言葉の読み方

勲章・褒章の読み方

2011年11月3日 文化の日
皇居では文化勲章の授与式が行われます。

日本の勲章・褒章の読み方を内閣府のサイトを参考に作成しました。→こちら

◇ 勲章(くんしょう)

大勲位菊花章 (だいくんいきっかしょう)
大勲位菊花章頸飾 (だいくんいきっかしょうけいしょく)
大勲位菊花大綬章(だいくんいきっかだいじゅしょう)
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桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)
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*以上大勲位菊花章・桐花大綬章は旭日大綬章又は瑞宝大綬章を授与されるべき功労より優れた功労のある方
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旭日章 (きょくじつしょう)国家又は公共に対し功労のある方で功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方
旭日大綬章 (きょくじつだいじゅしょう)
旭日重光章 (きょくじつじゅうこうしょう)
旭日中綬章 (きょくじつちゅうじゅしょう)
旭日小綬章 (きょくじつしょうじゅしょう)
旭日双光章 (きょくじつそうこうしょう)
旭日単光章 (きょくじつたんこうしょう)
瑞宝章 (ずいほうしょう)国家又は公共に対し功労のある方で 公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方
瑞宝大綬章 (ずいほうだいじゅしょう)
瑞宝重光章 (ずいほうじゅうこうしょう)
瑞宝中綬章 (ずいほうちゅうじゅしょう)
瑞宝小綬章 (ずいほうしょうじゅしょう)
瑞宝双光章 (ずいほうそうこうしょう)
瑞宝単光章(ずいほうたんこうしょう)
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文化勲章(ぶんかくんしょう)文化の発達に関し特に顕著な功績のある方
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※  上記のほかに、外国人に対する儀礼叙勲等特別な場合に、女性のみに授与される勲章として、宝冠章(ほうかんしょう)があります。
宝冠大綬章(ほうかんだいじゅしょう)、
宝冠牡丹章(ほうかんぼたんしょう)、
宝冠白蝶章(ほうかんしろちょうしょう)、
宝冠藤花章(ほうかんとうかしょう)、
宝冠杏葉章(ほうかんきょうようしょう)、
宝冠波光章(ほうかんはこうしょう)
の6等級

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◇ 褒章(ほうしょう)

紅綬褒章(こうじゅほうしょう)自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した者
緑綬褒章(りょくじゅほうしょう)自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著である者
黄綬褒章(おうじゅほうしょう)業務に精励し衆民の模範である者
紫綬褒章(しじゅほうしょう)学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい者
藍綬褒章(らんじゅほうしょう)公衆の利益を興し成績著明である者又は公同の事務に尽力した者
紺綬褒章(こんじゅほうしょう)公益のため私財を寄附した者
飾版(しょくはん)既に褒章を授与された者に更に同種の褒章を授与する場合

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杯の授与対象
銀杯(ぎんぱい)
 勲章に替えて授与されるもの(菊紋・きくもん)褒章条例に基づき授与されるもの(桐紋・きりもん)
木杯(もくはい)
 勲章に替えて授与されるもの(菊紋・きくもん)褒章条例に基づき授与されるもの(桐紋・きりもん)

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*関連語の読み:参考
略綬(りゃくじゅ)
鈕(ちゅう)
古篆字(こてんじ)

「なるほど読み方辞典」UPしました。

2011年10月26日

10月も後半、寒暖の差は大きいですが、確実に秋は深まっていきます。
東日本の皆様、少しでも落ち着かれたでしょうか?

辞書を調べたり、インターネットを検索しているとなるほどと思う読み方に出会います。
そんな言葉をブログに記載してきました。
ブログは日々更新しているので早くお届けできるのですが、時がたつにつれて奥に埋もれてしまいます。

記事として目にふれるところに残しておきたいと思う言葉を「なるほど読み方辞典」としてまとめました。

「なるほど読み方辞典No.2」(2010~2011)こちら
「なるほど読み方辞典No.1」(2006頃~2009)こちら

リンクを貼ってある記事もありますがリンク先がなくなることもありますので承知しておいて下さい。
ブログ記事はそのままで転載します。記載日の記事と事情が変わることもあるかもしれません。

文化勲章受章者・文化功労者の読み方(2011年)

文化勲章受章者と文化功労者読み方(2011年10月25日決定)

◇文化勲章受章者

▼赤崎勇(あかさき・いさむ)82歳 名城大教授 青色発光ダイオード

▼大樋年朗(おおひ・としろう、本名・奈良年郎=なら・としろう)83歳 陶芸家

▼丸谷才一(まるや・さいいち、本名・根村才一=ねむら・さいいち)86歳 作家

▼三谷太一郎(みたに・たいちろう)75歳 東京大名誉教授 大正デモクラシーの研究

▼柳田充弘(やなぎだ・みつひろ)70歳 沖縄科学技術研究基盤整備機構ユニット代表研究者

◇文化功労者

▼五百旗頭真(いおきべ・まこと)67歳 防衛大学校長

▼今井政之(いまい・まさゆき)80歳 陶芸家

▼遠藤章(えんどう・あきら)77歳 バイオファーム研究所長

▼大滝秀治(おおたき・ひでじ)86歳 俳優

▼片桐洋一(かたぎり・よういち)80歳 大阪女子大名誉教授 古典

▼黒岩常祥(くろいわ・つねよし)69歳 立教大特任教授 生命現象の新たな理解

▼加賀乙彦(かが・おとひこ、本名・小木貞孝=こぎ・さだたか)82歳 作家

▼芝祐靖(しば・すけやす)76歳 雅楽師

▼菅野卓雄(すがの・たくお)80歳 東京大名誉教授 固体電子工学全般の進歩に貢献

▼玉尾皓平(たまお・こうへい)68歳 理化学研究所基幹研究所長

▼橋本堅太郎(はしもと・けんたろう)81歳 彫刻家

▼日比野光鳳(ひびの・こうほう、本名・日比野尚=ひびの・ひさし)82歳 書家

▼毛里和子(もうり・かずこ)71歳 早稲田大名誉教授 日中間の調査研究活動

▼山口昌男(やまぐち・まさお)80歳 東京外語大名誉教授 文化人類学

▼横道萬里雄(よこみち・まりお)95歳 東京芸大名誉教授 能楽研究を中心に日本古典芸能研究に従事

「米酢」の読み方 「よねず」「こめず」

2011年10月23日

読み方で悩むことばはたくさんあります。
音訳者のメールで「米酢」の読み方について 調べました。

米酢に関しては辞書を調べると
広辞苑では①に(よねず)②に(こめず)
日本国語大辞典では(よねず)その中に(こめず)もあります。
NHKことばのハンドブック第2版P81 米酢○コメズ ×コメス (古くは[ヨネズ])とあります。

辞書では①に(よねず)のようです。
NHKではことばのハンドブックに(こめず)のように記載があります。放送で(よねず)と言っている時がありました。商品名を言ってはいけないからかなと思いましたがそうでもなさそうです。

音訳の部屋の特別な言葉の読み方辞典(2)にも
それに付いての記述があります。→こちら

辞書では(よねず)ですが
ミツカンの商品名が(こめず)です。
ミツカンのWEBサイトにQ&Aのサイトがあります。こちら
——-以下mizkanのページより
Q:ご質問
米酢は、「コメズ」と読むのですか?「ヨネズ」と読むのですか?
A:回答
「コメズ」「ヨネズ」どちらも辞書に載っており、正しい読み方です。
ミツカンの米酢の製品名としては、発売当初から「コメズ」です。
お米を原料にしたお酢であることがわかりやすいよう、「コメズ」としております。
——-以上mizkanのページより
お料理番組などでは(こめず)が多いようです。

音訳で実際にどう読むかは書籍の内容から音訳者が決めることですし、
所属のところの方針もあるので一概には言えません。

平成ことば事情の道浦俊彦氏のページにもこのことが書いてあります。→こちら

ことばの読みの事情を知った上でご自身で決められると納得できるのではないでしょうか。
このような例は他にも多いと思います。

ことばの読みは必ず統一されているわけではありませんので調査した上で選ぶことも必要です。

 

原発事故収束に向けた工程表「ステップ2」の読み方

2011年10月20日

原発事故収束に向けた工程表の段階「ステップ2」の
「2」の読み方について報道の方からメールをいただきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー以下メールの一部引用
ニュースでは「に」でほぼ定着していますが、
工程表の立案・実施主体の方たちは、会見や国会答弁で「ツー」と言っています。
そこで念のため原子力安全・保安院に聞きました
広報課の話では
「決まった読み方はないが、ツーと読む人が多い」とのことでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー以上メールの一部引用

YouTubeで実際に聞いてみました。
菅前総理の会見では「ステップツー」
ニュースでは「ステップニ」と言っていました。

このような報道、専門家・行政の読みの違いはH2ロケット(エイチニロケット)と同様です。

「音訳の部屋」の「特別な数字の読み方辞典」のロケットの項に次の記載があります。
H2(型)ロケット{エイチニ(ガタ)ロケット}
宇宙開発事業団・NASDAでは「型」が付かない場合「エイチ・ツー」のような英語読みを希望している。

ニュースを聞いていると報道ではH2ロケット(エイチニロケット)と言っています。

新聞や書籍を読む時、どう読むかを決めるのは音訳者ですが、報道と関係者との読みの違いを知っていると分かっていて使えます。校正者も知っていると助かります。

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