全国音訳ボランティアネットワーク第4回総会
2013年6月10日(月)、11日(火)
アルカディア市ヶ谷にて「全国音訳ボランティアネットワーク 第4回総会~広がりをみせる音訳 Part2」が開催されました。全国より多くの団体会員・個人会員が集まり、音ボラネットの広がりを感じ、藤田会長をはじめスタッフの皆様の努力に感銘します。
今回は10日の総会と懇親会に出席。分科会は欠席させていただきました。
出席されない皆様や会員になられていない音訳者に概略をご報告いたします。
総会の講演「共同自炊型電子図書館プロジェクト」
静岡県立大学国際関係学部教授、石川准(いしかわじゅん)氏
専門は社会学分野としてはアイデンティティ論、障害学、感情社会学。
著書は『アイデンティティ・ゲーム』『人はなぜ認められたいのか』『障害学への招待』など、他訳書多数
アシスティブ・テクノロジー分野では自動点訳ソフト、エディタ/インターネット・プラウザ、スクリーンリーダー、音声・点字携帯情報端末ブレイルセンスU2日本語版、GPS歩行支援システム等を開発。
概要
このたび、文部科学省科学研究費補助金により平成24年度から26年度の3年計画で「視覚障害当事者の共同自炊型オンライン電子図書館を実現するための条件に関する研究」を実施することになりました。ーー以下略
目的
視覚障害者の読書は長く点字図書館等により支えられてきました。しかし、学術書や教養書の蔵書は十分とはいえず、読みたい本をすぐに読める状況にはありません。
そこで近年、視覚障害者の中にも個人でOCRを利用して書籍の電子化(自炊)を行う人が増えてきました。
誤認識はあるものの、読みたい本をすぐに読めるという利点を持つ「自炊」を共同作業として行えれば、その社会的意義は大きいと考えます。ーー以下略
以下、実証実験の方法、参加要件、実証実験の参加手続き・・・等と続きます。
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ご本人が視覚障害者であられる先生はご自分のため、他の障害者のため様々なソフト、システム等を開発されておられ、ITの機器は障害を持つ方には大きな味方です。
点字・音訳では急ぎのものは間に合わないとのこと。OCRを使った「自炊」は障害のある方にとっては早く読むことができて便利のようです。
テキストになった場合の誤認識を訂正するのに、企業を定年になった方たちがボランティアで支える時代も始まっているのでしょうね。
便利になる反面、IT機器についていけない人も多く出てきます。
会場からの質問に、だれでも使える機器の開発も大事とのこと。ぜひ、そちらの方も開発をよろしくお願いしたいと思います。寿命が延び、私たち誰もがお世話になる可能性があると思います。
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11日の分科会
第1分科会 図書館のこれからと求められる音訳者像
第2分科会 利用者の求める雑誌を作るには~月刊誌『世界』の製作現場から~
第3分科会 新たなニーズ“テキスト化”に音訳のスキルで応えよう!
第4分科会 音訳の広がりが地域で必要とされている!?~東日本大震災の教訓を踏まえて~
以上、音ボラネットのスタッフの皆様ご苦労様でした。