
せっとう (1)風炉の上をおおうもの。木や竹製の枠組みに白紙を張り、 小さな窓を設ける。 炭火を保たせるために使う。(2)ぼんぼり。
ぼんぼり 紙張りのおおいのある小さい行灯(あんどん)、または手燭(てしょく)。

 「音訳の部屋」制作に関しては、信頼できる専門書や辞書を参考資料として、個人で「読み方辞典」を作っています。
資料によっては同じ用語でも読み方が違っているものも多いのです。
はっきり間違いとわかるものは他の書籍を調べて書き換えています。
今回のように
雪洞(せっとう)(せつどう)(ぼんぼり)を「音訳の部屋」から調べるにはトップページの
下方にサイト内検索を用意しています。
疑問に思ったときにはここを検索してください。いくつかの読み方辞典が出てきます。
今回は最初に記載しましたように
1)「暦のことば 読み方辞典(50音順)」→こちら
は行(ほ) 雪洞 (ぼんぼり) 『宮中歳時記』

2)茶道用語読み方辞典→こちら
雪洞 (せつどう) 風炉覆のこと 淡交社『茶道用語辞典』P210 の記載があり、辞書を調べて、雪洞 (せっとう)も入れました。
また専門書で違う本を読んだ時には加筆します。

音訳・点訳時の大事な注意点
1)「音訳・点訳のためのインターネット活用講座」ではいつも言っているのですが、パソコンの変換から読みを使わないで下さい。
変換ですと ぼんぼり(雪洞)です。
2)全文にルビがあるページはロボット検索か外国人向け、子供向けのページのことが多いので、点訳・音訳に使わないほうが良いでしょう。
3)音訳・点訳時、最終的に読みを決めるのは読んでいる本の内容によりご本人です。音訳の部屋は参考と思ってください。

「音訳の部屋」の制作者である私は専門書や辞書を調べて書いています。けっして漢字に強いのではありません。
文系でなかったので、漢字の読みか不得手・・・と言う出発点から制作が始まっています。
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なお、茶道に関しても(ちゃどう)(さどう)の読み方があります。
いずれ調査して記事にしたいと思います。

新鉱物「千葉石(ちばせき)」発見 

2011年2月16日

千葉県内で世界2例目となる主成分にメタンを含む新鉱物「千葉石」が発見された。
16日付の英国科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」で発表した。

————————以下時事通信による
千葉県南房総市の元採石場で発見された新鉱物が「千葉石」(学名チバアイト)と命名され、国際鉱物学連合(IMA)に承認された。
「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートと似た結晶構造で、内部にメタンなど天然ガス成分の分子を取り込んでいることを物質・材料研究機構や東北大などの研究チームが解明。
15日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版に発表した。
 都府県名が付く鉱物は滋賀石、岡山石、新潟石、東京石、大阪石に続いて6番目。
メタンハイドレートと違ってエネルギー源にはならないが、希少価値があるという。
千葉石の透明な結晶を含む砂岩は16日から千葉県立中央博物館で公開される。
 千葉石の発見は1998年、千葉県館山市のアマチュア鉱物研究家本間千舟さん(63)が元採石場で不思議な形の白い結晶を見つけ、同博物館に持ち込んだのがきっかけ。
さらに2007年、同県市川市の西久保勝己さん(49)が良質の透明な結晶を採集し、解明に至った。同機構の門馬綱一研究員によると、千葉石を含む地層は約1800万年前、海底下2~3キロにあった。
海側プレートが陸側プレートの下に沈み込む境界付近で、有機物が地熱で分解されたメタンやプロパンなどが、かご状の結晶構造に取り込まれたと考えられる。
————————以上時事通信による

<関連語の読み方>

千葉石(ちばせき)
本間千舟(ほんま・ちぶね)
西久保勝己(にしくぼ・かつみ)
門馬綱一(もんま・こういち)独立行政法人物質・材料研究機構(茨城県つくば市)

滋賀石、岡山石、新潟石、東京石、大阪石の読み方については
和名で読むときには滋賀石(しがせき)新潟石(にいがたせき)大阪石(おおさかせき)のように(~~せき)と読むことが多いようです。
大阪石の読み方を調べた時にも(おおさかせき、おおさかいし)の両方の読みがありました。→こちら
岡山石(おかやませき、おかやまいし)も同様。
東京石に関しては読みが見つかりませんでしたが、他の例から見て(とうきょうせき)と一般には読むと思われます。

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